1.シティーズ・フォー・ライフの日(Cities for Life Day)
世界500都市以上で行われる死刑廃止運動の日。
1786年のこの日、神聖ローマ帝国レオポルト2世がヨーロッパで初めて死刑制度の廃止を宣言
した。
2.本みりんの日
日本の伝統的調味料である「本みりん」の優れた調理効果をより多くの消費者に知ってもらおうと
「本みりん」のメーカーで構成された全国味醂協会の「本みりんの日」事務局が制定。日付は11と3
0で「いいみりん」と読む語呂合わせと、鍋物に使う「本みりん」の需要期であることから。
3.シルバーラブの日
1948(昭和23)年のこの日、歌人の川田順が弟子の大学教授夫人とともに家出した。当時、川
田順は68歳で、3年前から続いていた教授夫人との恋の行く末を悲観して、死を覚悟しての行動だ
ったが、養子に連れ戻された。その後二人は結婚した。
川田が詠んだ「墓場に近き老いらくの恋は恐るる何もなし」から「老いらく恋」が流行語になった。
4.オートフォーカスカメラの日
1977(昭和52)年のこの日、小西六写真工業(後のコニカ)が世界初の自動焦点(オートフォー
カス)カメラ「コニカC35AF」を発売した。
「ジャスピンコニカ」の愛称で呼ばれ、誰でもピンぼけせずに撮れるということで、それまでカメラに
縁がなかった女性や中高年層の市場を開拓した。
5.鏡の日
「いい(11)ミラー(30)」の語呂合わせ。
6.絵本の日
福岡県福岡市などでこどもの歯科医院を運営する「医療法人元気が湧く」が開設した絵本と図鑑
の図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー」(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)が制定。
絵本の研究者、作家、出版社、書店、読者とともに絵本の魅力を伝え、絵本を通して子どもたちの
感性を育て、個人と社会を結び、その教育的、文化的、社会的な活動を広めていくのが目的。
日付は、近代絵本の魁(さきがけ)となる考え方を示した瀬田貞二の『絵本論』(福音館)の初版が
発行された1986(昭和61)年11月30日に因む。
***毎月30日が記念日***
7.みその日
全国味噌工業協同組合連合会が1982(昭和57)年9月に制定。みそ健康づくり委員会が実施。
「みそ(三十)」の語呂合わせから。
8.EPAの日
水産事業や食品事業を手がける日本水産株式会社が制定。
EPAは魚に多く含まれるエイコペンタエン酸の略称で、中性脂肪を減らしたり、動脈硬化などを予
防する働きがある。
日付は肉中心の生活を送る現代人に肉(29)を食べた次の日(30)に魚を食べEPAを摂取して
バランスのよい食生活を1年中送って欲しいという願いを込めて毎月30日にした。
***毎月最終日が記念日***
9.そばの日
日本麺業団体連合会が制定。
昔、江戸の商人が毎月月末に縁起物として蕎麦(そば)を食べていたことから。
本みりん
(本)みりん(味醂)とは、日本料理の調味料や飲用に用いられるアルコール飲料の一つで混成酒
に分類される。甘味のある黄色の液体で、約40~50%の糖分と約14%程度のアルコール分を含
有している。煮物や麺つゆ、蒲焼のタレや照り焼きのつや出しに使う。
※アルコール分が魚の生臭さを抑え、食材に味が浸透する助けをし、素材の煮崩れを防ぐ。
※糖分が料理に甘みを加え、照焼きの艶を出し、加熱により良い匂いを生じさせる。
白酒や屠蘇(とそ)酒の材料としても使われる。古くは褐色をしていたが、製法の向上により色が
淡い黄色になったことから白味醂(しろみりん)とも呼ばれるようになった。
飲用にするため更に焼酎を加えてアルコール濃度を高めたものは「直(なおし)」、「柳陰(やなぎか
げ)」と呼ばれる。
□酒税
本みりんには、日本酒やビールなど一般に飲用 されるアルコール飲料と同じく、酒税法により酒
税がかけられる。また、製造・販売免許が必要である。
■製法
蒸したもち米に米麴を混ぜ、焼酎または醸造用アルコールを加えて、40日~60日かけて室温
近辺で糖化・熟成させる。この間に米麴中の酵素が働いて、もち米のデンプンやタンパク質が分解
されて各種の糖類、アミノ酸、有機酸、香気成分などが生成され、本みりん特有の風味が形成され
たものを、圧搾・濾過して製造する。
■起源
味醂の起源は諸説あるが、戦国時代に中国から「蜜淋(ミイリン)」という甘い酒が伝わったとい
う中国伝来説や古くから日本に存在した「練酒」「白酒」に腐敗防止のため焼酎が加えられて本み
りんになったという日本誕生説が代表的な説である。
■変遷
○本みりんは、戦国時代(16世紀)の頃には、甘い飲用酒類として特に女性や下戸の人に飲まれて
いた。
○江戸時代後期(19世紀)になると鰻の蒲焼のたれやそばつゆに使われ出し、調味料と活用される
ようになった。
○明治から戦前にかけては、一部一般家庭での使用が始まるが、まだ贅沢品であり、日本料理店で
の使用が多かったようである。
○昭和30年代(1955年頃)には、本みりんの大幅減税の影響もあり一般家庭にも普及し、日本料
理の代表的な調味料の一つになった。
*1996(平成8)年には販売免許の緩和があり、酒類を扱っていないスーパーや食料品店でも本
みりんが扱えるようになった。
■本みりんと類似調味料の違い
「本みりん」に類似した調味料として、「みりん風調味料」と「発酵調味料」がある。いずれも本みり
んより安価に販売されているが、製法や成分が全く異なる。例えば
●みりん風調味料には、アルコール分がほとんど含まれていない(1%未満)ため、アルコールに
よる調理効果は期待できない。製法は、ブレンドなど。
●発酵調味料(料理酒など)は、アルコール分は約14%含むが、塩分を約2%含むので塩味調整
が必要。製法は発酵・加塩ブレンドなど。
オートフォーカス(AF)
1.「フォーカス」とは
ピントが合っている状態とは、「被写体の位置に光源があると仮定した際、そこからの光が撮像素
子面で一点に集中する状態」を指す。手動ではなく、カメラが自動的にこの状態を作り出す機構が
「オートフォーカス」と呼ばれるものである。
*撮像素子面:昔のフィルムカメラではフィルム面に当るもの。「CCD」など人間の目でいう網膜、
つまり光をデジタルに変換する素子のある面のこと。
2.コントラストAF
コントラストAFとは、撮像素子に映った映像をもとに、ピントレンズを動かしながら明暗差(コントラ
スト)が大きなところを探してピントを合わせる方式である。撮像素子とAF用センサーを兼用できる
のでカメラ本体の小型化が可能となるため、コンパクトデジタルカメラで広く使われる方式である。
近年では、検出アルゴリズムの進化や撮像素子画素数の増大(判断材料となる情報量の増大)
、加えて顔検出機能の普及もあり(画面上に顔があると認識されればそこへ優先的にピントを合わ
せを行えるなどで)高速化も図られてはいるが、レンズを動かして(フォーカスを動かしながら)AF
エリア内の輝度を把握しなければならないので、位相差AF方式に比べピント合わせに時間がかか
るというデメリットがある。
3.位相差AF
位相差AFとはレンズから入った光を2つに分けて専用のセンサーへ導き、結像した2つの画像の
間隔からピントの方向と量を判断する方式である。コントラストAFに比べると、レンズを動かしながら
ピントを探る必要がないので高速にピント合わせが行うことができるが、専用センサーとレンズから
入った光を撮像素子と専用センサーへ分岐させる仕組みが必要となるためにカメラ本体の小型化
は難しくなり、これまでは一眼レフカメラの使用がほとんどだった。
最近のデジタル一眼レフカメラでは背面液晶を見ながら撮影できる「ライブビュー」機能の搭載が
標準化しているが、ごく一部を除き、ライブビュー撮影時のオートフォーカスはコントラストAFになる
。これは撮像素子に光を当て続けながら撮影するためには、光を分岐するための仕組みであるミラ
ーを上げた状態にする必要があり、この状態ではAFセンサーに光を導くことが出来なくなるためで
ある。
4.第3の方式を搭載したカメラ
小型化と高速化、この2つはコントラストか位相差かという選択を迫られる限り矛盾する要素となる
が、新たな機構を開発することで両要素を高い次元で結びつけた製品が登場し始めた。
1つは光路を分岐させるための仕組みであるミラーを半透明にすることで、レンズから入った光を
どちらか一方に分岐させるのではなく、双方同時に分岐させる構造を採用したソニーの一眼レフカ
メラ「α55/33」である。撮像素子とAFセンサー、双方へ常に光が導きられているためライブビュー
撮影時にも高速なAFが行える。
もう1つは撮像素子の中に被写体との距離を検出する「位相差画素」を組み込み、位相差検出に
よる高速なオートフォーカスを可能とした富士フイルムの「FinePix F300EXR」と「FinePix Z80
0EXR」。これらの製品では利用シーンに合わせて、カメラがコントラストAFと位相差AFを自動的に
切り替えてくれる。