1月塾は定員を遥かに超えて多くの方々にお聞きいただきました。
吉尾先生との会は、一見 対局している2人の話を松田先生が上手くまとめていただいている会になっています。
参加者はいつも吉尾先生の講習会に参加されている方々、私の講習会に参加してくれる方々、そして新人の方々に分けられるようです。
2人の評価は異なりますが、患者さんを改善させるということは共通しているわけです。
また、もし2人が同じ患者さんを評価、治療をする際、同じような治療になるのではないかと想像するわけです。
患者さんの評価、治療は様々な方法があって良いわけですが、詳細で正しい評価に基づく治療が必要になります。
私は、これからも運動学的な解釈を多くのセラピストが正しくできるように教育していきたいと思っています。私の考え方はセラピストとしての根底にあるものと考えています。
先日、私の部下が、運動学的な評価を積極的に行っていましたが、急に別の考え方を勉強したいとの話がありました。私は本心で、それも良いのではないの と思いますが、その反面、このくらいで理解したような思いになっても困るよね とも思うわけです。
広く学んで治療に対応することも良いと思いますが、私達の評価の考え方は詳細で深く、この考えを理解するのも多くの時間が必要になるわけです。
私も毎年 新しい閃きがあります。もし、私が運動学的な観点に、別の観点からの評価を取り入れて講演させていただいたら、聞かれている方からの印象は 様々な観点からの考えを取り入れている良い評価 と思われるでしょう。しかし、その反面、自分の運動学的な考え方の深みは止まってしまうと思うわけです。
そのため、私はこれからもこの運動学的な評価を大切にしていきたいと思います。