隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0673.南方署凶行犯係 黄泉路の犬

2005年11月20日 | 警察小説

 

南方署強行犯係 黄泉路の犬
読了日 2005/22/20
著 者 近藤史恵
出版社 徳間書店
形 態 新書
ページ数 203
発行日 2005/09/30
ISBN 4-19-850676-0

前に読んだ南方強行犯係「狼の寓話」(463.参照)のシリーズだ。
僕はこの作者の「ねむりねずみ」(313.参照)とか「散りしかたみに」(331.参照)、新しいところでは「二人道成寺」((517.参照)の今泉探偵と梨園の事件シリーズが好きだ。何とはなしに、中村雅楽シリーズを思わせるところや、登場人物・女形の小菊や、その師匠である瀬川菊花に魅力を感じるからだ。
だから、こうした歌舞伎シリーズをずっと書き続けてもらえれば、他の作品はいらない、言うことはないと、思ってはいても、他の作家もそうであるようにいろいろと趣向を変えて作品を発表していかなければならないのであろう。だから発表する媒体や、出版社ごとに違う作品が生まれるのかもしれない。といいながら、新しい本が出れば、どんな内容かと読みたくなるのがファンの性。

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2作目となるこの警察小説のシリーズでも、女性刑事・黒岩と組んで捜査に当たるのは前作と同様若き會川圭司だ。暇だと思っていた刑事課に事件が舞い込む。東中島で起こった強盗事件の犯人は、在宅の姉妹に包丁を突きつけ、現金2万円と、飼っていたチワワを奪って逃走した。
単純な事件だと思っていたが、未解決のまま2ヶ月が過ぎたとき、事件は思わぬ展開を見せ始める・・・。

 

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