河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

09.12.09山眠る

2009-12-09 18:17:03 | Weblog
せせらぎの水音消えゆき山眠る
山茶花の白く零れて庭の隅
ふと見れば万両の実のあちこちに

冷え込んだ一日。左足の調子は随分良くなった。朝の運動が過ぎたらしい。

毎日第十三回俳句大賞50万?人応募 金子兜太、有馬頼人ら選者多数

<大賞>大阿蘇の山懐に帰省せり 50万円
<準大賞>烏賊漁の浦十二戸の地蔵盆 30万円

子供賞 さかあがりできたらせみがなきやんだ
外国賞 the sommulier decants slowly a red sunsetソムリエが静かに注ぐ紅い夕日

大串 章さまざまな人間のさまざまな有りようを簡潔に言い止めるのが俳句の意義。写生は人間もまたその対象になる。暮らしのなかの些事些事から広がる大きな世界。
有馬 作者の顔が見える句が多かった。兜太 ずば抜けた句が少なかった。
長谷川 生きている世界を詠む文芸が俳句。追憶の文芸ではない。もっと現在に目を。
鍵和田 自然詠、写生詠。写生句、心象句何れも。俳句は自己表現の道。一読作者の心が伝わる句がインパクト。
大峯 季語の中にはデーモンが住む。そのデーモンと対話している秀句を選んだ。
広瀬 切れによって状況が展開する思いがけなさが魅力。
黒田 地蔵盆の句を激賞
俳句α編集長 寺田寅彦曰く歳時記は日本人のこころのインデクス。

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