杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

観月祭

2010年08月29日 | 日記
待望の小粒の雨がポツンと落ちて来た、
私は、土手沿いの道から空を見上げた。

私の家の上空一帯には雨雲が迫っていたが、花火が打ち上げられる
上空は晴れ間が見える・・・
(ああっ! 花火は順調に打ち上げられる ?)
(雨よ! 降れ !)と願いながら心の隅にホッとする自分が居る。
人間の勝手がここにも現われる。

早々と、我が家の娘たちと散歩にでた、
川向こう市役所に隣接するお馴染みのご夫妻とすれ違う。
双方同時に挨拶を交わし、花火が上がる前のひと時雑談に興じた。

ご夫妻の、それぞれの手の先には、高価な洋犬が静かに控えていた。
我が家のCCちゃんは車の中、私の傍に老犬Mちゃん。
3匹の犬は、ご主人たちの仲の良いお話に黙って控えている。
しつけの行き届いた家風が偲ばれる。

河原では沢山の車と人が、ゴザを敷いてご馳走の準備で大忙しい。
土手沿いの道に、次々と松山方面から車の列が続き駐車している。
午後所定の時刻に、独特の響きをあげて花火が上がり始める・・・!
(綺麗だな !)・・・

この観月祭だけは、わざわざ見に行かなくても我が家で見ることが
できる、特等席なのである。
Mちゃんは、雷さんとともに、この花火の音が恐ろしい・・・?
歳とって若い頃ほどではないが、それでも私の傍から離れない。
座ったまま耳をそばだてて、じっと恐怖に耐えている。

(もうすぐ、花火さん家に帰るからね ! 怖くはないよ !)
「玉屋 ! 鍵屋 !」・・・人々の景気回復それぞれの思いを乗せて
花火は壮大に打ちあがる。

静かなシジマが帰ってきた、我が家の怖がりやさん達の安堵の時間が
戻って来た。

私が懇意にしている市役所の職員さんたちも観月祭準備の残業から開放
されて、通常の業務に復帰できる、よかったね !?
9月に入るとある出会いがセッティングされる、私の真骨頂が試される。
公私共に多忙に為る、仕事も詰んで毎夜の残業をこなさなければ為らぬ。

男の血が沸く、組織の動きも活発になる。
離合集散は世の習い、裏切、裏切られるどろどろの会争が始まる。
「選対本部長Uの動きを報告せよ !」 そんな指令も出たとか出ない
とか ?
かまびすしい事である。

我らの仲間が、本陣に潜入との噂もありやなしや ?
プライドが災いしなくちゃ良いが ?
無理砂余戸の囁きが分ったかどうか !?

思わぬ人から、内密にお会いしたいとの連絡が入った。
立場が立場だけに、相手の身を心配する。
別の若手が、すばやい動きでコンタクトしてきた。
私の長年の付き合いが、思わぬところで実を結ぶ・・・?
ありがたいことである。

粛々と日々穏やかに、時の流れに身を任せ・・・!
これでいいんじゃないのと私は思っています。

夜遅くメ-ルが入った、予定を調整して待ち合わせ !
これからは、さまざまな用件で人との出会いが続く・・・
身が持つかいな ?

だけど、欲が無いってことは、何と気楽なことか ?
あらためて思い知らされている。
年寄りが欲を出したらろくな事はない !
古今東西見渡しても幾らでも事例がある。

荘厳で綺麗な花火のように、しゅ~と上がってぱっと散りましょう。
散り際の美学、私と一緒にどうですか・・・!?

(それでこそ、花も実もある、お年寄りじゃぁないかえ!)・・・。。。

                                    合掌


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