半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

被災から一年をむかえて

2012年03月10日 22時35分41秒 | 日記
あのいまわしき大地の揺れから、早くも一年が経とうとしている。
あらためて、あの震災によって命を落された方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

人生に理不尽があるとすれば、これ程の理不尽があるだろうか。
それぞれが、慎ましく家族と日々の暮らしをおくり、皆、精一杯生きていたはずだ。

人間は、地球という大地の営みの中で生かされているとは、頭では分っていたはず
だけれど自然の営みと言うのは、あまりにも性急でむごいではないか。

昨年の震災直後に、怒りと落胆の中で書いた詩が出て来たので、ここに載せておく。


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「波よ大地よ」

波よ、一体、お前は何をしたのだ。

自分がしたことがわかっているのか

大地よ、一体、お前は何をしたのだ。

自分がしたことがわかっているのか。

お前達は何をしたかったのだ。

何を伝えたかったのだ。

そこまでして、伝えるものがあったのか。

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私が尊敬する地震学者の石橋克彦氏が、著書の中で次のようなことを述べていた。
『震災とは、人間の文明社会と大自然の間に日常的に存在する矛盾の劇的な噴出
にほかならない』

我々人間は、まさに地球、延いては宇宙の営みの中で共に暮らし、生かされている
存在なのだと思う。
そうは言っても、個々の人間にしてみれば、普段の何気ない家族とのやりとりの中
に本当は、ささやかどころか大きな幸せがあることに気づき、そのことに感謝する
優しい気持ちで日々をおくれたらいいと思う。

そして余計なことだが、何よりもあの大震災を天罰などと言い放ち、人の痛みに思
いが至らぬ傲慢な人間が政治的リーダーとして存在する不幸を一人でも多くの人に
早く気付いて欲しいとおもう。

震災から一年をむかえて、今は安寧な生活をおくる立場にいる自分にできることは、
遅々として進まない復旧・復興に対して非難の声をあげて、被災者の方々が、一日
でも早く普通の日々の暮らしが戻るように自分のこととして、心に留め置くことが大
切だろうと思う。


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