サイコロと付き合って30年も経つが、その末に思うことは、これは賭博のために発明されたのは明らかで。メソポタミアの時代のことらしい。
子供の正月絵双六は、あまりにアホらしいから除外して、(いやしかし、出目が大きのを期待するのはいいことなのだ)。
ギャモンのゾロ目ありルールの2個ダイス(サイコロ)の出目は、3~24までと、まあ途方もなく複雑であると説明する。例えば、7とか8辺りが一番多く出ると思うでしょうが、
7は16 25 34 と6通りしかない
ところが6などは、(ギャモンの場合の出目は、ちょうどではなくても、通過地点にそれがあればいい)などの理由で、15 16 24 26 36 46 56 22 33 66と、17通りもあるという、全36通りの出目の中から、17通りといえば、47%。2個振って6などは、33%かと思うと全然違って、あっという間に負けてしまうわけね。
で難しい話は辞めて、その大阪で爺さん婆さんが賭博で捕まったという賽本引きなのだが、これは2個振って、(ゾロ目なし)1~6までのたった6通りのみで争うという、実に高齢者向けに単純化されたゲームだった。
なぜ6通りかといえば、7.8.9の場合は6引くから、1,2,3と換算する。
10,11,12の場合も6引くから、4,5,6と換算するというわけだ。とすると驚いたことに
1 16,25,34,
2 26,35,11,44
3 12,36,45,
4 13,46,22,55,
5 14,23,56
6 15,24,33,66
となって、全36通りが、見事にきれいに6通りずつに分けられて、きれいな数列になっていることが分かる。(12など普通の目は裏表で、全36通りからの換算では2通りになる。11などのゾロ目は表のみだから、1通りとなるのは、小学生の算数でも明らか)
誰だこの本引きを発明した明治か江戸のおっさんは、日本特有のサイコロ文化なのかと、呆れるほどに感心する。
さてゲームがどう進むかは知らない。どれも均等勝負なのだから、2人の場合は3つ指定するとか、大勢では一つ指定して、当たれば、5人負けの一人勝ちの6倍層。どうとでも好きにルール作れるわけだ。(ただ胴元がいる悪徳賭場では、てら銭があって、奇妙に勝率下がるだろうが)
さてパクられた連中は高額過ぎて賭博になったが、しかしこのゲームは、あの悪名のチンチロごときよりも、ずっと高踏的じゃないかとね。新発見。
クラップスも負けそうなほどに熱が入るのも理解できるね。