隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0464.恋文

2004年01月05日 | リーガル
恋文
読 了 日 2004/01/04
著  者 松木麗
出 版 社 角川書店
形  態 単行本
ページ数 224
発 行 日 1992/05/25
ISBN 4-04-872702-8

 

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align="left" />の本の発行された同じ年の平成4年にTBSで放送されたドラマのほうを先に見ている。僕はミステリーを読むのと同じくらいミステリードラマも好きなので、テレビ番組誌などを見て、これはと思うものは録画して、昼間見るようにしている。
主演が好きな女優さん(池上季実子氏)だったこともあり、女性検事の話を興味深く見た。
第12回横溝正史賞を受賞したこの本はドラマを見た後、早く読みたいと思っていたが、その当時はまだゆっくり本など読むような心のゆとりがなく、とうとう読まずじまいだった。
こうして読書の目標を立てて読み始めてからは、今度は古本屋さんになかなか出てこないので、今度手に入れたこの本は昔の恋人にあったような気分だった。
この著者の本は昨年「告発捜査」という本を先に読んでいるが、本書と同様女性検事が活躍する話で、著者自らの体験を活かした?題材だ。もう今では本名の佐々木和子さんに戻り、議員活動に忙しいようだが、こうした女性検事の目を通した作品をもっと沢山書いてほしかったと思う。

「最後の恋文」という作品で14年前に賞を取り文壇にデビューした、上野兼重が自殺した、という新聞報道があった。「最後の恋文」は検事・間瀬惇子が青春時代に愛読した本だった。上野兼重は、惇子が今度赴任したT市に住んでいた。そして、新聞報道があってから4日後、夫殺害の容疑で妻の規世子が逮捕された。彼女は調べに対し、殺人を自供したが、2回目の公判でその自供を翻した。
スナックのママをしていた上野規世子は、なぜ自供を翻したのか?女性検事・間瀬惇子との女の闘い?が始まる・・・・。

 

 

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