森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

Siamoに向けて

2006年07月18日 09時57分49秒 | 過去ログ
二次会でのライブを終え、深夜の2時にホテルに。
ライブだけでも疲労いっぱいになるが、学会運営、レセプションなどなど、も絡み合い、極限だが、心身張り詰め、いつもな感じでない。
食事もほとんど入れていないが、それも感じない。

人間のヒントが隠されている。

二日目、準備などのために、会場入り。
加藤先生と談義。

その講演を聴く。
さすがに、biologyもやっていることで、科学と現象学を実に明快にご講演していただいた。
遺伝子の三重らせんが環境の相互作用によって変化することは何を意味しているのでしょうか。
環境とは「自己」「他者」の何を作り出しているのでしょうか?

これからの展開が面白そうだ。
「作業療法」のよくわからない「基準」に「風穴」を。

簡単な科学にいかないことだ。
「産学連携」などもその世界かも知れない。
科学とは何か?

ともあれ,僕は加藤先生という人物に出会えたことが,本学会を開催したことに,重要な意味を持った。
まさに,僕が感じ,思い,明らかにしていく方向性を導いてくれた。
この行ったりきたりすること,これが「科学」の第一歩だと思う。
患者に接近するということはそういうことだ。

もう少し若ければ,加藤先生の門をたたくだろう。


茂木先生、到着。
そのタイプを打つスピードに度肝を抜かれる。
彼はおそらく1時間単位で仕事をしているんだと思う。
私の1日が彼の1時間。

鮮烈な赤の携帯に目を引くが、彼も私のCOGUの時計に目を光らせる。
見ているんだな。
これも「意識」の問題を解くヒントになる。

「他者」に向けたメッセージ。

講演を聴く。
著作をすべて読んでいることから理解はできたが、彼もメタ認知を聞かせ、少し学問的な科学的な視点で論破してきた。
次の鼎談に向けた意識的、意図的なものだろう。

「偶有性」「不確実性」「自己言及」、それらすべては、仮説検証の脳システムのなかの、最近接領域であり、それを実行するための「安全基地」すなわち、ある「志向性」「方向性」「羅針盤」が必要だ。
それが「セラピスト」なのだと思う。

「意味記憶」それは、何によって改変されうるのか?
本質の問題はそこにあるように感じた。

シンタックスでなく、セマンティック、プラグラティックに、そして、その先が今の科学では闇だ。
シンタックスに患者の行為は生きていない。


いずれにせよ、興奮性ニューロンだけに目をやってはいけない。
活性した、した、した、のfMRIから得られるものは何かを吟味すべきである。

それを感じ取れた講演だった。
さすがにプレゼンが上手い。
見事に最近接領域にあわせてきた。


鼎談へ。

続く。

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