17日付け新潟日報社会面トップでは「平和とは 新潟から問う」(随時掲載)集団的自衛権について、上越市の児童文学作家の杉みき子さんが「戦争の恐ろしさがどうして伝わらないのだろう」と語っています。「子どもの頃、中国が横暴だから、こらしめるだけと聞いていたのに、気がつけば米国と開戦し空襲の恐怖が身近に迫った。一度歯止めが外れれば、どこまでも転がっていく」と、さらに15歳で終戦を迎えるまで「平和とは何か、分からなかった」とも・・・。
また4面では今回の安保法制懇の柳井俊二座長への共同通信インタビューを掲載で、「日本の国連貢献少ない」の見出しに目が留まりました。「従来の安保論議は現実と懸け離れていたが、目的は日本国民の安全を守ることだ。“国破れて山河あり”、国が滅んで憲法解釈だけが残る事態は本末転倒だ」と、安倍首相の“お気に入り”私的懇談会座長ですから当然といえば当然で、さて「国が破れる」とは具体的に何かと考えてしまいます。
一番おもしろい(?)記事は、3面のシリーズ「変容する平和国家」(中)で、「会見は下手な芝居」と防衛省の見方を取り上げ、「現実味のない事例に疑問」と・・・。安倍首相は会見のイラストパネルで、避難する在留邦人を輸送する米艦船が攻撃を受けた場合、集団的自衛権行使に当たるため、防護できない」と訴えた点について、防衛省の制服幹部は「そういうケースが喫緊の議論になったことはない」と首をひねったと・・・。そして在留邦人の避難はまず民間機を使うのが通例、米艦船は戦闘の準備が最優先のはずで、現実味のなさに「下手な芝居」と切って捨てています。そんなことで安倍首相の「たくらみ」が見えみえで、これに安易に騙されてしまった国民はもっと賢くならねばと・・・。
写真はセイタカタンポポ(?)のようで、今年は須沢シーサイドパーク周辺で茎の超長いタンポポをよく見かけます。今まで気がつかなかったのか茎は50センチ程の長さで、フツウのタンポポの中で少し異様に感じます。種子を遠くへ飛ばしたいためにこんなに伸びたのでしょうか、ネットで調べてもよく分からず、セイタカタンポポという種類もあるようですが、どうもこれとも違うようです。またタンポポの根っこはコーヒー豆の代用にもなりますが、さてこの根っこはどうなのでしょうか。今日は中国大陸へ赤紙一枚で出兵した亡き父の祥月命日です。賛否両論の集団的自衛権行使ですが、平和といのちを根っこにしてしっかりと考えてゆきたいものです。