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いち年ゆみ組のブログ

アーチェリーと、うちの植物たちと、読んだ本のことなどをのんびりと...

ことばに出会う(9)

2015-01-24 10:49:03 | ことばに出会う

「隠れたところにおられる神は、隠れたことを見ておられる」

                      (「マタイによる福音書第6章6節)

先週、やたらと自分の手柄を自慢する人がいて、その人の話を聞いているうちにすっかりうんざりしてしまいました。彼の話の特徴は、「○○という仕組みを作った時、これも僕が苦労して調整して泣きながら作ったんだけど...」とか、「誰もやらないから僕が...」とか、「僕だから○○さんを説得できたんだけど...」という言い方にあります。そして、話が長いことも特徴です。いい評価を得ようとしての行動なのかな、と思います。

そんなことを思いながら、曽野綾子さんの本を読んでいて、このことばに出会いました。隠れたことを見て下さっていると思えば、そんなに自分の手柄だと翠帳しなくてもいいのに...

ボクも、そんな目で見られないようにしようと思いました。


ことばに出会う(9)

2015-01-17 18:56:30 | ことばに出会う

「稽古は強かれ、情識は無かれ」 

             世阿弥「風姿花伝」

稽古は厳しい態度で行い、決して慢心してはならない、という意味です。ボクは今日、アーチェリーの練習を途中でやめました。風が強く、エイミングもままならない状態だったので、射型を崩さないようにとの理由から、練習を中断したのです。

でも、帰宅してからふと手にとった「風姿花伝」の中にあるこのことばを読んで、本当に中断してよかったのかな、と思いました。試合は強風下でも行われます。風が強いからと言って練習を中断しては、風が強い日の試合では、いい結果を出せません。いいコンディションではなかったのに56点/6射が出たので、慢心したかもしれません。

自分に厳しく、慢心せずに練習に臨む。当たり前のことです。でも、今日はそれをおろそかにしてしまいました。少し反省です...


ことばに出会う(8)

2014-12-13 08:55:49 | ことばに出会う

クリスマスが近づいてくると、クリスマス用の飾り付けや音楽が街中にあふれてきます。そんな中で、聖書のことばも目にすることが多くなります。いつもの大学では、次のことばが掲示されていました。

 「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」 

                         ヨハネによる福音書第1章9節

それから、今朝テレビをつけると、こんなことばが紹介されていました。

 「闇の中を歩む民は、大いなる光を見

  死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。」

                         イザヤ書第9章1節

ボクはこれらのことばの正しい解釈を知りませんが、五里霧中というか暗中模索している時に、方向性を指し示す光を見つけると、それだけで救われたと感じます。そのような感じを伝えることばなのでしょうか... いま、ボクはいろいろな面で、「光」をとても欲しています。


ことばに出会う(7)

2014-11-22 09:11:37 | ことばに出会う

俳優の高倉健さんが亡くなられたことが報じられ、新聞各紙やテレビ番組でも大きく取り上げていました。ボクは、やや古いものばかりですが、映画「鉄道員」、「南極物語」、「幸福の黄色いハンカチ」が印象に残っています。

高倉健さんが大切にされていたことばとして、某テレビ局の番組で紹介されていました。こんなことばです。

「往く道は精進にして、忍びて終わりに悔いなし」

高名なお坊様が高倉健さんに贈られたことばだそうです。

調べてみると、このことばは「大無量寿経」という経典の一節なのだそうです。

「精進」「忍び」「悔いなし」。どれも高倉健さんを表す、的確な語だと思います。

ご冥福をお祈りいたします。


ことばに出会う(6)

2014-11-16 10:45:30 | ことばに出会う

例によって、いつもの大学の掲示板に聖書のことばが掲載されていました。

「あなたが主を呼べば主は答え

 あなたが叫べば

 『わたしはここにいる』と言われる」

 イザヤ書 第58章-9

いつも主は近くにいらっしゃるということでしょうか。主を呼んでも主はお答えにならなかったという話は、遠藤周作の「沈黙」という本だったでしょうか... 「沈黙」を読んだ当時、あまり深く考えませんでしたが、この聖書のことばを知ると、「沈黙」の重さを畏怖します。若いころに読んだ本は、しばらく経って再読することで、作品の深みを知ることができますね。