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新型コロナウイルス

2020年02月10日 | Weblog
 中国本土での新型コロナウイルスによる死者が計902人となった。2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界全体の死者数774人を超えた。
SARSのウイルスも野生動物からのウイルスが人間に感染した事が最初の要因だったけど、この新型ウイルスも同じように自然界の動物からの感染であることが確認されている。 今回もSARSの時と同じようにコウモリの遺伝子と96%一致していると確認されている。 このコウモリから他の動物に感染して、さらにそこから人へ感染していることはほぼ確かだろう。
中国は野生動物を食料として食べる民族性があり、SARSも新型コロナウイルスも同じようにやはり野生動物からである。
そもそも、こうした新型のウイルスは地球が出来てからすでに存在していたと言われていて、まだまだ人間が触れたことがないようなウイルスが多く存在している。
そうしたウイルスは通常では人間が触れることが無いけど、未知の野生に存在していて、野生動物に寄生して生き延びているのだろう。 
中国やアフリカなどの未開の地に多く存在するのも理解できる。 近代国家ではほとんど野生生物を食すことが無く、そうしたウイルスとの遭遇はほどんど考えることはないけど、中国などでは野生動物を好んで食べる習慣が当たり前になっているので、そうした新型のウイルスと遭遇する確率は他の先進国に比較すると数百倍も高いことになるだろう。
今回の新型ウイルスだけではなく、今後も中国から新たなウイルスが発見され、再び人間に感染するリスクは相当に高いと言っても良いだろう。
これを防ぐには、野生動物を食べることを禁止するか、野生動物ではなく、家畜として、管理された物に限定することが必要だろう。 中国には未開拓地がまだ沢山存在するし、先進国とはかけ離れた生活をしている民族も多数残っている。
そうした国家なのであるから、当然だけど、何をどのように食べているのかも把握できていないだろう。 ましてや、中国は通常の食品売り場でもおよそ考えられないような野生動物が当たり前のように販売されている事を思えば、どんなウイルスが持ち込まれているか分からないのである。

この新型ウイルスが今後どの程度感染者を出し、そして死者もどの程度の規模になるのかは想像できない。 今は簡単に他国に行ける時代だし、特に中国人は世界のいたるところへ旅行や仕事で行っているので、一人でも感染者がその国に入国することになれば、アッと言う間に感染は拡大するのである。
日本は特に中国観光客が多く、どの観光地へ行っても中国人の方が日本人や他の国の観光客よりはるかに多いのが今の日本の現状である。
経済的にも中国人頼みの商店、飲食店、ホテル、旅館、みあげ店などが多く、中国人
を歓迎する傾向が強い。 
今回の新型ウイルスによる中国人の旅行客が規制されたことを受けて、各地の観光地などの旅館、販売店なども大きく売り上げが落ち込んでいるのである。
しかし、こうしたSARS、新型コロナウイルスなどのリスクは今後も繰り返し発生するのは目に見えている。 もっと、観光客を中国以外の外国人を呼び込む政策や対策、経営方針や経営努力をする必要性があるのではないか? 
このウイルスによって、中国本土で生産、販売、営業をしている日本企業は工場の停止や販売停止などの処置を取らざる得ないことなっているし、外食チェーン大手のワタミは中国本土からの撤退も決めている。
自動車産業のトヨタ、ホンダなどもすでに数週間程度の工場の操業停止となっていて、生産数の減少、販売の減少は営業利益にも大きく響くことになるだろう。
日本への観光客目当ての旅館、ホテルは勿論だけど、観光地の収益にも大きく影響が出ている。 
今や中国は確かにこうして世界経済に影響を与えるほどに大きく膨れ上がっているのである。 アメリカや日本なども中国との経済的な関係は無くてはならない物になっていて、簡単には中国との関係を断つ術はないのである。 最近ではインドやベトナム、タイ、マレーシアなどのアジアへ中国からシフトする企業も多々あるが、まだまだ中国依存度は大きく、今後まだまだ中国の成長を期待して進出する企業も後
経たない。 がしかし、中国はすでにこの2,3年前から成長率は下がり始めていて、さらに今後はもっとその成長率は加速して減速する見通しである。
今年はさらにアメリカとの貿易摩擦によるアメリカの報復処置や関税の問題で、中国経済はさらに疲弊するのは必須だろう。 
まだまだ中国の成長を期待している企業はそれほど遠くない日には裏切られることが明白な気もする。 日本での爆買いブームも今は見当たらない。一部の中国富豪が高級品を買いあさっていることを報じる事も、すでに一般庶民は財布の紐を締めて、生活の厳しさを実感している。 
勿論、13億もの人口であるから、その一部の裕福な人も日本の富裕層の数とは比較ならない。 だから、日本への旅行客が多く居るのも確かだし、確かに中国旅行客の多くはかなりの金持ちが多く居る。 しかし、中国全体の経済的な成長や中国国内の経済を見ると、日本の経済成長に比較すると相当に減退しているのは事実である。  今回のウイルスのよる経済的な減退もかなり中国としてはリスクが大きくただろうと思う。 中国は今後も同じように未知のウイルスが経済へ打撃を与えることが予想されることを踏まえても、もっとこうしたリスクを無くすためにどのような対策や規制が必要かを真剣に進める必要があるだろう。

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