令和になって初めての74年目の「終戦の日」です。日本の終戦は言い換えるなら無謀な戦いへの「敗戦」で、政府主催の全国戦没者追悼式をNHKで視聴し正午に黙祷です。5月の即位後初の参列となる天皇陛下は、式典で「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い・・・」と、昨年の追悼式で上皇さまが用いた表現を引き継いで平和を祈念です。
今日のメディアは軍国主義の象徴でもある靖国神社への国会議員らの参拝を報じており、予想通りの顔ぶれがゾロゾロ映し出されています。驚くことに昨年9月、靖国神社が当時の明仁天皇(現・上皇)に対して、参拝を求める「行幸請願」をおこなっていたそうで、宮内庁はこの要求を断っていたそうです。
また明仁天皇は在位中に靖国神社を一度も参拝しておらず、明仁天皇以前に昭和天皇も1975年の参拝を最後に靖国を参拝していません。この背景にあるのは1978年、靖国神社がA級戦犯合祀を強行し、昭和天皇がそのことに強い不快感を抱いていたことは言うまでもありません。
そしてアベ首相は今年も参拝を見送りで私費で玉串料を奉納、稲田朋美自民党総裁特別補佐が参拝し代理で納めたそうです。先の大戦で海外における戦没軍人及び一般邦人の遺骨を納めた“無名戦没者の墓”の千鳥が淵戦没者墓苑へはなぜ出向かないのか、戦争で失われた尊いいのちの差別化を感じてしまいます。
ところで昨夜は上の孫が久しぶりのお泊りで、スゴい寝相で横で寝ている私は寝不足です。今夜8時からのNHKスペシャルは『全貌 二・二六事件~最高機密文書で迫る~』で、私たちが知る歴史は一断面に過ぎなかったことを取り上げています。1936年2月、重要閣僚らが襲撃された近代日本最大の軍事クーデター、「2・26事件」の一部始終を記した「最高機密文書」をNHKが発掘です。
この最高機密文書には、天皇の知られざる発言や、青年将校らと鎮圧軍の未知の会談、内戦直前だった陸海軍の動きの詳細など、驚くべき新事実の数々が記されており、事件後、軍国主義を強め戦争に突入した日本の事件の衝撃の全貌に迫る番組です。
気になる台風10号は中国地方を横断で、新潟県内は今日もフェーン現象で各地で40度を超す猛暑日です。糸魚川は南よりの強風で最高気温35.7度で、明日には日本海を北上し大荒れの予報で強風雨に要注意です。