隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0124.審問

2001年09月03日 | サイコ・サスペンス
審問
THE LAST PRECINCT
読了日 2009/12/24
著 者 パトシリシア・コーンウェル
Patricia Cornwell
訳 者 相原真理子
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 384
416
発行日 2000/12/15
ISBN 4-06-273045-6
4-06-273046-4

 

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すたびにベストセラーを記録するこのシリーズも11作目となった。本シリーズの面白さは、検屍官であるケイ・スカーペッタと犯罪者の闘いにあるのだが、関係者総ての人たちとの係わり方や、詳細にわたる描写にもある。
ケイと姪のルーシーや、ピート・マリーノ警部、今は亡きFBI捜査官ベントン・ウェズリー、それぞれの生き様が色濃く描かれて 物語を一層面白くしていたのだが、巻を重ねるごとにそうした面白さが次第に薄れていっているような気がする。
対抗する犯罪者の人物像や、その動機についても同じことが言える。毎回、読者の興味をそらさないような事件や、キャラクタ ーを生み出すのは、並大抵のことではないと思うのだが、主人公の環境の変化などもストーリーを進める上での、必然性にちょっと疑問を感じるような最近の作である。

 

 

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