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無窮動トレーニング

2022年03月19日 | Weblog
 これまでもいろんなギター教本を買いあさり、そのどれもがなんだかしっくりこない物が多々ある。 クラシックの教本(教本と言うよりも練習曲集と言えるだろう)はカルカッシ教則本を使用しているが、この教本は特に細かい演奏の指示、弾き方などの解説はほとんどない。 練習曲の譜面があるだけの教本で、もちろんタブ譜などもない。
なので、基本的な譜面の読み方とか、運指指示なども自分で覚える必要が有る。 
しかし、この教本はとても良く出来ていて、初心者から中級者、上級者までに到達する段階的な曲を順番に練習することで確実に実力が付く。
しかし、これはギターを始めて手にする人には向かないかも知れないが、ある程度の知識がある人なら根気よく練習することで、確実に先に進める。
これは私の実感であるが、確かに1曲毎に前の曲のフレーズが使われていたり、同じ和音が使われていたりして、段階的に運指が積み上げられて行く練習曲で構成されているので、私のような独学者でもなんとか練習している限りは弾けるようになる。 
こうした教本は意外と少なく、ジャズの教本でも基本はこれ、次はこれ、次は・・・。 と言うような次のステップへ進む時にまったく新しい構成や要素で作られている練習曲が多いので、なかなか進むことが難しい点が多々ある。
さらには、ジャズの場合にはどうしても理論的な説明が多用されていて、初心者はとても付いていけない事が多い。
ポピュラー曲のソロはその点はあまり違和感もなく、簡単な曲から徐々に難度を上げて行くので、練習していても先に進みやすい。 
ただし、クラシックと同様に完全なコピーと言うことは否めない。
もちろん、クラシックやポピュラー曲のソロはその楽曲をどれほど完成度が高く弾けるのかが目的と言うこともある。
しかし、ジャズはアドリブが最終的には目標だし、ジャズギタリストとしては、バッキングに合わせて、或いは、ソロに合わせてバッキングをいかに即興で演奏が出来るのかが求められているので、やはり、そのコード進行だったり、コード理論だったり、ソロ、リックなどをどのように組み立てるのか?と言うようなある意味ではクリエイティブな能力が必須となるのである。 
しかし、これはギター初心者が会得するにひは相当な時間も努力も練習も必要だし、そもそも、ギターの音そのものを完全に把握する技術や、知識が必須である。 
さて、そうしたジャズの難しさもそうだが、そもそも、ジャズらしい独特のテンポやリズム感はやはり数多くのジャズ演奏を聴くことや、こうした基本的なフレーズ、リックを何度も弾き熟すことで、ある程度のジャズらしいフレーズを手に馴染ませ、耳に馴染ませることで、オリジナルなリズムでジャズらしいフレーズを自由に弾けるようになるだろう。
実際に、私もまだほんの数少ないフレーズを何度も弾いていても、ジャズらしいメロディーやリズムで楽しむことが出来る。 
さて、今回は無窮動シリーズの基本の教本を購入してみたが、内容は4分音符が延々に羅列されている譜面である。 
ひたすら同じテンポで単音を弾き続けると言う内容だ。 ただし、ジャズらしいフレーズで作成されていて、コード進行もジャズを基本として進行しているフレーズなので、この単純な4分音符の連続を自分の感性でアレンジすることが出来れば、かなりの実力が付くだろうし、コード構成、ソロフレーズ、バッキングなどの実力が付くと思う。 
何よりも、単純明快な練習をひたすら続けるだけなので、これはある意味は退屈でもあり、楽な練習とも言える。 
和音(同時に複数の音を弾く)が全く無いので、セーハしたり、指を広げて押えると言うような難度は全くない。
もちろん、運指に関しては自分で作る必要はある。 これはクラシックでも同様な作業で、いかにスムーズな動きで弾けるかを考えて運指を決めて行くことは、とても重要だ。 
まっ、いろいろと書いたけど、結局は練習有るのみで、頭で考える以上に指を動かすことがギターの上達する最大の上達法だ。 
これ以上の上達する為に最善の方法論は無い。 理解は後から付いてくる。 
弾いているだけでも、ある程度ギター自体の指板の音をインプットする事が出来る。 ひたすらデタラメに弾いていても音は確実に音感に刷り込んでいるのである。 
さてさて、ギターの練習を今日もしっかりと遣りたい。