半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

5年が経って

2016年03月12日 08時49分31秒 | 日記
あの未曾有の大震災から5年が経った。
あらためて、亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、
被災された方にお見舞いを申し上げたい。
そして今も17万有余の方が避難生活をされており、5年経
過しても現状が変わらずこの先も読めないことを思うと心中
を察するに余りある。

あの地震は、まさに大自然の脈動であり、防ぐことはおろか
予測すら困難である。
ただ、被害を軽減することができたはずだ。
地震国に住んでいる以上、地震によるリスクは想定し、備え
ておくことはできる。
津波も江戸時代に遡ってその最大のもので備えておけば、何
にも代え難い貴重な人命をあれ程までに喪わなくても済んだ
かも知れない。

先ず、1Fであるが、第一次安倍内閣の時に、共産党の議員
が電源喪失のおそれについて質問しているが、世界一安全な
日本の原発に限ってそのようなことは起こりえないと言い切
っている。電源を2系統から4系統に変えておけば福島県の
壊滅はまぬがれた可能性は大きい。しかし、起きた事への責
任は誰もとらないし、問わない。
これほどの無責任な話があるか、辛酸を嘗めさせられ重い責
任を負わされるのは主権者国民なのだ。政治の不作為を政治
家もそれを立案し主導する官僚も一切責任をとることはない。
理不尽という言葉が全てを許容してしまうのだ。
この反省もないまま、原発企業の利益を最優先し、お手盛り
の安全基準で再稼働に邁進する原発村の体質は、屁理屈を大
義に仕立て、苦渋を国民に押しつけ、利益を享受することで
は安保村と同体である。

そして津波対策であるが、巨大な防潮堤を造ったり、高台に
移転したりと場所によって対策は様々であるが、どんなにハ
ード対策を極めて強大にしてみても、抗しきれるものでもな
く時間稼ぎに過ぎない。やはり、人命第一であり、逃げるこ
とを兎に角逃げ切ることを念頭におき日頃からの備えが必要
である。

復興にはこれから先5年10年を要するのだろうが、こうしてい
る間にも災害関連死による二次災害がまだ続くだろうが、政府
は、補償金や賠償金の停止や削減の為に新たな法律や条例を作
って避難者を虐めにかかってくるのだろうが、災害復興の動き
だけ見ても何とも大企業には篤く、国民・弱者には冷たく為に
する復興事業のような気がして何とも冷酷な国である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。