今日、いつもの射場では試合が行われました。ボクは試合にエントリーしませんでした。先日、M次長からお誘いがあり、一緒に秘密の射場で練習することになっていました。
ボクは黙々と30mだけを行射を続け、途中お昼休みをはさんで、合計264射しました。M次長は時々用事があって射場を離れました。でも、射場にいるときはボクと同様、黙々と行射していました。おかげで静かに集中して自分の練習ができました。こんなに静かで集中して練習したのは、ずいぶん久しぶりのことです。
というのも、いつもの射場に行くと高校生たちがたくさんいて、射型を見てほしい、弓を調整してほしい、1年生の指導をしてほしい等、さまざまな要求をされることが多いため、実は自分の練習にあまり集中できていないのです。いつもの体育館でも同じです。
今日、ボクは射場に着くと、的を出し、弓を組み立て、いつもより時間をかけて弓をチューニングし、ただひたすら30mで行射しました。決して点数は高くないのですが、自分の行射に集中できることがとても楽しく感じられました。途中で点つけをしました。でも、その36射を除けば、ほとんど何も考えずにただひたすら行射しました。この練習のやり方を、ボクは「只管行射」(しかんぎょうしゃ)と呼んでいます。曹洞宗の開祖、道元さんがただひたすら座禅を組んで修行することを「只管打座」(しかんだざ)と言われたのを参考にさせていただいた言葉です。
ただひたすら行射する。あまり何も考えずに行射する。行射を繰り返すうちに「気づき」があります。思えば、最近只管行射なんてまったくできていませんでした。時々M次長が誘って下さるとありがたいです。