お優さんの三回忌
祖母である
父・母の運転手となって墓参り
新しく建てられた墓に初めて連れていかれる
一番右が祖父の戒名
よりそって祖母の戒名
左にあるのは祖母の前夫の戒名
死後の世界があるのなら
祖母はどんな顔して二人の夫に囲まれているだろうか
男勝りな気性だったからうまくあしらっているのだろうな
祖父のもともとのお墓もついでに拝む
急な坂なので父母は下に待たせ代表で登る
母方の祖父の墓には「自然」とでっかく書いてあるが
この父方の祖父の墓もかなり
「自然」
に近づいている
嫌いじゃない
この倒木の向こうである
ここは樹海なのか
頂上の墓にも倒木が墓石によりかかっていた
若くして逝った従兄の墓に線香とタバコを供え一服
自分の親しい人が死んだ時
命日ではなく誕生日に墓に行きたいと思う
生まれてきて一緒に過ごしてくれてありがとうと伝えたい
できればもっと一緒に誕生日を迎えたかったと
