この10年、不採算路線の廃止を進めてきた名古屋鉄道。
岐阜の路面電車の全廃を以ってこうした路線の整理は終わっていたと思っていた。
それだけに、今回の話は「寝耳に水」的な印象を持つ。
「名鉄が広見線存廃で打診 新可児ー御嵩区間」(岐阜新聞、12/13)
記事の要旨は次のとおり。
○11日に開かれた可児郡御嵩町議会の一般質問において、利用者が減少、赤字が続く名鉄広見線の新可児・御嵩間について、名鉄が来年末までに路線の方向性、考え方の提示を沿線の同町や可児市に求めていることが明らかになった。
○御嵩町としては、「公共という観点から存続ありきでいきたい」として方向性を打ち出した。
○新可児・御嵩間の年間利用者数は1996年度の224万人に対し、2006年度は108万人。営業係数は356。
名古屋で御嵩行きの行き先表示を掲げた電車を見かけるが、名古屋直通系統を有する路線の末端部の閑散ぶりには驚くばかり。
実際、当該区間を乗り潰した時の記憶を辿ると、新可児を過ぎ、八百津線が分岐していた明智(!)を過ぎる度に乗客が減っていき、終点御嵩に着いた時には数える程の乗客しかいなかったことを覚えている。
1996年度の実績は2001年度に廃止された明智線からの乗り換え客も含まれていると見るのが自然だが、末端の赤字路線廃止だけでは利用客半減の説明はつかない。
それだけ新可児・御嵩間の人口流出が進んだのか、それとも自家用車への転移が進んだのか。
もう少し情報が欲しいところだ。
現時点では名鉄が沿線自治体に当該路線をどうするか意向を確認したのみだが、どうも話の唐突さを考えると、あまりいい感じは受けない。
沿線自治体がどのような回答を名鉄に返すのか、注目したいところだ。
岐阜の路面電車の全廃を以ってこうした路線の整理は終わっていたと思っていた。
それだけに、今回の話は「寝耳に水」的な印象を持つ。
「名鉄が広見線存廃で打診 新可児ー御嵩区間」(岐阜新聞、12/13)
記事の要旨は次のとおり。
○11日に開かれた可児郡御嵩町議会の一般質問において、利用者が減少、赤字が続く名鉄広見線の新可児・御嵩間について、名鉄が来年末までに路線の方向性、考え方の提示を沿線の同町や可児市に求めていることが明らかになった。
○御嵩町としては、「公共という観点から存続ありきでいきたい」として方向性を打ち出した。
○新可児・御嵩間の年間利用者数は1996年度の224万人に対し、2006年度は108万人。営業係数は356。
名古屋で御嵩行きの行き先表示を掲げた電車を見かけるが、名古屋直通系統を有する路線の末端部の閑散ぶりには驚くばかり。
実際、当該区間を乗り潰した時の記憶を辿ると、新可児を過ぎ、八百津線が分岐していた明智(!)を過ぎる度に乗客が減っていき、終点御嵩に着いた時には数える程の乗客しかいなかったことを覚えている。
1996年度の実績は2001年度に廃止された明智線からの乗り換え客も含まれていると見るのが自然だが、末端の赤字路線廃止だけでは利用客半減の説明はつかない。
それだけ新可児・御嵩間の人口流出が進んだのか、それとも自家用車への転移が進んだのか。
もう少し情報が欲しいところだ。
現時点では名鉄が沿線自治体に当該路線をどうするか意向を確認したのみだが、どうも話の唐突さを考えると、あまりいい感じは受けない。
沿線自治体がどのような回答を名鉄に返すのか、注目したいところだ。
御嵩町の事情では、おととし東海環状道が開通し、豊田まで45分で結ばれたそうで、ますます車社会に拍車がかかったようです。
しかしこのまま廃止では広見線の次の廃止論がまた出てしまいます。縮小ばかりでは先行きが全く見えません。
唐突な感じはしますが、意外な感じはしませんでした。(八百津線との絡みとはいえ)早くから合理化が図られてきた区間のようですし・・・
利用客の減少については、沿線の高校(東濃実業と東濃)の生徒数が減ったことが減少と推測する記事がありました。
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000712120001