記念日
▲シティズ・フォー・ライフの日(Cities for Life Day}
世界500都市以上で行われる死刑廃止運動の日。
1786年のこの日、神聖ローマ皇帝レオポルト2世がヨーロッパで初めて死刑制度の廃止を
宣言した。
●本みりんの日
日本の伝統調味料である「本みりん」の優れた調理効果を、より多くの消費者に知ってもらお
うと「本みりん」のメーカーで構成された全国味醂協会の「本みりんの日」事務局が制定。
日付は11と30で「いいみりん」と読む語呂合わせと、鍋物などに使う「本みりん」の需要期
であることから。
●シルバーラブの日
1948年のこの日、歌人の川田順が弟子の大学教授夫人とともに家出した。当時、川田順
は68歳で、3年前から続いていた教授夫人との行く末を悲観して、死を覚悟しての行動だっ
たが、養子に連れ戻された。その後、2人は結婚した。
川田が詠んだ「墓場に近き老いらくの恋は恐るる何もなし」から「老いらくの恋」が流行語にな
った。
●オートフォーカスカメラの日
1977年のこの日、小西六写真工業(のちのコニカ)が世界初の自動焦点(オートフォーカス
)カメラ「コニカC35AF」を発売した。
「ジャスピンコニカ」の愛称で呼ばれ、誰でもピンボケせずに撮れるということで、それまでカ
メラに縁がなかった女性や中高年層の市場を開拓した。
●鏡の日
「いい(11)ミラー(30)」の語呂合わせ。
鏡を大切にして、健康で美しい生活を目指す日。11月11日も「鏡の日」。
●絵本の日
福岡県福岡市などでこどもの歯科医院を運営する「医療法人元気が湧く」が開設した絵本と
図鑑の民間図書館「絵本と図鑑のライブラリー」(ビブリオキッズ&ビブリオベイビー)が制
定。絵本の研究者、作家、出版社、書店、読者とともに絵本の魅力を伝え、絵本を通してこ
どもたちの感性を育て、個人と社会を結び、その教育的、文化的、社会的活動を広めていく
のが目的。日付は近代絵本のさきがけとなる考え方を示した瀬田貞二の『絵本論』(福音館
)の初版が発行された1986年の11月30日に因んで。
カスミソウ(ジプソフィラ) baby’s breath
【花言葉】「愛らしい」「清い心」「切なる願い」「無邪気」「親切」
【概要】
カスミソウ(霞草、学名:Gypsophila)はナデシコ科カスミソウ属の多年草もしくは一年草。
およそ125種がアジア、ヨーロッパの広い地域に分布する。
和名のカスミソウ(霞草)は、細かく分かれた枝先に白い小花をつける様が、春霞のように見
えることに由来する。英名「baby’s breath(ベビーズブレス)」は「愛しい人の吐息」という
意で、不眠症に効果があるとされることに由来かと考えられる。
属名のジプソフィラは、ギリシア語の「ジプソス(石灰)」と「フィロス(愛する)」の2語からなり、
「石灰質を好む=アルカリ土壌を好む」ことに由来すると考えられ、弱アルカリ性の土でよく
育つ。
【特徴】
■エレガンス種(Gypsophila elegans)
原産地はウクライナ、コーカサス、イランなどで、花後に枯れる一年草。エレガンスは「優美
な」という意で、普通「カスミソウ」というと本種のことを指し、英語でcommon gypsophila
(コモン・ジプソフィラ)と言う。日本には大正元年頃入って来たとされている。ハナイトナデシ
コ(花糸撫子)、ムレナデシコ(群撫子)の別名がある。
草丈は20~50cmで、茎は直立して細かく枝分かれする。葉は線状披針形で長さ2.5~
7.5cm、根出葉は長楕円形のへら形。
開花期は6月、9~10月で、1cm前後の白または桃色の小花が株を覆うくらいに咲く。 花
びらは5枚である。
果実は果、種子は扁平で腎臓形、黒色。
http://www.huntland.com/images-wf/GELE.jpg
アルバ・グランディフロラ(var.alba-glandiflora)
白花巨大輪種。
ベニバナカスミソウ(var.carninea)
小輪で暗い紅色の花を咲かせる。軸の部分からねばねばした粘液を出す。
http://www.pref.kyoto.jp/plant2/migoro/1604/160430/kadan/P1010167.JP
ロゼア(var.rosea)
花径5mmほどの極小輪種でばら色の花を咲かせる。
コベントガーデン・マーケット('Covent Garden Marcket’)
代表的な園芸品種で、花径約2cmの白花大輪の大型種で草丈1mに達する。普通のカスミ
ソウは花びらが5枚であるがこの品種は7~8枚あり、ボリュームがある。
■パニクラータ種(Gypsophila paniculata
カスミソウと区別するために一般にシュッコンカスミソウの名で通っている。シュッコン(宿根)
とは休眠期を根と芽の状態で越す植物のことである。切花でカスミソウというと、大概がこち
らの方。パニクラタは「円錐花序の」という意味で、花の付き方に由来する。
草丈は1~1.2mで、茎の断面は四角。細かく枝分かれし先端の方の茎は針金のように細
く繊細。主な開花期は初夏~夏、非常に小さな花を無数に咲かせる。別名コゴメナデシコ
(小米撫子)。原産地はヨーロッパ東部~シベリアで、1759年にイギリスに入ってきたのが
栽培の始まりである。日本にはエレガンス種より30年ほど早い1879年に入ってきた。大規
模の栽培が始まったのは1975年以降である。主に栽培されているのは八重咲きに改良さ
れた園芸品種である。八重咲きはタネをつけないので挿し木でふやす。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0c/Gypsophila_paniculat
・クローズアップ
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9f/Close-
up_of_2_baby%27s_breath_%28Gypsophila_paniculata%29_flowers.jpg
フロレ・プレノ(’Flore Pleno’)
小輪八重咲きで、たくさんの花を咲かせる園芸品種。古くからある代表的な品種で、他の園
芸品種の親としてもよく知られている。
ブリストル・フェアリー(’Bristol fairy’)
アメリカ生まれ、フロレ・プレノを改良し、更に質の良いものを選び抜いて育成した品種。日本
でカスミソウが切花として普及したのは本種の貢献が大きい。更に改良されたブリストル・フ
ェアリー・パーフェクタ、ブリストル・フェアリー・ダイアモンドがある。
http://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/image_loader.cgi?
フラミンゴ(’Flamingo’)
淡いピンクの花を咲かせる。色が褪せやすいのが欠点。
■その他の種
ムラリス(G.muralis)
一年草で背丈が低く白やピンクの小花を咲かせる。
http://613613nin.blogspot.jp/2013/06/blog-post_3461.html
ケラスティオイデス(G.cerastioides)
ヒマラヤ産の高山植物。草丈は5~10cm、花は白地に淡い紫色の筋が入る。
http://hananae.up.n.seesaa.net/hananae/image/P1010041.JPG?d=a1
【詳しい育て方】
■季節・日常の手入れ
シュッコンカスミソウは茎が茎が長く伸びるので、雨で倒れないように4~5月頃に支柱を立
てる。また、春早くに地面から10cmくらいの部分で切り戻しを行うと草丈が抑えられて倒れ
にくくなる。花が枯れてきたら、花茎の枝分かれしている付け根の部分から、茎ごと切り落と
す。たくさんの花が密に付くので1つずつ枯れた花を取るのは難しい。
■日当たり・置き場所
日の良く当たる場所を好むが、暑さを嫌がるので真夏は直射日光を避けて明るい日陰で育
てる。花壇や庭に植えている場合は遮光ネットなどを使用して、直射日光を避ける。鉢植え
は風通しの良い木陰などが理想的である。
耐寒性は強いので、特に防寒対策は必要ないが霜柱が立つと根が持ち上げられてしまうの
で、庭植えはマルチング(株の周りの地面をワラなどで覆うこと)を行う。
■水遣り・肥料
やや乾燥気味の環境を好む。水をやりすぎて過湿状態にすると根や茎が腐りやすいので水
遣りは土の表面が乾いてから与えるようにする。
肥料はさほどたくさん必要とせず、むしろ多少痩せ地の方がよく育つ。植え付ける際には土
に化成肥料を少量混ぜ込む。春(3~4月)、秋(9~10月)に追肥として液体肥料か緩効性
の粒状肥料を与えるが、肥料が多すぎると茎がひょろひょろと伸びて花付きが悪くなったり
花の質が落ちるので気をつける。窒素分が多い肥料を与えた場合、上記の症状が出やす
い。
■用土
水はけのよい弱アルカリの土を好む性質がある。赤玉土8:腐葉土2の割合で混ぜた土に
苦土石灰を混ぜる。庭や地植えの場合は予め苦土石灰を混ぜ込んでおく。
■植え替え・植え付け
一年草タイプのものは花後に枯れるので植え替えの必要はない。
宿根草タイプのものは毎年3月頃植え替えを行う。白絹病など土壌に潜む病原菌を予防す
る意味でも新しい土(一度も植物を植えるのに使っていない用土)の方がよい。
一株が大きくなるので地植えの場合は株と株の間隔を20~30cm取る。
■ふやし方
宿根タイプは株分けで、一年草タイプはタネまきでふやすことできる。
株分けは3月もしくは9~10月が適期。
タネまきは9~10月がまき時(寒冷地では春まくことがある)。カスミソウは移植をすると根
付かないことがあるので、できれば鉢や花壇に直接まいて育てる。まいた後薄く土をかぶせ
て、発芽したら間引きながら最終的には株と株の間隔が20~30cmになるようにする。土
の環境が合ってていないと生育がストップすることもあるので予め苦土石灰を入れたり腐葉
土を入れて土壌改良しておく。また、気温が20℃以上だと発芽しにくいので、あまり早くまか
ないように気をつける。
■かかりやすい病害虫
病気:立ち枯れ病、白絹病 害虫:アブラムシ
立ち枯れ病は幼苗期に発生しやすい病気で根本から腐って枯れる病気。育苗には清潔な
土を使い、過湿にならないように気をつける。
白絹病は土壌の病原菌が原因で発生する病気で、茎の根本辺りに白いカビが生じ、水切れ
しているわけでもないのに萎れて枯れてしまう。発生した株は抜き取る。その後も病原菌は
土の中に残っている可能性が高いので太陽熱で消毒するなどの対策が必要である。
アブラムシは茎や葉、蕾に付き吸汁する害虫。見つけ次第薬剤を散布して駆除する。
■まとめ
乾燥気味に保ち、過湿にしない
夏の暑さを嫌がるので風通しをよくする
移植を嫌うのでタネは直まきで
・エレガンスの育て方
https://www.youtube.com/watch?v=ly9hYwqwjiU
・シュッコンカスミソウの育て方
https://www.youtube.com/watch?v=enU6neTkWYs