SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

泡立つ声の水面

2010年09月19日 | Weblog
RT @hazuma_bot:存在論は二重襞性(クラインの管)を扱い、グラマトロジーは二枚重ね性(裏打ちされ剥離するDa)を扱う。存在者と存在のあいだの存在論的差異のかわりに、シニフィアンとエクリチュール、存在者とその幽霊とのあいだの差延が、声の水面を微細に泡立たせ続ける。(東浩紀著『存在論的、郵便的』304ページ)

 声の水面を泡立たせるだと......。ていうか、『シン・レッド・ライン』で日本兵に囲まれたウィットが何故か銃を上げてしまう件のシーンに、何事かの「差延」の働きを感じるのは気のせいなのか。その表情からも推測されるのは、そのときウィットは「音が聞こえていない」ということ。ではそもそも「差延」とは何か。初登場の高橋哲哉にキーワード解説してもらおう。

RT @TetsuyaTakahashi_bot:空間的差異化=間化(espacement)であるとともに、時間的差異化=待機(temporisation)でもあるような「諸差異の産出の運動」を表わし、differenceとdifferanceの差異は、発音上はまったく同じため声によっては知覚されず、文字として書かれてはじめて意味をもつことから、形而上学の音声中心主義が抹消してきた差異の運動、原エクリチュールの運動を象徴するとされる。(高橋哲哉著『デリダ』311ページ)

最新の画像もっと見る