すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

東日本大震災から9年目の政治責任と原発事故は“負の遺産”

2020年03月11日 | 地震・原発

あれから9年目の「3・11」を向かえ、朝からNHKだけでない特集番組に聞き入りる一日です。未曾有の大震災の犠牲者は2万人を超え、未だに故郷に戻れない避難者は4万人に及び、復興から取り残される被災者が続出している深刻な実態に政治の責任を痛感です。せめて世界に類を見ない福島第一原発事故さえなければもっと違っていたはずではと胸が痛みます。

一昨日書き込みの大熊町の「中間貯蔵施設」も30年後に福島県外に最終処分という計画ですが、誰が30年後の責任を約束できるでしょうか。2013年の東京五輪誘致で、アベ首相は「汚染水はアンダーコントロールされている」と世界へ発信し、「私が保証します」と言っていたことを思い出し、その無責任さに呆れるばかりです。

その原発事故による建屋などから発生する汚染水、タンクも2022年夏ごろに満杯になる見通しです。トリチウムを含むこの膨大な量の放射能汚染水を政府は、処理済みとして水で薄めて海に放出することを有力な選択肢としていますが、地元の漁業関係者の猛反発は当然のことで課題山積です。

また原発敷地内のタンクが増え続ければ、溶融燃料(デブリ)の取り出しなど廃炉の重要な作業に支障が出かねず、先送りのツケは重く原発事故は“負の遺産”としてあまりにも大き過ぎることが伝わってきます。

そして2011年3月11日2時46分、私は会議を終えて市庁舎の5階の議員控え室で立っていられないほどの大きな揺れを感じました。その後、4階の総務課へ降りて行くと、信じられないような津波の映像を目にしたことが鮮明な記憶です。風化させてはならない「3・11」、同じ事故を繰り返さないためにも“脱原発”を貫かねばと再認識の終日です。

東京電力HP「処理水ポータルサイト」汚染水の現状は安全性一点張りのサイトです。 http://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/