SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ほしのこえ その4

2010年10月04日 | Weblog
RT @RosalindKrauss(ロザリンド・クラウス): ここで私が提起したいのは、リズム、ビート、パルス(オン/オフ オン/オフ オン/オフという一種の律動)の問題である。それらは視覚的空間の安定性を破壊し、その特権を奪うことを本性としている。なぜなら、これから述べるように、視覚性を支えていると思われる形態(=形式)の統一性をそのものを破壊し、溶解させてしまう力が、ビートにはそなわっているからである。(「見る衝動(インパルス)/見させるパルス」より、『視覚論』(平凡社)81ページ)

 電車の「ガタン、ゴトン」という音のリズム、携帯電話の「パ、ピ、プ」という入力のビート、そして光と影の「チカチカ」したパルス......。『ほしのこえ』の冒頭シーンではこれらの要素に加えて、窓の外に数羽の鳥が飛んでいるのが見える。これが「ズートローブの円筒」であることは、私にも一目瞭然である。いよいよ面白くなってきた。

RT @RosalindKrauss(ロザリンド・クラウス): マックス・エルンストはコラージュ小説『カルメル修道会に入ろうとしたある少女の夢』(1930年)の核となるイメージにおいて、ある囲いの中心にヒロインを置いている。ヒロインはこの囲いのことを鳩小屋と呼ぶのだが、それがズートローブの円筒であることは、われわれには一目瞭然である。ここでエルンストは、モダニズムの視覚性とは別のモデルを提示しているばかりか、そのモデルを、大衆文化的な経験から生まれ、その経験に訴えてきた光学装置に、あからさまに結び付けている。(同85ページ)

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