SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

偽日記ヴァーチャル散歩ツアー その2

2009年04月30日 | Weblog
>台形を逆さにしたような形の赤い箱の上に、黄色いMがのっかっている巨大なドライブスルーの看板が、そのファストフード店とボウリング場がテナントとして入っているビルの屋上でくるくる回転している。(略)道路の向こう側にあるファミレスの、モーニングサービス実施中と白抜きの文字で書かれた真っ青な四本ののぼりが、強い風ではちきれそうにはためいている。(略)「夕日」「夕焼け」をモチーフに絵を描いてください、と言われたので、夕日を見に出かけた。沢山の牛がいて、羊も放牧されている牧場と、大きな敷地をもつ少年院とに挟まれた、高台の一番高くなったところで、しかもまわりは畑しかないから、遠くまで見渡せる。散歩の途中によく通る、富士山の見える場所。(偽日記2009-04-29より抜粋)

 ご覧の通り、八王子市万町のボーリング場「ラウンドワン」のビルにはマクドナルドの16号八王子店が入っており、その隣にはファミレスの「バーミヤン」も普通にあるのだった。そして近くには「多摩少年院」と、畑をはさんで「磯沼ミルクファーム」という牧場もあるのだった。「多摩少年院」についてのエピソードを思い出してください。そしてあの牛との出会いも(旧偽日記08/01/18(金)を参照)。他でもなく「磯沼ミルクファーム」こそが、のちに喫茶店で画伯に「モーッ」と言わせたかもしれないあの牛のいる牧場なのでした。残念ながらストリートビューからは「富士山の見える場所」に立つことはできませんでしたが、画伯の「通り道」を発見できただけで満足としましょう。そして何より画伯の見たあの牛を、ここで居ながらにして拝見できることに感激すべきです。



滅びゆく若者たち2

2009年04月30日 | Weblog


 マンションの9階からダイブした窪塚洋介に比べても、夜の公園でチンポコ出しで暴れるしかなかった草なぎ剛は、いかにも精神的に底の浅い男である。窪塚や、この映像で暴れている山塚アイのような、「それでいったい何がしたかったのか?」という謎が、草なぎには無いのだ。テレビの前のダメおやじ達に支持されている時点ですでに終わっている。比べて山塚を支持したのは大竹伸朗だった。どうせ滅びるのならば、芸術的に滅んでいくべきだろう。

滅びゆく若者たち

2009年04月29日 | Weblog


「生きてはいるが、若者たちはその意味をついにつかめない。薬をあおり、男女ともに滅びていくだろう」(「ノストラダムスの大予言」第一巻22より)

 伝説の発禁映画『ノストラダムスの大予言』(1974年)の全編がYouTubeにアップロードされている。ひたすら人類の滅亡を煽り立てているだけの映画だが、しかし上の滅びゆく若者たちのシーンは素晴らしい。もともと何を考えているのか分からない若者たちが、ついに頭がおかしくなって次々と自殺し始めるというシーンだ。実にシュールな光景である。

ダメおやじの歌

2009年04月28日 | Weblog


 草なぎを支持しているネット論壇のすべてのダメおやじ達にこの歌を捧げる。こんなオヤジになるくらいなら死んだほうがましだ。

草なぎ剛を殴る

2009年04月27日 | Weblog
>酒飲んで公園で素っ裸になるのがそんなに悪いことなの?「酒気帯び判定の5倍の量のアルコール」って書いてあったりするけど、何倍飲もうがそれは犯罪では全然ないわけでしょ?そういうのをごっちゃにするのはよくないよ。総務大臣が「めちゃくちゃ腹が立つ」とか言ってたけど、別にあんたんところの大臣みたいに外国で恥さらしたわけじゃないんだし。(保坂和志)

>お酒を飲んで、裸になって騒ぐなんて、なんか縄文人みたいで、人間らしいなあと思う。都市管理社会は、そうした、ちょっとした”野生”の扉にも頑丈に鍵をかけて閉め出してしまわなければならないものか。「反省しろ!」「反省しろ!」「反省しろ!」「反省しろ!」の大合唱の方が、不気味だ。(佐伯剛)

 草なぎ剛の騒動を見ていて、いまの年長者はほんとうに駄目になったと思う。まともなのは草なぎを「最低の人間だ」と言って怒った鳩山総務大臣くらいのものである。しかしなぜ年長の人間が草なぎを怒らないのかといえば、自信が無いからだろう。人間として自信が無いから、年下の者を本気で怒れないのである。上のふたりのように、鳩山総務大臣を批判し、草なぎを支持しているような年長者は、本当はそうして「若者」から逃げているのだ(草なぎはもう若くはないが)。とにかく理屈はどうでもいい。実際、公園でチンポコ出して暴れたくらい大したことではない。しかしそれでも誰か怒る人間がリアルに必要なのだ。本気で怒ることでしか伝わらない人間愛というものがあるからだ。これまでずっと芸能界の虚構の人間関係のなかで生きてきた草なぎからすれば、たぶん誰かに怒られたかったのではないのか。

Los Angeles November, 2019

2009年04月26日 | Weblog


『ブレードランナー』のディレクターズカット版を観る。あらためて「金字塔」という言葉はこのような映画のためにこそあるのだと思った。なにしろオープニングのファースト・インパクトが凄い。82年に公開された当時には、誰もが息を飲んだことだろう。それまでこんな近未来の姿は想像されていなかったのだ。あまりにも美しい未来以後の世界観である。

世界最強の女性ドライバー

2009年04月25日 | Weblog


 海外には運転の下手な女性ドライバーを笑いものにする「Woman Driver」という差別的なカテゴリーがあるが、ミッシェル・ムートンからすれば、男性ドライバーのほうこそ笑いものだったろう。アウディの女性ワークスドライバーとして81年のサンレモ・ラリーでWRC初優勝し、続く82年にはシリーズ3勝をあげて年間ランキング2位の記録を残している。女性ドライバー部門というカテゴリーがあるわけではなく、総合で2位である。むろん、ムートンの快挙は当時唯一だったアウディ・クワトロの先進的な4WDシステムによるところが大きいが、それでも同僚のハンヌ・ミッコラやスティグ・ブロンクビストといった猛者達よりも高成績を残しているのだから、実力は本物であったろう。ちなみにムートンと組んだナビゲーターのファブリツア・ポンズも女性である。

雪上のフォーミュラ1

2009年04月23日 | Weblog


 気分転換に今度はスウェディッシュラリーの映像でも見てみようか。これは個人制作のクリップのようだが、雪道でも200キロを越すというワークスのスピード感をうまく捉えている。F1などでもそうだが、実際にまじかで体験するワークスのスピードは衝撃的であり、その戦慄はテレビ映像などでは伝わらないものだ。ちなみにこのとき、やはりスバルのスピードが少し重かったことが何となく分かる。

偉大なる敗北

2009年04月23日 | Weblog


 再び、当時まだ無名の走り屋だったデルクールの91年モンテカルロ・ラリーにおける偉大な敗北のシーンである。優勝を期待していた地元フランスの人々に「ああ、なんてことだ、すまない(推測)」と詫びて泣き伏せるデルクールに対して、人々が泣きながら「いいんだ、よくやった、君はよくやったよ(推測)」とその健闘を讃えている。デルクールと組んだ女性ナビゲーターのアンヌ・シャンタル・ポーウェルも涙をぬぐっており、まさしく涙なくしては語れない、モータースポーツ史上に残る名シーンである。

 斉藤環の「涙の理由」など尋ねるまでもない。茂木健一郎と斉藤環の馬鹿げた文通トラブルにウンザリした人は、この名シーンで気分転換していただきたい。

ヘレン・フランケンサーラー

2009年04月21日 | Weblog


 このフェリックス・ゴンザレス=トレスとロバート・ストーの対談で興味深いのは、トレスがどうやらヘレン・フランケンサーラーに影響を受けていたらしいということだろう。この対談を翻訳した学徒は何かしら誤解しているようだが、トレスはフランケンサーラーの、その政治性無き政治性を高く評価していたのである。確かに普通はフランケンサーラーについて、例えばこのような作品主義的にナイーブな見解しか持たないものだ。しかし実は誰よりも成功した政治的コンセプチュアリストであるというフランケンサーラーの本質を、賢いトレスは鋭く見抜いていたのであった。トレス以後の現代アートについて、フランケンサーラーの政治・社会性から考えてみたい。

派遣村と多重債務

2009年04月19日 | Weblog
 実は派遣村的なホームレス予備軍の連中の多くが多重債務者であり、取立てを逃れて社会から離脱しようとしている可能性が高いのである。しかし何故この事実をメディアが積極的に取り上げて報道しないのかといえば、大手消費者金融会社がメディアのスポンサーであったりするからだ。また、湯浅誠らの派遣村支援者がこの問題を口にしないのも、自己責任論から逃れるためである。ヤミ金はもとより利子の高い消費者金融からの借金がたとえば合計200万円をも超えてしまえば、利子だけで毎月4万円ほどに達するのであり、こうなるともはや収入の少ない派遣労働者に完済は難しいだろう。そして基本的に借金のある者は生活保護を受けることができないとされているが、「いのち」を訴えた派遣村騒動以降、どうやらこの受給条件の壁が突破されたようなのである。ここ数ヶ月で増えた生活保護者のうち、自己破産手続きをおこなった者はどれほどいるのだろうか。消費者金融会社が倒産しても知ったことではないが。

【追記】貧困だから多重債務に陥るのか、それとも多重債務だから貧困に陥るのか、このあたり定かではないが、湯浅誠はもちろん前者の立場を取る。しかし派遣村で湯浅の後ろにいた宇都宮健児弁護士は、多重債務問題のスペシャリストとして、この問題が綺麗事では済まされないことを知っている。派遣村の成功は宇都宮健児の交渉力なくしてはありえないが、池田のアニキが以前指摘していたように、しかし宇都宮が社会全体のバランスを考えることはないのだ。

スキゾキッド・レボリューション

2009年04月17日 | Weblog


 京都造形芸術大学の入学式で大学院長の浅田彰が芸術教育にやる気満々なところを見せている。しかしこの新入生への言葉を聴いていて、この大学からは第二の村上隆は誕生しないだろうな、と思った。なにしろ入学式早々から「すでに芸術にまつわるコミュニケーションは始まっている」とか「教師とか学生とかの別なしに、思う存分思いのたけをぶつけ合っていかねばならない」とか言って、ましてや芸術の本質について何か無限に深いことを言ってしまえる先生が、およそ「反面教師」になれるはずもないからだ。実際、いかに理想的な教育環境を作ろうとも、だから国際級の芸術家が育ってくるという保証は無いのである。もちろん間違っても第二の村上隆を誕生させるつもりはないだろうが、東京藝術大学とは違って、いかにも立派な京都造形芸術大学から「世界を大きく驚かす芸術家」が育つのかどうか、口先だけでなく、これからお手並み拝見といこうじゃないか。

ゼロアカ道場5

2009年04月16日 | Weblog


 ゼロアカの門下生たちに言っておきたいことがある。いくらゼロアカのゼロがリセットをも意味しているからって、小林秀雄以来の、日本の批評の伝統を汚すような真似だけは絶対にするんじゃねえぞ。批評の世界は昔から人数が少ねえんだ。だからひとりひとりが特攻隊だぞ。2ちゃんねるの連中が突っ込んできたら、片っ端からぶっ殺す。氏んだっていいじゃねえか。批評って字にしてみろコノヤロウ。

インランド・エンパイア10

2009年04月15日 | Weblog


>タイプライターで手書き文書の清書や口述筆記をする担当者をタイピスト(typist)といい、昔は女性の代表的な職業の一つであった。また、英語圏では視覚障害者が文章を書く上で強力な助けにもなった(ブラインドタッチ)。(ウィキペディア「タイプライター」の項目より抜粋)

 このクライマックスのシーンでスーザンは、まるで海底に沈んだ客船の内部に現れた海洋生物のようなオッサンに向けて、目に見えない直線性を発射している。実際に弾が当たっているのかどうか分からないが、何かしら打撃を与えたようである。「グラモフォン、フィルム、タイプライター」というキットラーの有名な著作もあるが、とりあえずここでピストルというタイプライターによく似たメカニズムを持つ武器から発射されているのは、やはりボルヘスの直線、ただ一本の直線でできた迷路、目に見えなくてどこまでも続く直線(「死とコンパス」)ではないだろうか。つまりビヨンド・インフィニティな不可視の直線性が発射されたことにより、その手前のリアル・クロースな「面が壊れ」、ついに「過視的 Over Visualized(東浩紀の造語)」なものが露出したのかもしれない。

リサ姉さんの歌

2009年04月14日 | Weblog


 リサ姉さんの歌うOnce I Wasだ。Tim Buckleyの曲である。リサ姉さんは歌が上手いのでファンが多い。ザクティ藤田のクソ動画見た後の気分転換にどうぞ。リメンバーミー♪のときの表情がいい。