SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ほしのこえ その6

2010年10月07日 | Weblog
RT @ChihiroMinato(港千尋): その道が尽きるところ、それがテルミヌスの場所だった。今日、わたしたちはテルミヌスという言葉を「道」の尽きるところとして使っている。たとえば電車やバスのターミナルである。ひとつのラインの終わる点、つまり「終点」としてのターミナルに、もはや今日の旅人は、神を見ることはないかもしれない。(『書物の変』(せりか書房)176ページ)

 境界神テルミヌス......もしこのローマ帝国時代の神の名が、電話の「テル」と語源的に繋がっているのだとしたら、文脈的に旨すぎる。たとえば、目が見えず耳も聞こえないヘレン・ケラーに「境界」を教えたサリバン先生をケラー一家に紹介したのは、電話の発明者として知られるグラハム・ベルだった。テルミヌスの神が、ヘレンを「終点(去勢)」へと導いたのである。写真図版のバス停のシーンで発光する電線は、そんな境界神テルミヌスの存在を示唆している。このターミナルの神が、失意の少年を上から優しく見守っているのだ。そして少年は、一人で大人になることを決意する。ちなみに、こちらのゼロアカ動画では、筑井真奈が「神は死んでないよ」と、無神論者の藤田直哉に噛み付いている。

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