秋の夕暮れ

秋に生まれたのですが、秋の夕暮れは寂しいね。10才で母と死別した私です。その頃夕方になって、近所の家で夕飯のいい匂いがしてくると寂しかった。だから自分が結婚したら、夕方にいい匂いをさせて自分の子供には寂しくさせないんだと思っていました。そして何よりも、子供の為に成人するまでは生きていようと思いました。だからいろいろあっても我慢してきたのだ。ま、人のことをとやかく言えるほど私も立派な人間ではありませんが…。今日、孫たちが来ていてね。この孫たちも幸せな子供時代を過ごしてほしいと思いました。でも、私は私で母と死別したり結婚したら夫の親と同居だったり、コバちゃんが物凄い怪物だったこと、つい最近まで大変だったことなど…今は良かったとは言いたくないけど、私には全部必要なことだったと思うことにします。癪だけどね。誰も傷つけないで今日まで来れたと自分を誉めてあげちゃうよ。これからは判らないけどね。苦労は悪じゃないかもね、苦労は善かもですね。仕方ないし…自分が若い頃に選んだ第二の人生ですし。これからも自分らしく角かどで行く方向を選択しながら生きていきます。今、いろいろな意味で充実し
ています。秋の夕暮れは寂しいけど、人よりやりたいことしているから大丈夫さ。幸せ者です。
〓Emiko〓