Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

名鉄、河和線二駅廃止検討。

2006-06-10 08:24:22 | 鉄道(都市部)
無人駅への自動改札機導入を機に具体化した名鉄の「駅整理」。
既に明らかになった三河荻原駅、碧海堀内駅、鎌谷駅の西尾線三駅に続き、今度は河和線の二つの駅の廃止方針が打ち出されたことが6月10日の中日新聞に掲載されていた。

要点を整理してみる。
○名鉄は河和線の椋岡・布土の両駅の廃止方針を地元自治体に伝えていたことが判明した。
○椋岡駅がある阿久比町、布土駅がある美浜町は名鉄に存続を要望している。名鉄からの説明は阿久比町に4月中旬、美浜町に対しては3月末にあった。
○名鉄からは「一日乗降客数が300人以下について存廃を検討中。7月中に中部運輸局へ廃止申請、12月末のダイヤ改正時に廃止する」との説明がなされた。
 椋岡、布土の両駅の一日乗降者数は約200人。

昼間時、知多半田行の普通に乗車すると「椋岡には停車しない」というアナウンスを耳にしたことがあると思う。
その椋岡駅が遂に廃止の俎上に上がった。
日中普通すら停車しないのはお隣の阿久比駅とは0.6kmしか離れていないことが理由だと聞いたことがあるが、そのような駅を廃止して阿久比駅と統合しないのも不思議だと思った記憶がある。
逆に廃止できないのは地元の反対が強かったのだろうと想像してみるが、今回廃止を表明した所を見ると名鉄は本気だろう。

先の西尾線三駅と合わせ、これで名鉄が廃止を表明した駅は五駅。
利用状況が芳しくない駅の廃止ボーダーラインは一日300人。
これに該当する駅はどこだろう・・・と考えてみるが名鉄から各駅の数値は公表されていないので見当もつかないし、対象駅は名鉄から明らかにされていない。
地元にしてみれば「利用している」つもりなのに、鉄道会社は「利用されていない」と見る。
両者の認識のギャップは大きい。

その結果、いきなり「廃止」を突きつけられる訳で、地元にしてみれば困惑と反発が広がるだけだろうなと考えてみたりする。

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