すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

恩讐を超えて

2009-09-20 22:43:54 | Weblog
センター祭りでセンター北南を回る。乗降客客が必ずしも多くないセンター南の人出が多いのは、歴史が長いせいか、フリーマーケットがあるせいか、ステージが作られているせいか、さまざまな要素が貢献していると思った。
夕刻に外科医の弟とICCに緊急入院した親父を見舞う。もう年だからだんだん体力が衰弱していくのがわかる。小生の声を聞けば反応するけど、興奮もさせてはいけないから...
今夜は復帰後最初のパーティと言うべきか、日韓交流パーティに出席。ともかく驚いたのは自衛隊の制服組の多いこと。真っ白な海上自衛隊の制服が跋扈していて、どこの国のパーティかと思った。この4年で、ずいぶん様変わりしたんだなとつくづくこの国の行く末を考えた。
早めに息の詰まるようなパーティ会場を抜け出し、足早に廊下を外へ向かったら、向こうから外務省のS氏が逆に入ってきて、一瞬両者緊張したが、恩讐を超えてにこやかに握手。ともかく日本外交を立て直さなければならないからね。おそらく相手も瞬間的に同じことを頭に浮かべたに違いないね。
帰宅前に赤坂のリンガーハットへ行って、皿うどんセットを注文。安い酢をジャブジャブかけて食べる皿うどんのうまかったこと。ひさしぶりだなあ。前職時代、深夜まで議員会館で調査していて、腹が減ると地下四階から抜け出し、赤坂に行ってバルチックカレーかリンガーハットで腹を満たした。これで、議員に復帰した実感がこみあげてくる。臨時国会が始まれば、またそうした生活に戻る。

はや秋風の農園

2009-09-19 20:47:22 | Weblog
久しぶりに農園の共同作業に定刻に間に合った。これまでは地元行事などで、どうしても遅れていかざるをえなかった。しかし、もう完全に秋空、秋風。。。
なんと、丹精込めて誘引や剪定をしたはずのナスがもうむちゃくちゃ。潅木状態でした。選挙の空白だろうが、ナスさんに申し訳ない。ブロッコリーの葉に転々と虫食いの跡、葉をひっくり返すと、ありました、ありました。蝶だろうか蛾だろうか、卵がびっしり。早速、究極の農薬「テデトール」(手で取る)出動。白菜の定植や水菜、株の種まきで、冬野菜の準備は8割がた終えた。モロヘイヤもいつの間にかジャングルになっていて、これじゃ本場の中東砂漠のように、ラクダも食える高さかな。
風が身にしみる。今年は寒さは早いかもね。

胡蝶蘭の行列

2009-09-18 22:57:44 | Weblog
政治の世界は一般常識から隔絶したシーンが多いが、その一つが当選や要職就任のたびに届けられる胡蝶蘭の行列だ。議員会館で小生の近くのS氏のドアの外には、室内に入りきらないのか、胡蝶蘭の鉢植が行列をなしている。壮観なシーンだ。小生はそもそも蘭はあまりすきでもなく、どちらかというと観葉植物の方が目にも優しいと思う。胡蝶蘭は花だけが連なっていて、人工的で好きではない。しかし、それは小生だけではないだろう。その胡蝶蘭がどうして永田町では山のように届けられるのか不思議でならない。スタッフによると、派手で、ほっておいてもしばらく花が咲いているからだというのだが、それでは花がかわいそう。いったい、どうしてこんな習慣になったのか、だれか教えてほしいものだ。
さて、今日は代議士会が例の満員の14控室で開かれたが、議運がもめて、いつまでたっても本会議開始の予鈴がならない。ただでさえ熱気の控室が酸欠になりそうな状況だった。おそらく鈴木宗男氏の外務委員長就任問題だということは想像できたが、それは誰しも不思議に思う人事なのだろう。夕刊を見たらやはりこの問題だったようだ。裁判で争っている政治家が常任委員長しかも日本の運命を決まる外務委員長だというのは議論を生んで当然だろう。これ以上問題が生じないことを祈りたい。ところで、今日ははからずもテロ特の委員長決定まで臨時議長を務めた。事務局が書いたシナリオを読むだけだが、議長の要件が、「年長者」ということらしい。小生もいつしか年長者になったのかと思わず苦笑した。

国会図書館ガイダンス

2009-09-17 23:02:19 | Weblog
国会の中休みを活用してひさしぶりに地元の事務所に戻った。スタッフの面接相談などのあと、県連の参議院補選会議へ。政権交代の高揚感の中で、補選を戦うのは物理的にも精神的にもきついものがあるが、鳩山政権最初の選挙だから気を取り直して対応しよう。
夕刻に議員会館へ。ようやく歳費を受け取る。正直言って、ほっとした。一つ一つは小額でも、すさまじい勢いで流れ出る出費、ひさしぶりの収入は何よりの心のヒーリング。国会が始まれば、直ちに対応すべく体制を整えつつある。今夕は国会図書館のガイダンスを受ける。もともと国会図書館というのはアメリカ議会の発想で、資料調査などが立法府に付随している必要があるというのだが、日本ではほとんど活用されていない。議員には個室利用すら可能であるのに、まったく利用されることなく、過去最大の利用者は石原都知事が議員だったころここにこもって小説を書いていた・・・なんて噂が残っている。いまでは、とこどき皆に知られたくない会合などをここの会議室を利用して開いているというお寒い状態。
しかし、国会図書館も刊行物のレファレンスを含め、調査能力、HPによる利用方法の拡大など、目覚しい発展を近年とげている。今期からは、国会図書館を積極活用するつもりだ。

初登院そして政権交代成る

2009-09-16 23:20:13 | Weblog
三度目の初登院だからそれほどの興奮もあるわけではないが、それでも長い選挙戦を戦ってきたスタッフと早朝に車をとばして国会正門へ。地方紙を含む多様なメディアと後援者や家族などで、正面中庭はごった返していた。青い空と国会を背にワンショット(写真)。指定された手続きというか、儀式どおりに名刺を出し、当選証書のチェックを受け、新しいバッジを付けてもらって、登院した。
昼からの代議士会は300名を超える議員が第14控え室に詰め掛けて、なかなか中に入れなかった。やっと座れば皆さん部屋の熱気で、首筋に汗がたらたら。久しぶりの本会議議場はやはり「いいもんだ」。やっと帰ってきたという実感がわく。席も後ろから3列目の高い位置で、目の前にはまさに三分の二近い民主党会派の席、圧巻でしたね。議長副議長の選任を点呼と行列でだらだらと繰り返し、いよいよ首班指名。子供じみた話だが、漢字の書き間違いがないか、何度も鳩山由紀夫と書いた投票札を見直した。圧倒的大差で鳩山さんが首班指名を受けた。鳴り止まぬ拍手。帰り際に鳩山さんに握手して「感無量ですね」と言ったら、「これからだよ」という返事がありました。そう、そのとおり、まさにこれからが政権交代の本番です。

政権交代前夜

2009-09-15 22:08:45 | Weblog
明日の特別国会開催前日ということで、両議員総会が開かれた。初登院そして首班指名によって野党民主党がついに政権党に変わる政権交代前夜というわけで、党大会は異常な興奮があるかというと、必ずしもそうではなかった。一つには、我々のように党暦が長い者にとっては、「やっとたどりついたか」という安堵感、その一方で政権交代旋風で当選してきた新人にとっては、あまり苦労がなかっただけに、「こんなもんか」という感覚があるのではないだろうか?
民主党政権がどのようなものになるのか、国家戦略局とは何かなど、いろいろ現職に聞いてみたが、はっきりした返事はない。おそらく、明日の首班指名前後から人事などは急速に詰められるのだろう。
久しぶりに会う人が多かったが、皆さん、「やっと論客がもどってきた」とか「外交をたのむぞ」なんて言っていて、まあお世辞半分としてもいい気分。しかしまあ、現実の外交課題を考えると気の遠くなるような難題の山だな...

まだまだカオスの議員会館

2009-09-14 22:45:14 | Weblog
16日特別国会開催を前にともかく議員室の立ち上げをしようと議員会館に向かった。改装中なので、駐車スペースが無く、えらく離れた場所に駐車せざるをえない。さらに通行パスがまだないので、そのたびごとに、窓をあけて議員バッジをしめさなければならない。それでもこっちは元議員だから、昔のバッジをつけて通り抜けられるが、新人はいちいち当選証書のコピーでも見せるのかな?何もない議員室につぎからつぎへとセールスと訪問者。
実は小生が割り当てられた議員室223号は元は会議室として使用していたので、ネームプレートもそうなっていた。ところで、しばらくして庶務係りがやってきて、昔といっても4年前に議員室にかかっていたネームプレートをもってきて、「保存してありました。これをこのまま使用してよろしいですか?」とおっしゃる。えーツ、小生のプレートをいつか帰ってくることもあろうと、保存していただいたのか!とおもうと胸が熱くなった。議員会館の廊下をあるいていても、さまざまな人に「すとう先生」「すとう先生」と呼び止められて、ああ、帰ってきたんだなと、感慨にひたる。いかん、いかん、こんなセンチメンタルな気分ではいかん...とは思うが、何か体中の血管に新鮮な血がながれだしたような感覚だ!
夕刻に世界連邦の講演が横浜であった。この話を受けたときに「来年のことを言えば鬼もわらうというが、選挙後のことを言えば悪魔もわらうね」と思ったな。それでも会場一杯の人で、多数の質問がでて、有意義な講演会でした。

ツルネンさんとサウナ会談

2009-09-13 21:18:08 | Weblog
まあ国会議員らしいというか、定番メニューのような地域行事出席から朝は始まった。港北区70周年記念ということで,
港北公会堂で記念式典が行われた。挨拶のあと会場を飛び出して、都内で緊急入院した親父を見舞った。酸素マスクに痩せた腕が痛々しい。それでも意識はしっかりしていて、筆談で会話。年だからしょうがないと思う気持ちと、何とか立ち直ってほしいという気持ちがからむ。
再び横浜にトンボ帰りして新横浜で区政70周年の今度はレセプション。そのあと、西鎌倉に新居をかまえたツルネンマルテイ参議院議員宅訪問、大胆にパインのむく材を使用したフィンランド流ログハウスに見とれる。特によかったのが、トイレだ。決して広くないスペースだが、周囲が天然木のパネルだと、何も言えずのんびりした気分になる。
ツルネンさんのフィンランド住宅には当然、フィンランドの誇り「サウナ」が設置してある。二人で、裸になって、熱く焼けた石に水をかけながら、民主党から、現代社会そして哲学まで、いろんなことを話しあった。たかだか2畳程度の空間だが、噴出す汗の肌を時折シャワーで冷ましながら、サウナをエンジョイした。北欧では、サウナの中で延々と話し込んだりするそうだが、政治論議もこういう環境でやるのもいいなと思う。フィンランド国会にはサウナが設置されているそうな。日本でもどうかな?いや、たちまち「そんなのは贅沢だ、特権だ」とワイドショーの血祭りにあいそうだ。

ピースウイーク参加

2009-09-12 22:21:41 | Weblog
朝から豪雨で開催も心配されたが、連合主体のピースウイーク街宣が桜木町で開催され、小生もリレートーク弁士として参加。核廃絶のジグソーパズルや広報チラシ配布に平行して平和問題の関係者がつぎつぎとマイクを握る。小生は野村連合神奈川会長の後に、スピーチ。正直言って、平和問題への関心は決して高くないと思う。年金や子育て、景気対策などが主要テーマとなった今回衆議院選挙で、平和をテーマとして掲げたのは神奈川では小生くらいかな?別に選挙戦術ではないのだが、逆に心ある皆さんの支持を得たと確信する。日本ではこうした抽象的なテーマに真正面から取り組むことがほとんどなくなってしまった。イラク戦争の時も、主要国では数十万のデモ隊が首都を取り囲んでいるのに、日本ではようやく数千人がデモ行進に参加した程度だった。
平和の扱いも「衣食足りて礼節を知る」の礼節の部分にカテゴリー化されていて、「まあ余裕があれば、そんな問題も考えよう」みたいな状況が現実。しかし、平和は実は衣食の前提条件なのだ。平和がなければ何も存立しない...こんな普遍的な鉄則もなかなか理解されない。
オバマ政権が核廃絶を宣言したタイミングにあわせ、日本でも世界平和と核軍縮への具体的な行動を展開していこう。

911テロから8年間

2009-09-11 21:58:18 | Weblog
4年前の911郵政民営化選挙、そしてあのNYのWTCにハイジャック機が突入したアルカイダのテロから実に8年が経過した。その第一報が飛び込んできたのは、ちょうど九段の議員宿舎に向かう途中、靖国神社を通っているときだった。最初は機種も分からぬ航空機がWTCに衝突した、事故ともテロとも判断できないというような報道だった。当時はまだテロリズム研究者だった私は瞬間的にこれがテロだ、そして以前にもWTCを爆破したイスラム原理主義グループの攻撃だと理解した。部屋に飛び込んでスイッチを入れたら、つぎつぎと旅客機が突入する画面が流れた...そしてあの大崩壊。いまになっても、航空機がビル上部に衝突したことで、あのような構造の高層ビルが崩落することは信じられない。多段爆破のように崩落するビル、ペンタゴンに突っ込んだ旅客機の残骸の有無、途中で墜落した機の墜落原因など、あの事件はいまになっても不明な点ばかりだ。オバマ政権誕生と同時に、市民団体が真相究明のために訴訟を起こすと言われていたが、民主党政権になっても、新事実公表で、「テロとの戦い」にアメリカ国民を駆り立てた事件の真相究明を行うことは、あまりにも政治的に危険な行為なのだろう。しかし、その結果、アフガニスタンそしてイラクで8000名もの西側の若者が命を落とし、イラク・アフガン市民の犠牲はおそらく100万は超えると想定され、さらに今後の停戦合意、まして和平や和解プロセスすら存在していないことを考えると、アメリカ政府の間違った政策の影響はすさまじいものになる。ある意味、こうした戦争を続けることの恐れが、当初から一貫してイラク戦争に反対し続けたオバマの新政権を誕生させたともいえる。
私も、戦争や異教徒軍隊による占領を食い止めようと、何度も両国に入ったが、今となっては、すべては記憶のメモリの中だけに残っているにすぎない。
最近、パキスタンから帰国してきた国際機関職員が、現地でも「アルカイダ」にあまり影響力も脅威も感じなくなってきた、と言っていた。そりゃそうだ、911テロの後で怒ったリーマンブラザース破綻やサブプライムローン問題の嵐を考えれば、このWTCテロですら、色あせたものになりつつある。アメリカ情報で右往左往するのではなく、テロと現代社会の問題をしっかり研究してほしいものだ。いや、何にもまして国会の責任で、真相究明と平和再建に取り組まなければならない。