隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1447.サイレント・ボーダー

2014年03月15日 | サスペンス
サイレント・ボーダー
読 了 日 2014/02/14
著  者 永瀬隼介
出 版 社 文藝春秋
形  態 単行本
ページ数 466
発 行 日 2000/03/20
I S B N 4-16-319070-8

 

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のブログのスタイル(上部のタイトル部分とか、右サイド―サイドバーと言うの―各部分のタイトルパネル、そして本文のブックデータの部分等々の全体を構成している形で、通常テンプレートと呼ぶ)は、長い年月をかけて統一した自分流にカスタマイズしてきた。プロバイダーの提供しているテンプレートの中には、そうしたカスタマイズできないものもあり、確かこのぷららのテンプレートの中にもカスタマイズ不可のものもあったと思う。
僕は、いろいろと先達たちの指導も受けたり、自分でもHTML、CSSなども学習して独自のスタイルで、見やすいブログを心がけてきた。というより今になって思えば、半分以上は自己満足に過ぎなかったのかもしれないが・・・・。
何年か前から、パソコン以外の携帯やスマホでネットのサイトを閲覧したり、そうした機器でSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス:インターネットを利用した各種サービス)を利用する人が増えてきた。現在は改善されたかどうか、少し前までは僕のように文章の中で文字の代わりにイラストや写真等の画像を多用する画面は、パソコンで見るのと違い、こちらがイメージした画面を見ることのできないこともあった。

 

の一番卑近な例が、文章の頭に適用しているドロップキャップだ。Wordなどの文章と同様の処理をしているのだが、サイトの画面ではその部分が画像となっているから、携帯などでは見えない現象が起きていた。
CSSで、first-letterを指定すればいいのだが、文字の装飾はサイズとカラー以外はできなくなり、続く文章の位置がベースラインになってしまうのだ。
そうした例を示すため記事のここと前の部分の一行目の文頭、さらに間の飾り罫にも画像ではなく、テキストデータを使用している。(下の本についての部分は、いつも通りの画像データだ)
多分僕の勉強不足で、解決方法はあるのだと思うが、もうしばらくは画像を使っていく他は無いから、携帯やスマホで見てもらうためには、ドロップキャップ処理を行わないようにしなくてはならないのか?
(どなたか処理方法がわかる方はご教示ください。)

前にも書いたが、いよいよこのブログサービスの廃止に関して、現実味を帯びてきた。と言うのも、ブログデータのエクスポートや、他のサイトへのインポートの方法が公開されたからだ。
Broach(このNTTぷららの提供しているブログサービスの名称)のブロガーたちの間で、廃止問題に関する不満や、移行のためのツールの公開が遅いといった意見が、掲示板に投稿されていたが、ツールの公開によりそれぞれ移行の準備と実行を開始するのだろう。
しかし、簡単に片付く問題ではなく、例えば今までのアカウント(ブログページのアドレス)の変更や、アクセスカウンターも継続させられるのかどうか?といったことも、ブロガーにとって大きな不安材料なのだ。

僕もできるだけ早く新しいサイトへ移行して、少ないながらも今まで閲覧していただいた読者の方々に、新しいアカウントへのアクセスをお願いする必要がある。面倒だという思いもあるが、ブログを継続させるためには、ほんの少しだけ努力が必要だ。

 

 

瀬隼介氏の名前と作品について知ったのは、実はこの本ではなく「刑事の骨」と言う作品を、最近何処かで紹介されていたのを見たからだ。ところが例によって図書館はどこも貸し出し中なので、処女作である本書を木更津市立図書館で借りてきた。「刑事の骨」はいずれまた、貸し出し中が無くなったら借りて読むことにしよう。
かなり前に何処かの文学賞の選考員が言っていたことだったか(と思っていたら僕の記憶違いで、これは2011年に惜しくも亡くなった土屋隆夫氏の言ったことだった)、「デビュー作(処女作)には、その作家の全てが込められている」ということで、初めて読む作家の作品は、できるだけデビュー作を読むようにしているが、そうは言ってもなかなか理屈どおりに行かず、ついつい最近作や話題作の方に目が行ってしまうのが僕の読書で、誰かさんの言い草ではないが、話題作を読むのは「今でしょ!」ということになってしまうのだ。

 

 

仙元麒一、41歳のフリーライターが本編の主人公だ。信太郎という一人息子がいたが、仕事にかまけて家庭を顧みない仙元に別れを告げ、教師をしている妻の令子が引き取った。強引な手法で取材をする仙元は、そこそこその手腕を編集者に買われていたが、人と折合わない性格は嫌われてもいた。
そんな彼の許に元妻の令子から連絡が入る。信太郎の家庭内暴力に怯えての電話だった。
折からの特集記事の取材を後輩に任せて、仙元は息子の信太郎を引き取り一緒に暮らすことにした。だが、一緒に暮らして心を打ち明けて話し合えば、解決するだろうという彼の思惑は大きく外れた。息子の言葉と狂ったような暴力は、仙元の想像をはるかに超えたものだった。思い余って彼はその道の専門家である黒田ちづるに相談するが・・・・・。

んな中、世間では少年による自警団・シティ・ガードが話題となっていた。三枝航をリーダーとする数人のグループによる夜の街のパトロールは、テレビでも取り上げられた。
一見「正義の味方」風な彼らの行動は、何が目的なのだろう。その三枝リーダーには、唯一無二の親友?とも言うべき中学時代からの友人がいた。友田勇志というその友達は、中学時代にいじめを繰り返すクラスメイトを誤って殺害していた。その家族への賠償のため彼は過酷な労働を強いられている。

様々な環境の中で、異なる生き様を見せる登場人物たちが、次第に交錯していく描写がスリリングに描かれるサスペンス作は、作者の思いの詰まった力作だ。

 

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