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曇りのち晴れ

気まぐれな私の独り言

93歳の挑戦

2007-11-23 | 日常
10月31日  
バイト休みだったので父をかかりつけの開業医に
送り迎えした。迎えの車に乗った父が
「明日、紹介状を持って市民病院に行くように
 言われた」と言って紹介状を見せてくれた。
エッなんで・・
先生に症状を聞きに戻ると胸水と腫瑠があるので
精密検査を受けるようにと説明されたが、なんとも
はっきりしない。
家に帰り、医学書で腫瑠を調べてもよく分らない。

11月1日   
弟が父を病院に連れて行く。診察の結果、
検査入院を勧められる。
11月6日   
入院・・・4人部屋
 ・
 ・
 ・

11月9日  
リンパ節の生検

11月12日  
骨シンチ

11月14日  
頭部MRI  検査終了

11月16日  
家族だけに検査の結果を聞かされる。
病名は、一番知りたくない病名。
咳と痰がなかなか治らないのでもしかしたらと心配
していたが・・・・・・

今の症状から
①高齢だからなにもしないで自宅療養。
②90歳代の抗がん剤の使用データーは、ないが
若い人の半分の量から始めれば何とか耐えられる
かもしれない。と主治医の説明。
      
家族として後者を選んだが、本当にこの選択で
いいのか?
又、父が病名を知った時のことを考えると
いたたまれない気持ちでいっぱい。

11月20日  
父と家族に改めて検査結果の説明。
「貴方の検査結果は、肺に腫瘍があります。
腫瘍には5段階があって1,2,3を良性で、貴方の
場合は4くらいで、治療をするならがんに効果の
あるような治療をします。でも副作用も出ますよ。
それでも治療しますか?」

頷いた父。
      
談話室で励ます私達。
父の目には薄らと涙が・・
でも意を決したように病室に戻った。


11月21日  
ベットに横たわっていたが、私が行くと起き上り
気持ちの整理がついたのか意外とけろっとしている。
「長く生きたいと思っても限界があるか・・。
 先生も患者に障りのないように上手く話すもんだ
 なぁ」
これを聞いてあっぱれ93歳!と思った私。
「頑張ってね」と父の手を強く握った。

でも一人になると、この歳になって抗がん剤の
副作用に耐えられるであろうか・・・・?
自然体で良いのではないかと思い悩む。
どちらを選択しても悔いが残る。
ならば少しでもよくなりたい本人の気持ちを大切に
してあげたい。
       
今年の3月に肺炎で入院していた父。
その頃には、発症していたのであろうか?
退院後も畑仕事をしていたが元気がなかったし、
9月末頃には、熱があったり、咳き込んでいたりと
辛そうだった。だが週に2~3日は、かかりつけ医で
点滴をうけていたので安心していたのに~~~~
もっと早くに気がついてあげれば良かったと、いろ
いろ詮索している私です。

コメント (2)
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