SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

『シミュレーショニズム2』について

2008年12月06日 | Weblog
 先の予告トレーラーでは誤記はあるはオチはつまらんはで散々な結果に終わったわけだが、デュシャンが便器で荒川がトイレット・ペーパーならば私は便所の落書き(2ちゃんねる)でいこうと、そう安易に考えたのが失敗の原因であった。だが、『シミュレーショニズム2』を書くというのは本当だ。椹木野衣の名著『シミュレーショニズム』(1991)の続編は、このゼロ年代のうちに誰かが書かねばならなかったのである。しかし誰も書かなかったので、ならば私がこれから書こうというわけだ。また人のふんどしで相撲をとる気か、と言いたいのならそう言えばいい。池田のアニキが指摘しているように、今の日本の文化は国際的にも(そして歴史的にも)完全に閉じている。日本の美術界ではいまだに「モーリス・ルイス」とか「ジャクソン・ポロック」などの「近代絵画」を観てありがたがっている「時代遅れ」の人々が沢山いる。いまどき「モダニズム」はないだろうに。このゼロ年代に「マティスとセザンヌ」はないだろうに。日本の美術界がこのまま「鎖国」するのを防ぐためにも、私は書かねばならないのだ。やり遂げねばならない。

最新の画像もっと見る