毎週金曜のデモが続いているが、着実に倍々ゲームで拡大している。22日のデモに続いて29日金曜のデモは、開始時期の6時まえから急激に膨れ上がった。参議院のＴさんやＦさんと支援に参加しようと考えていたが、6時前にはかろうじてスペースがあったが（写真）、直後には複数の地下鉄出口から人があふれ出してもう「止まらないでください」という警官の必死の呼びかけにせまい歩道を一方方向に歩むだけになってしまった。主催者にも挨拶と思ったが、なかなか引き返すこともできない。地元予定にむかう時間がせまるので支援はギブアップ。後でニュース映像をみると官邸前Ｔ字通路の一方が完全に人でふさがれて、まるで官邸前広場のようになっていた。漏れ聞こえてくるところによると、官邸側は抗議デモも6月いっぱいすなわち今夜で終わるとみているようだが、甘いと思う。それどころか、大飯原発の再稼働準備が進めば進むほど問題が表面化してきて、ある一点を超えると、抗議デモも本当に「臨界」に迫るのではないかと危惧している。国会議員は無視し続けたとしても、せいぜい３－４００人だから抗議に耐えられるかもしれないが、国民は「無数」だ。アラブのジャスミン革命にならって「アジサイ革命」と命名しようという声も聞こえる。官邸側や内閣がこうした一人ひとりは力を持たない国民が一つのテーマで声を上げる時のパワーというものを理解しないのは、むしろ恐ろしいことだ。議員側もあらゆる機会をとらえて政府にこの再起動問題の深刻さの認識を迫ろう。
