すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「野の花だより」と辺野古基地埋め立てと原発再稼働

2018年12月14日 | 地震・原発

“人は見かけによらぬもの”とは昨日の友人Mさん、60才までキャリアウーマンとして働いていたことでゴルフやマージャンもたしなみ、自民党系の人たちとの交流もある社交家です。その彼女の家の「ちひろカレンダー」に一瞬こんな趣味があったのかと思いましたが、東京杉並のちひろ美術館や安曇野美術館へも出かけているというので意外でした。

そして毎年、家に「ちひろカレンダー」が飾ってないと寂しいのでと長年買い求め続けてきたそうで、昨日の最初の話題は米山知事の突然の辞職と原発問題で、特に米山さんへの期待感が大きかったことを熱く語っていました。また、この時季にいつも届けている「外山康雄野の花カレンダー」にも大喜びで、お互い響きあうことでこれからも丁寧に交流を深めてゆきたいと思います。

その「外山康雄野の花だよりカレンダー」のファンが多いことで、長年のお付き合いの南魚沼市在住の水彩画家の外山康雄さんにまとめて送っていただいています。2019年の表紙は赤い実の「目木(めぎ)」で刺があることで別名「小鳥止まらず」、新年1月はサクラソウ科の「勝紅草(かっこそう)」でスタートです。

外山さんの野の花はすべて原寸大に描き、原画を売らないだけに貴重な解説付きのカレンダーが一年間お部屋を飾ります。そういえば上越市の樹下美術館館長も花の絵をたくさん描いており、ちひろや外山さんの余白を生かした絵と同じく見る人の心を惹きつけます。樹下美術館館や野の花館は何度訪れても素敵な所で、当ブログの右下「ブックマーク」にも記載してあります。

ところで政府は本日、アメリカ軍普天間基地の移設計画で、名護市辺野古の埋め立て予定地の海に土砂の投入を開始です。午前11時頃から、ダンプカーで運ばれた大量の土砂が辺野古の青い海に次々と投入されている映像を見るにつけ、なぜ政府は沖縄の民意に向き合おうとしないのか、国の暴挙を悲しく受け止めています。

そして昨日の東京電力、福島の原発事故の原因究明もされないまま事故の責任もとらず、原子力規制委員会への工事許可申請補正書に2021年に柏崎刈羽原発再稼働を明記というニュースです。基地問題と原発問題に共通点が多いだけに、驚きと憤りと悲しさでいっぱいの終日です。


新潟県の放射性物質を含む汚泥処理

2018年12月06日 | 地震・原発

朝方5時の気温が5度まで下がって、今まで暖かすぎたこともあって身震いの寒さです。今にも降り出しそうな雲ゆきの中、残っていた庭の南天の木を強風から守るためヨシズで囲う冬の備えです。

季節の移り変わりに目をやりながら、気になっていたファミリー畑の横にローズヒップと思しき赤い実があります。10数年前に一人で住んでいた女性の住まいの隅に真っ赤な野バラがあり、日当たりが良いことで背丈を超える大きな木になっています。野ばらのたくましさに目を細め、今は亡き主のMさんの華やかでパワフルな生き方を思い出します。

午後からは本格的な雨降りになったので外仕事を止め、冷凍パイシートがあったので久しぶりにアップルパイを焼いて隣りの孫たちのおやつです。台所のカウンターには5年ほど前に焼いた手のひらに載るお気に入りの器を置きアスパラ菜の花をあしらってみました。

そういえばこの頃は“無欲無心”の作陶でしたが、その後はヘンに欲が出てしまいイマイチの愚作ばかりです。それでも嬉しいことに、東京の義妹や姪っ子が気に入ってくれお土産代わりになっています。

ところで12月に入っても私の断捨離は進まず、限られた人生の時間の中でどこまで達成できるのかと考え込んでしまいます。仕事部屋の書類などもなかなか処分できず、あっという間に一年が終わりそうです。

本日の衆院本会議、先の国会から継続審議になっていた水道改正法案が与党の賛成多数で可決成立です。野党の反対討論があったものの与党の賛成討論なしですから、国民軽視の何とも無責任な与党議員です。

そして新潟県には福島原発事故後、放射性物質を含む汚泥約6万トンが保管されており、米山前知事の時から東京電力に引取りを求めてきました。花角知事は本日の県議会で自民党代表質問に対して、東京電力に引取りを求めていくとしながらも汚泥の保管量に限界があり、県が主体となり汚泥を処理する可能性に初めて言及です。

放射性物質を含む汚泥は毎年5千トンが蓄積されるとのことで、新潟県以外の新潟・長岡・新発田市などの汚泥は現在、糸魚川市内のセメント会社へ運ばれセメントの原料の一部になって全国各地に拡散されているだけに県の動向を案じる肌寒い終日です。


世界の潮流に逆行の日本の原子力政策

2018年12月05日 | 地震・原発

昨夜からの雨が上がり、昼過ぎから少しづつ気温が下がって肌寒くなってきました。本日の参院本会議で水道民営化法案が可決、水道事業の運営権を民間企業に委託するコンセッション方式が盛り込まれ、どうしてこんな法案を急ぐのかキナ臭いと思っていたら、LITERAがその背景を伝えています。

水道民営化が参院委員会で可決!「安全で安い日本の水道」を崩壊させる法案の裏に安倍政権と水メジャーの癒着

ところで先日の日本政府や三菱重工によるトルコへの原発輸出断念というニュースは、世界の潮流とも思える当然のことと受け止めました。ところがそれでも諦めないとばかりに、新小型原発の開発を進める経済産業省です。

また政府は一昨年、福井県の高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉にする一方、プルトニウムを燃料とする高速炉の開発は継続することを決めています。その高速増殖炉「もんじゅ」の後継となる高速炉の運転開始の時期について、国の作業部会は「21世紀半ばごろ」を目標とする計画の案を示し、福島第一原発の事故後、目標の時期が示されるのは初めてです。

世界の原子力産業に吹く逆風を乗り越えるため政府は、原発大国であるフランスと手を組んで21世紀半ばに運転開始させたいという思惑でした。ところが実際問題として、すでに200億円を投じていた次世代高速炉の開発がフランスで凍結され、今後は日本単独の開発となっています。原子力機構のガバナンス能力の低さといい、今そのお金や技術を日本はもっと他に費やすべきではないのかと首を傾げてしまいます。

いつもコメントをお寄せくださる「けんもちさん」より昨夜、「坂本龍一さんのお母様は、朝日新聞“ひととき”欄から誕生した“草の実会”の会員。物を書く事から、戦争反対の狼煙を上げてきました。龍一さんは音楽を通じて、平和の貢献ですね。ジャンルは違いますが、声を上げていく力は皆同じ。根気強く闘っていきましょう!」と・・・、母は偉大ですね。

その“草の実会”、上越市では児童文学作家の杉みき子さんを中心に、知り合いらが長年活動を続けています。皆さんご高齢になられても弛まぬ活動で、後に続いてゆかねばと思いを新たにする昨今です。


軍事費か教育・福祉か、どっちを選ぶ!?

2018年12月03日 | 地震・原発

今日は昨日の青空がないものの暖かな朝で、10時からネット中継で糸魚川市議会12月定例会を視聴です。織田副市長の11月30日付けの突然の辞任は街なかでも話題で、その人事案件などを注視です。いつも市議会定例会をネットで見聞きしながら議会のチェック機能の低下を感じ、今日も休憩を挟んで11時49分には閉会です。

国も地方も圧倒的に自民党議員が占めているので議員の資質は似たり寄ったりですが、どっちの日本に住みたいか、その選択で大きく違ってくることは確かですね。夕方5時過ぎに和歌山県南部の震度3の地震速報に続き、青森県東方沖でも震度3の地震発生です。

原発のことが続きますが、本日のNHKwebから東京電力福島第一原発の事故に伴う汚染土処理「除染土 実証事業で埋め立て開始」、栃木県那須町での実証実験の様子が伝わってきました。単なるゴミ処理の埋め立てでないことを地元自治体はどう認識しているのでしょうか、他人事とは思えない肌寒さを感じてしまいます。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20181130/1090003338.html?fbclid=IwAR0GnjZjosPG3Fvb4_3gJ9KmgOtJzr9SL1aAIpEAuzjxPfBZ_blzckaWfc8

※昨日の書き込み「冬の青空と負の遺産・・・」に、フェースブックでのお友達10人程の方から「いいね!」をしていただいたのですが、昼頃にどうしたことか消えてしまいました。不手際をお詫び致します。


冬の青空と負の遺産の新小型原発

2018年12月02日 | 地震・原発

日曜日の朝は抜けるような青空で、真冬に向かってこの先こんな日はないのではと思うほどのよい天気です。風もなく日中の気温は10度を超え、今日は外仕事に勤しむことにし午後からの遠出を控えました。

家の近くのファミリー畑の収穫を終えたアスパラ菜は春を思わせる“菜の花畑”になって、ハチが飛んでいるのでそのままにしています。

畑仕事の後は庭の隅のアケビとヘクソカズラのつるで、昨日の断捨離で出てきた古いカゴの補修です。昔の骨組みはそのままに、住宅のリフォームのようで楽しいDIYです。写真の赤い実は大マユミで、あちこちに拡散です。

昨日の東京新聞「新小型原発、開発へ 温暖化対策を名目に経産省」の記事に驚きです。世界の潮流は太陽光や風力などの再生可能エネルギーで、どうして日本政府は原子力エネルギーに依存するのか、小型化であっても使用済み核燃料が出るのは同じで、冬の太陽を見上げながら“負の遺産”を考え込んでしまいます。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201812/CK2018120102000131.html


冬の陽ざしと“守るべき故郷といのち”

2018年11月27日 | 地震・原発

11月も残すところわずかで、今日は風が少し強いものの高気圧に覆われてよい天気で、縁側に布団を干したりとあっという間に時間が過ぎてゆきます。

冬のお花が切れるころの台所の窓際には、大根や人参の頭部からの新芽が長い冬を飾ります。桜の花模様の窓ガラスもお気に入りで、手づくりのお皿も並べたりと優しい陽ざしにホッとします。

そういえば今年は春先から県知事選の応援や夏の猛暑などもあり、陶芸教室へは一度も足を運ぶことなく一年が終わろうとしています。新しいものを作ろうとするエネルギーも年々低下で、今までの駄作の器を大切に使ってゆきたいと思います。

行きつけのスーパーイチコでは早くもクリスマスツリーとお歳暮商品が並んで、下の孫が喜びそうなトーマス機関車も、これも日本人ならではの商魂の逞しさですね。それにしても来年10月からの消費税10%の導入で、そのポイント制などの複雑さに「減税なのか増税なのかよく分からない」という声が聞こえます。

26日付け朝日デジタルでは東電福島原発事故刑事裁判報告会について、「佐藤さん(支援団団長)は報告会で、先月の被告人質問での3人の主張と部下の供述、証拠資料との矛盾点を読み解いた。東電の現場は津波対策を講じる方向で動いていた。しかし経営陣は耳を貸さず、公判では責任逃れの弁明に終始した」と・・・。

津波のリスクを知りながら対策を取らなかったのは、東京電力役員らにとって福島や新潟は地元ではなく、“守るべき故郷”ではなかったからでしょうか。私には“守るべきいのち”があり、子や孫たちのために限られた人生の中で「原発再稼働STOP!」の声を上げ続けてゆかねばと思う霜月11月の終わりです。


“福島の痛み”と無謀な原発再稼働!

2018年11月26日 | 地震・原発

今日はスノータイヤの交換や庭の鉢物の移動など冬の備えに勤しみました。「万葉集」にも山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれたヤブコウジは別名が十両で、サクラソウ科の常緑植物です。正月飾りの鉢植えのヤブコウジが窮屈そうなので、春先に半日陰の花壇に下ろすと元気に成長し株も大きくなって真っ赤な実がたくさんです。

昨日の午後は上越市民プラザで東電福島原発事故刑事裁判報告会があり、県内では新潟市柏崎市に次ぐ3ヶ所目です。報告は福島原発刑事訴訟支援団の佐藤和良団長(いわき市議)で、連日の外出などもあって遠出を見合わせ、出席した方から報告をキャッチです。被告の3人は武黒一郎元副社長、勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長の東京電力旧経営陣トップで、公判は2018年に入り現在まで34回で春にも判決が出される見込みです。

2011年3月11日、病院や老健に入院や入所していた人たちは、防護服が間に合わず自衛隊の救助も遅れ、看護師や職員も付き添うことができず、バスでの移送中に点滴などもなく何人も亡くなっています。「原発事故がなかったら生きていられた」、この裁判で多くの証拠が出されたものの東電3人の役員は「記憶ない・権限ない・責任ない」と言い逃れを続けています。

さらに安全の世界基準と言われているのは、1ミリシーベルト/1年間以下で、福島はその20倍という数字です。これを決めたのはアベ政権で、福島の被災者は病気になっても医療費は自費ですから、こんなヒドイことはありません。

また柏崎刈羽原発の再稼働をめざす東京電力ですが、すでに6・7号機の使用済み核燃料の保管が90%を超えており、これで再稼動とは無謀としかいいようがありません。

24日付け新潟日報9面より)

gooから一年前のブログが届き、この頃はまだ米山知事だったなあと読み返し、「柏崎刈羽が事故を起せば日本は終わり」と言ってい知事を思い出します。高校生平和大使から学ぶ核兵器廃絶と平和の尊さ

水俣の水銀汚染と福島原発事故と

2018年11月11日 | 地震・原発

昨夜11時からETV特集「写真は小さな声である~ユージン・スミスの水俣~」を視聴です。公害の原点を「MINAMATA」で世界に伝えたアメリカの写真家ユージン・スミスさんの生誕100年で、水俣に住み込みながら患者さんの姿に迫るプリントや撮影時の録音が公開された貴重な番組でした。

おりしも、新潟大学立石雅昭名誉教授とにいがた自治体研究所編の『原発稼働と自治体』(発行 自治体研究社 1200円)が届いたばかりで、チッソ水俣工場と水銀、東京電力と福島原発事故の放射能汚染を重ねながら、企業と国の無責任さと罪なき人々の苦しみを痛感です。

本書では、世界最大の柏崎刈羽原発が立地する新潟県が行う「3つの検証」や、原子力災害がもたらした避難生活の実態、崩壊した“原発の地域経済効果”にもメスを入れた最新版です。

秋晴れが続かず、軒下に干した柿が気になる日曜日の昼下がり、上越の娘と孫が急に来ることになりました。目的の一つは2階に置いてあったハンドベルで、クリスマスを前に幼稚園で使うようです。二人は隣りの家へ寄ってから“風の又三郎”のように帰って行き、もうクリスマスの季節なのかと一年の速さを感じる終日です。


九州電力の太陽光発電の出力抑制とフクシマ原発

2018年10月15日 | 地震・原発

今日は朝から秋の青空が戻って、洗濯機を回しながらパソコンに向かい留守中のFBやメールチェックなどです。

会議で上京し電車の中で席を譲ってもらうこと2回目、嬉しいよりもそんなに“おばあちゃん”に見えるのかとショックでした。折りしも津南のOさんも13日に上京し、「生まれて初めて地下鉄で席をゆずられてしまった若ずくりしてきたのになあ」と綴っていました。(笑)

上京の楽しみは会議を終えて帰途の東京駅構内での短い時間のお買い物、とはいっても食べるものばかりです。昨日は、岐阜県恵庭市の良平堂の干し柿の中に栗きんとん入りの“柿福”を求めました。砂糖控えめの上品な和菓子で、その丁寧な作り方に目を見張りながら今日のおやつです。

そうそう、昨夜の遅い夕食は崎陽軒の“秋のおべんとう”で、国産米のキノコの炊き込みご飯でお値段も手ごろな780円で、シュウマイの他にも鮭の幽庵焼きや卵焼き大学芋などの盛りたくさんです。

また上京して気になっていたことは、13日の九州電力の国内初の太陽光発電の出力抑制です。研究会のお仲間らも電気が余っているなら川内原発など再稼働する必要性もなく「ヒドイわね」と、そしてフクシマの子どもたちの甲状腺異常が増えていることなどが話題に上がりました。

小出 裕章元京都大学原子炉実験所助教が、823日付けでIOCのバッハ会長に宛て、東京オリンピックの中止を求める書簡を送ったことがネットで話題です。「罪のない人を棄民したままオリンピックが大切だという国なら、私は喜んで非国民になろうと思う。」と覚悟での書簡です。

「フクシマ原発事故は、処理の方針と呼ぶに値するものすら見えず、、ただ時間と労力を浪費・消耗して、先送りされている。溶け落ち、どこにいったかも不明なデブリを取り出すことなどできるはずもない。原発事故の処理など一歩も進んではいない。」と、政治家が持ち合わせていない原子力専門家ならではの鋭い警鐘です。

最後に「フクシマ事故の下で苦しみ続けている人たちの救済こそ最優先の課題であり、少なくとも罪のない子どもたちを被曝から守らなければならない。それにも拘わらず、この国はオリンピックが大切だという。内部に危機を抱えれば抱えるだけ、権力者は危機から目を逸らせようとする。そして、フクシマを忘れさせるため、マスコミは今後ますますオリンピック熱を流し、オリンピックに反対する輩は非国民だと言われる時が来るだろう。」と・・・。

フクシマ事故と東京オリンピックhttp://moriyama-law.cocolog-nifty.com/machiben/files/hukusimajikototoukyouorinpikku.pdf


台風24号と沖縄基地と老朽原発

2018年09月29日 | 地震・原発

明日の投開票日を控えた沖縄県知事選挙、大型で強い台風24号の接近で早くも期日前投票が締め切られる地域が出たり、県庁前の街路樹が根こそぎ倒れる映像に驚くばかりです。

8月に亡くなった翁長知事の遺志を引き継ぎ、基地のない沖縄を訴える玉城デニー候補、米軍基地を沖縄に押し付けてきた国民の一人として見てみぬふりはできず何としても当選してほしいものです。宮崎駿さんも広い視野で未来を見つめたメッセージです。

台風24号の進路も明日には西日本に上陸し日本列島を縦断で、気象庁は厳重注意を呼びかけています。今日は早めに庭の鉢物などの移動を行い、万一の停電にも備えて台風対策です。

ところで茨城県東海村の東海第2原発は40年前の1978年11月に操業開始した老朽原発で、東京都心から120キロの地点にある首都圏で唯一の原発です。

原子力規制委員会は26日、この老朽原発に再稼働に必要な新規制基準の「適合」を正式決定です。東日本大震災で被災した原発としては初めての「適合判断」で、これで適合した原発は計8原発15基になります。

また東京電力は昨29日、福島第1原発の汚染水を浄化した後にタンクで保管している水の約8割に当たる75万トンで、トリチウム以外の放射性物質の濃度が排水の法令基準値を超過しているとの調査結果を公表です。原発推進の人たちはこの汚染水を海洋へ放出するという計画ですが、その先の環境への影響を考える洞察力がないのかと受け止めてしまいます。

そして原発と基地は同じ問題でもあり、国の政策が大きく問われていることは言うまでもありませんが、目先の利権だけに目を向けては明るい安全な未来がないことを痛感する台風前夜です。


危険な原発はもういらない!!柏崎大集会

2018年09月16日 | 地震・原発

16日は小雨の中を高速道を走り、「なくそテ原発柏崎大集会」へと急ぎました。途中で上越の友人Fさんが同乗し柏崎ICまでは順調でしたが、そこから会場の柏崎市文化会館アルフォーレへは初めてではないのに一つ道を間違えて大失態です。

大ホールの1000席は県内外、首都圏からの参加者らで埋め尽くされ、私は原発ポスターやシールの販売スタッフでしたのでホワイエで、講師の城南信用金庫相談役の吉原毅さんのお話しに耳を傾けました。

吉原さんは自然エネルギー推進連盟の会長でもあり、福島第一原発事故後の安全神話の崩壊や、世界が自然エネルギーへと大きく舵を切っている現状を平易な言葉で話されました。

「世界最大規模の柏崎刈羽原発で大きな事故が起きたら、柏崎や新潟県だけでなく日本が壊滅する」として、原発をゼロにして経済を再生させる道を語りました。著書は『原発ゼロで日本経済は再生する』(角川学芸出版)など多数です。

最後に参加者全員でプラカード「なくそテ原発」を掲げで、市内のデモ行進で盛り上がりました。

一つ道を間違えては大変なことで、吉原毅さんをwikipediaで検索すると改めてスゴい方であることが伝わってきます。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%8E%9F%E6%AF%85


未解決事件と原発と大規模集中型発電

2018年09月08日 | 地震・原発

土曜日は朝から小雨の中で、シーサイドパーク多目的広場で「U-10サッカーひすいカップin須沢」で近隣のサッカーチームが集まり、下の孫もずぶ濡れになっての参加です。

雨で気になる姫川右岸周辺の稲刈りですが、「こしいぶき」などの早生品種ではないので、もう少し先になるようです。桜堤の向こうに東京発電(株)姫七発電所が見え、今日は姫川放水口から上流の長野県や山間に降った雨で濁流です。

写真の真ん中辺りに“翡翠石探し”と思しき人が、流れの傍まで近づいているので危険極まりない光景です。

そして東京電力のこんな看板があることに驚きです。またしても柏崎刈羽原発1号機の緊急時に原子炉に冷却水を送る配管の耐震性の計算に誤りが発覚です。原発メーカーの東芝が計算を誤っていたそうで、緊急炉心冷却装置では、福島第1原発事故に全電源喪失で十分に機能しなかったことを見過ごしてはなりません。

また北海道地震でのブラックアウトについて、映画『日本と再生』でも紹介されたデンマークのように、太陽光・風力・コジェネなどによる小規模分散型発電だったら絶対に起こりえないことで、大規模集中型発電の弱さが露呈したとエネルギー学者の飯田哲也氏も指摘です。

今夜は9時からのNHKスペシャル、未解決事件「警察庁長官狙撃事件 容疑者Nと刑事の15年」を視聴です。シリーズ「未解決事件」第七弾は、1995年に発生した警察庁長官狙撃事件の刑事と真犯人を名乗る謎の男Nとの息詰まる攻防で、名優たちが熱演する迫真の実録ドラマです。

警察はオウム真理教の犯行と見て捜査を進めたものの事件は未解決のまま2010年に時効を迎えていますが、オウム犯行説の陰で捜査線上に浮かんだ謎の老スナイパーがいたことにスポットを当てた見応えのある番組です。

そんなことでオウム真理教の一連の死刑執行もあり永久(?)に未解決のままの事件で、“東京電力の良心”なるものと合わせてますます分からなくなってしまう一日の終わりです。


北海道地震と原発と“ブラックアウト”

2018年09月06日 | 地震・原発

台風21号の脅威が覚めやらぬ中で、北海道の大地を震撼させる厚真町を震源とする最大震度7の地震発生にビックリです。“未知の活断層”が動いたともみられ、厚真町の大規模な地すべりで犠牲者も多く、札幌市内での液状化など立て続けの災害列島が伝わってきます。

道内の泊原子力発電所が気になりました。運転停止中とはいえ、外部からの電源供給が止まり非常用のディーゼル発電機で電源を確保して、核燃料が入ったプールの冷却が続けられたそうです。大きな地震があった時、原発は即止めるべきですが運転を停止しても核燃料がある程度冷めるまでには年単位の時間が必要だそうです。

停止後数年たった原発であれば、冷却機能を失っても燃料が露出するまでに50日の猶予があり、稼働中の熱を持った原発では6分で核燃料が露出というから、再稼働することによってリスクはより高まります。

また電力の“ブラックアウト”が日本では起こらないといわれてきましたが、北海道電力最大の苫東厚真火力発電所の緊急停止で、供給力の半分以上を一気に失い需給のバランスが崩れました。被害のなかった他の発電所もドミノ倒しのように止まり、道内全域295万戸が停電に追い込まれ、自然の力は思わぬところでも想定外の脅威となりました。

台風21号で心配された市内の刈り取り前の稲の倒伏はほとんど見られず、行きつけのスーパーの店頭には早くも上越産の新米「こしいぶき」がお目見えです。

また天候に恵まれ、穏やかな日本海を横目に上越まで携帯電話のプラン変更に出かけました。家族割引きで契約者が娘になっていることで同行してもらい手続きを済ませて、その後は孫の幼稚園のお迎えです。

暑かったことで3人で市街地から離れている板倉区のジェラート専門店へ久しぶりに出かけることにしました。旬の野菜や果物と長野県小布施の牛乳を使って、作りたてのジェラートが売り物のお店です。http://nina-gelato.com/shop

夜には“備えあれば憂いなし”と、NHK防災ドリルのサイトを開き「なるほど」と感心しきりの終日です。http://www.nhk.or.jp/sonae/drill/light/index.html


「もんじゅ」とトリチウム公聴会と糸魚川市議会

2018年08月30日 | 地震・原発

今日は湿度が高く、稲刈りを前にして梅雨時のような天候です。NHKニュースでは、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」の本格的な廃炉作業の第1段階となる核燃料の取り出しを伝えています。

“夢の原子炉”といわれ、これまで投じた予算は1兆円を超える「もんじゅ」は、度重なる事故などで2016年12月に廃炉が決まり、2022年度までに炉心と燃料プールから計530体を取り出していきます。国内では扱いの難しい液体ナトリウムを冷却材に使う高速増殖炉の廃炉は前例がなく、2047年度予定の廃炉完了まで気の遠くなる作業で、廃炉費用はおおよそ3千億円で安全確保が最大の課題です。

また福島第一原発にたまり続けている放射性物質トリチウムの海洋放流についても深刻な問題となってきました。本日、国の有識者会議は一般から意見を聞く公聴会を初めて富岡町で開催し、住民や福島県漁連などが海への放出に強く反対です。 

コンビニのお米からもセシウムが検出される昨今、トリチウムが含まれる高濃度放射能汚染水も「捨てる場所がない、仕方がない」、「一番経費のかからない処分方法」などと、希釈すれば安全という政府や電力会社の見解を看過することができません。

トリチウムは中性子を2つ持つ水素の同位体(質量数が3)で、セシウム137などと比べて半減期が早く毒性が弱い放射性物質ですが、被ばくを及ぼす危険物質であることには変わりはありません。人の細胞の中に入ったときのトリチウムは、ヘリウムに変化するためにDNAを攻撃し破壊してしまう放射性物資で、魚などの食物連鎖による人体への影響を危惧します。

 

キッチンの窓際に置いたバジルの根っこがどんどん伸びて、緑色の葉に癒されながらその生命力に驚きます。

ところで糸魚川市議会市民厚生常任委員会での、市健康づくりセンターの屋内プール整備計画案の審議採決をめぐり、委員長が採決に加わったことで議会運営委員会で問題として取り上げられ、新聞記事になっています。議運委員から「委員長は中立の立場でなくてはならない」との苦言もあったそうですが、委員長の中立性を言うなら議長の中立性はどうなのかと首を傾げてしまいます。

本来、議長は就任期間中は自ら所属する会派を離脱するのが一般的ですが、糸魚川市議会では会派に所属したままですから、こちらの問題にも目を向けるべきで、一向に議会改革の動きのない糸魚川市議会のご都合主義に驚くばかりです。

驚くといえば障がい者雇用水増し問題は、国の省庁だけでなく地方自治体でも発覚で、ウソが平然とまかり通るこの国はいったいどうなっているのかと憤るばかりです。前線の影響で天候も不安定で夜半には雷雨で、8月最後の明日も一日雨マークです。


「放射線のホント」と嘘を教える復興庁と燃える甲子園球児

2018年08月21日 | 地震・原発

今日はまた暑さが戻って午前9時にはすでに30度を超え、少し動くと汗だくです。太陽の位置が日に日に低くなってきて、縁側には陽ざしがいっぱいで布団干し日和です。昼過ぎに外出で、暑さに強い百日紅(さるすべり)は天高く、街路樹にしては大きくなり過ぎのたくましさです。

たくましいといえば高校野球決勝戦、史上初の2度目の春夏連覇を達成した強すぎる大阪桐蔭(北大阪)を相手に、金足農(秋田)は最後までがんばり抜きました。それにしても全力で反り返り、校歌を熱唱する燃える球児らに万感の拍手です。

夕方、鶏むね肉の燻製を作る段取りをしておいたので、今日はフライパンを使って緑茶でやってみることにしました。いつもは庭で桜のチップでやっていたのですが、暑さもあってガスコンロにセットです。冷蔵庫に残っていたチーズも一緒にと、ところがこれが失敗でとろけるチーズだったので、家中にヘンな焦げ臭さが漂っています。

ところで佐賀市で開かれた高校PTAの全国大会で、復興庁が作成した『放射線のホント』が1万人に配られ、その内容が話題になっています。間違ったことが訂正されぬまま、また都合が悪くなるとこっそり削除して無かったことにするのが政府の常とう手段ですから、今さら驚くことはないのでしょうが放射線のことですからいい加減では済まされません。

また、このPTA全国大会に吉野復興大臣も出席し、東日本大震災後の風評被害払拭のため「福島県の主な都市の放射線量は国内外の他の都市と変わらない水準になっている。実際に来てもらえば、皆さんと変わらない日常の姿や着実に復興を遂げつつある姿を見てもらえる」と、修学旅行を呼びかけていたそうです。

福島は現在、至る所に汚染土のフレコンバッグが積まれている状態で、放射性微粒子は大気中に舞い上がっても空間線量は正しく測定できていないと指摘されており、燻製の焦げ臭さの類ではありません。

復興庁が作成した30ページ程の冊子の表紙には「知るという復興支援があります」と書かれ、「自然界に放射線があるから安全」などと、まるで東京電力と同じです。内容があまりにもヒドいので「ホントというタイトルで嘘を教えるなんて酷すぎる❗」「原発の安全神話が壊れたから今度は放射能の安全神話づくり❗」と、ネットで熱くなっています。

http://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2017/senryaku/pdf/0313houshasen_no_honto.pdf