河野 啓一/花冠同人

河野啓一の俳句ブログ

10.10.30菊作り

2010-10-30 17:38:35 | Weblog
菊作り労多くして子育ても
菊咲いて大仏殿の錆刀 ○ ***小西柳原小口氏
孫娘十九になりぬ菊人形


朝から、シナの不可解横暴な外交、台風14号、特別会計の仕分け、COP-10名古屋議定書の遺伝資源の問題など、この週末はニュースが目白押し。
新潮社の古い俳諧歳時記を見ていて、大須賀乙字の季感象微論の解説を読む。季感とは季節季節の景物天象に対して喚起される感じ、感情等を言う。俳句の統一的情趣である。その最も重要な語が季語である。その他の語はいわゆるゆる季題であっても季語ではない、という。
所謂季重なりの場合は、その句に置いて中心的統一的情趣となっている季題が季語である。という。季題と季語はほぼ同義で使われている。等々の解説があり、参考になった。
俳句に季題を詠みこむ場合、①とりあわせ。②直接の二通りがある。云々 たとえば、
秋風や藪もはたけも不破の関/芭蕉  昼見れば首筋赤き蛍かな/芭蕉
今頃こんな勉強をしているようでは心許無いが--。