記念日
●ビスケットの日
全国ビスケット協会が1980年に制定し、翌年から実施。
1855年のこの日、パンの製法を学ぶ為に長崎に留学していた水戸藩の柴田方庵が、同藩
の萩信之助にパン・ビスケットの製法を書いた「パン・ビスコイト製法書」を送った。これがビ
スケットの製法を記した日本初の文書とされている。
また、ビスケットの語源がラテン語で「二度焼かれた物」という意味の「ビス・コクトゥース
(bis coctus)」であることから「に(2)どや(8)く」の語呂合わせの意味も持たせている。
●バカヤローの日
1953年のこの日、吉田茂首相が衆議院予算委員会の席上で、西村栄一議員の質問に対
して興奮して「バカヤロー」と発言した。これがもとで内閣不信任案が提出・可決され、この
年の3月14日に衆議院が解散してしまった。この解散は「バカヤロー解散」と呼ばれてい
る。
●織部の日
岐阜県土岐[とき]市が1988年に制定。
1599年のこの日、千利休亡き後の豊臣秀吉の茶頭・古田織部が、自分で焼いた茶器を用
いて茶会を開いた。この器が後に織部焼と呼ばれるようになった。
●エッセイ記念日
エッセイストの元祖とされるフランスのミッシェル・ド・モンテーニュの1533年2月28日の誕
生日に因み、木村治美エッセイストグループ(KEG)が制定。エッセイストの集いを開いたり、
エッセイを公募するなどの活動を行う。
※逍遥忌
小説家・演劇評論家・劇作家・英文学者の坪内逍遥[つぼうちしょうよう]の1935年の忌日
※利休忌・宗易忌
茶人・千利休の1591年の忌日。
3月27日・28日に墓所のある京都・大徳寺で追善茶会が開かれる。
ムギワラギク(麦藁菊、ヘリクリサム)everlasting
【花言葉】「不滅の愛」「永遠の記憶」「献身」「思い出」「いつも覚えていたい」
【概要】
ムギワラギク(麦藁菊、英 strawflower、学名:Helychrysum bracteatum)は、キク科
ムギワラギク属(ヘリクリサム)に属するオーストラリア原産の植物で、現地では常緑小低木
であるが、寒さと高温多湿に弱く、日本では半耐寒性一年草として扱われている。別名テイ
オウカイザイク(帝王貝細工)、但しカイザイク(Ammobium alatumは別属である。
「ヘリクリサム」はラテン語で「太陽の黄金」の意味で、花に独特の金属光沢があることによる
。種小名のbracteatumは「苞葉のある」の意味である。
【特徴】
草丈は1mくらいになるが、50cmくらいの矮性種もある。茎は堅く、葉は細長く、つぶすとス
パイスのような香りがある。花は秋まきでは5~6月、春まきでは7~8月に咲き、単性で、
花径は3~5cmある。他のキク科植物と同じ頭状花序であるが、花びらのように見える部分
は舌状花ではなく、萼が変化した総苞片といい、魚の鱗のようである。ガラス質の一種「ケイ
酸」を含んでいるため、独特の質感を持つ。触ると硬くて、キラキラとした光沢がある。
花色は黄、オレンジ、白、赤、紅色、ピンクなどがある。
【栽培】
タネまきは東京より暖かい地方では秋の彼岸頃にまき、霜除けをして越冬させ、春に咲かせ
る。それより寒い地方はソメイヨシノが散ってからタネまきする。タネは比較的細かいがよく発
芽する。育苗箱や苗床にまき、タネが見え隠れする程度に覆土する。日当たりがよく、特に
排水の良い土を好む。
■季節・日常の手入れ
花が終わって変色してきたら、早めに摘む。花がらを摘むことにより次の花が咲きやすくなる
し、花がらが腐って病気の元になることがある。
秋まきの場合、大きくなりすぎる前に摘心を行う。
■日当たり・置き場所
日当たりの良い場所で育てる。
秋にタネをまいた場合、冬に霜に当ると枯れてしまうので、霜除けをする。霜が降りない暖地
であれば越冬可能である。
■水やり・肥料
鉢植えの場合、土が乾いていたらたっぷりと水を与える。加湿に弱く、水をやりすぎると腐っ
て枯れてしまう。土が濡れているうちは水はやらない。出来れば鉢を持ち上げて土中の水分
量を測れるようにしておくと、水切れ・水のやりすぎを避けられる。
庭植えの場合は、植え付け直後2週間ほど根付くまで水をやるが、その後は降雨だけで十
分である。
肥料はチッソ分が多くなると花付きが悪くなる。元肥にチッソ分の少ない遅効性の肥料を少
なめに1平方メートルあたり50gほどが適量。
■用土
水はけの良い、ほとんど中性の土壌を好む。酸性土壌では石灰を施しよく耕してから栽培に
とりかかる。鉢植えの場合、花の培養土か赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土を
使用する。
■植え付け
植え付けする1週間前に堆肥と苦土石灰を混ぜておく。あまりに水はけの悪い場合は川砂
を混ぜて水はけをよくする。
本葉が2~3枚になったらポットに鉢上げし、本葉が5~6枚になったら定植する。
庭植えの株間は30cmほどにする。あまり密植すると通風が悪くなって立ち枯れ病が発生
することがある。
鉢に植えるときは矮性種を選び、5号鉢に1本植える。
■ふやし方
タネまきでふやすことができる。発芽適温は15~25℃で、暖地では秋まき、寒冷地では春
まきが一般的である。覆土は3mm程度とする。あまり加湿にしすぎるとタネが腐ることがあ
る。
■かかりやすい病害虫
ほとんどない。アブラムシが発生するので薬剤を撒いて駆除する。
■まとめ
日当たりと水はけが良い場所が適地
丈夫な花だが、高温多湿および寒さにやや弱い
肥料は控えめに乾燥気味に育てる
切花やドライフラワーに使いやすく、花もちがとても良い