すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

議長の中立性と新聞社の中立性

2016年09月16日 | 日々思うこと

16日は月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会役員会議で上京です。新幹線駅ホームからの市庁舎はいつ見ても凛として、今は9月定例会の真っ最中です。この建物の中では権現荘問題などを巡って大変なことになっていますが、市民は「一般質問」だけの中継でしか知ることができず、常任委員会での審議が可視化されていないことが問題です。

これまでも問題の多い糸魚川市議会ですが、為政者らはどこが問題なのかを把握できていないようで、その一つが議長の中立性があります。議長就任後もそのまま会派に所属していることで、常任委員会での審議はもとより市民からの請願への採決にも加わっており、問題にされることがなく今日に至っております。ところで権現荘はこれまで市直営でしたが、これからは第三セクターで運営されるということのようですが・・・。

北陸新幹線も開業から1年半が経過し、そのダイヤ時刻などにも問題が生じていますが、当事者らは利用者の声をどれほど把握しているでしょうか。いつも私は「はくたか」に乗車し、長野駅で「かがやき」に乗り換えていますが、これで東京駅には20分早く到着です。

会議を終えて帰途に着くときは、この3月のダイヤ改正までは2時間で糸魚川駅に到着していた「はくたか」は、それ以後は2時間27分の所用時間になってしまいました。“狭い日本、そんなに急いでどこへ行く”の寛容さで利用すればよいのかもしれませんが、速さが売り物の新幹線だけに気になるところです。

気になるといえば14日の県議会総務文教常任委員会で、船舶購入問題について森邦雄前副知事を参考人として開催されております。翌15日の新潟日報では「知事の経緯把握示唆」とする掲載記事で、これについて泉田知事は『船舶購入トラブルに関する情報把握の話と取り違え、「知事の経緯把握示唆」との見出し記事を掲載することは、事実に反する情報を県民に提供することになる』と、同社代表取締役社長へ申し入れを行っています。これは新潟県知事として当然のことで、総務文教常任委員会での前副知事の発言からも分かることです。http://www.pref.niigata.lg.jp/kowanshinko/1356852379680.html

このように取材した記者の受け止め方で記事が変わったり、本社での見出しの扱いで思わぬ掲載になったりは新聞社では日常茶飯事なのでしょうか。去る5日、「市民連合・上越」では上越市役所で記者会見を行っており、取材のために同席していた新潟日報上越支局の記者は何度も質問をしていたそうです。ところが翌日後の新潟日報には、泉田知事に再出馬を求める記者会見でしたので、まったく掲載されないのは一体どうしてでしょうか。

朝日新聞は勿論、地元紙の「上越タイムス」は写真入で大きく掲載でしたから、新聞社の中立性とは何なのかと、議長の中立性とを合わせて考えてしまいます。今や「新潟日報は永田町、霞が関、電力会社の使い走り・・・」とまで言われているようですが、14日付けのLITERAリテラでは、「出馬を表明していた新潟県知事・泉田裕彦氏が、突如として知事選出馬を撤回した一件をめぐって、柏崎刈羽原発再稼働をもくろむ原発ムラの圧力ではないか、との見方が流れている」と掲載です。

http://lite-ra.com/2016/09/post-2561_4.html