SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

CRラッセンワールド

2010年10月25日 | Weblog
 村上隆が、ヴェルサイユ宮殿で個展をしようと、その作品が何億円で落札されようと、世界ランキングで上位に入ろうと、べつに凄いとは思わない。けれども昔パチンコ屋で「CRラッセンワールド」を初めて見たときは、心底ブルった。いつもパチスロしかしないが、そのときだけは特別にパチンコを打った。ラッセンワールドを打った。結果負けたが、満足だった。おそらくパチンコ屋でさまになる現役の画家は、唯一ラッセンだけだろう。村上隆がいくら頑張っても、パチンコ台にはなれない。美術手帖で特集は組まれても、パチンコ雑誌で紹介されることはない。村上隆の描くキャラクターは、画廊や美術館で客を呼べるオーラはあっても、パチンコ屋で客を呼べるだけのパワフルな拡張性は無いのだ。だからいくら気張って世界を制覇しても、日本のパチンコメーカーは目もくれない。実際、村上隆は自分のキャラクターのプロモーションに失敗しているが、当然だろう。ラッセンのイルカと比べるべくもない。そもそも格が違うのである。

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