半農・半Xの生活

思いついたことを思いついた時に綴ります。

TPPに思うこと

2016年11月02日 15時12分44秒 | 日記
以前にこのブログでもTPPの危険性を何回も書いてきた気がする。
最早、事態はいかんともし難いところにきてしまったようだ。

周回遅れのバスに高い料金を払って乗せてもらったものの、その行く
着く先は、国民諸共に地獄である。

今さら、TPPの危険性を書き立てる気力もないが、NHKをはじめ
マスメディアはこのTPPのメリットばかりを声高に報道するものの
デメリットについては、一切報道しない。
バラ色一色の報道ばかりである。
そもそも、6000ページにも及ぶTPPの協定文を書いたのが多国
籍企業のロビイスト達であって、米政府が自国の国民を慮って書いた
ものではない。
今、日本の国会でも盛んに議論されている協定文で和訳されているの
は2000ページ程度らしいのだが、そのほとんどが海苔弁状態であって、
そのほとんどが秘密だということらしい。

こんな異常極まりない協定について、多くの否ほとんどの国民が知らな
いし、知る由もない。世論調査で聞かれれば、経済効果など、安い物が
買えるなどとしたり顔で答える馬鹿さ加減には忸怩たるものがあるのだ
が、自ら知ろうとしなければ無理なことではある。

実際、米国国内の労働団体、環境団体、農業団体などがこぞって強く反
対行動を行っているが、ひるがえって日本の労働団体、環境団体などの
目立った動きは見られない。

それにしても、安倍政権の前のめりの法案成立への一連の動きは、異常
である。
他の参加国は、米国大統領選の様子見だと言うのに、何故にここまで急
ぐのか、地獄行きのバスに一番乗りして運転手でも気取るつもりなのだ
ろうか。
かつて、稲田防衛省が、野党時代に「TPPは、日本を米国の価値観で
染めるということ。それでは日本はつぶれてしまう」「どうして、これ
だけ懸念されているのに、バラ色の未来とばかりにTPPに突っ込んで
いこうとするのか」などと発言していたと最近になって明らかになった。
実は、皆TPPの怖さを知っているのだ。それを誰かの指示あるいは約
束から必死になって批准を急いでいるのかも知れないが、日本がリード
しているところを見せたくて政権と官僚がタッグを組んでいるというこ
とか。

マスメディアは相変わらず、能天気な情報を流して、食の危険性、皆保
険の崩壊、共済制度の崩壊、ひいては地域コミニュテイの崩壊の危険を
はらんでいるのに国民の目に触れなせないでいる。
国民不在の協定は、日本開国どころかTPPで壊滅し荒んだ日本が数年
後には出現するということか。
それまでに、自給自足の生活をを確立し、己を病に打ち勝つ強い心身に
鍛え上げなければならない。