記念日・年中行事
○ハーフタイムデー
一年も残す所あと半分となる日。
○うちエコ!ごはんの日
家庭(うち)の中から地球温暖化対策に取り組む「うちエコ!」について、食を通して考えようと「うちエコ!ごはん事務局」が制定。
家庭の中のCO2の大きな部分を占める食から地球環境を考える「うちエコ!ごはん」の普及が目的。
日付は環境月間の6月の最終日であり、藩政時代に加賀藩から将軍家に氷を献上するために氷室を開いた日(氷室開き)に由来する。
○夏越しごはんの日
日本の食文化の中心で四季折々の行事にも密接に関係している「米」の新たな行事食として「夏越(なごし)ごはん」を提唱する公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構が制定。「夏越ごはん」は一年の前半の厄を払い、残り半年の無病息災を願うもので、粟や豆の入ったごはんに茅の輪をイメージした夏野菜の丸いかき揚げをのせ、しょうがを効かせたおろしだれをかけたもの。
日付は一年の前半の最終日にあたる6月の晦日から。
○トランジスタの日
1948年のこの日、アメリカ・AT&Tベル研究所のウィリアム・ショックレー、ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンが発明したトランジスタが初めて公開された。
トランジスタは半導体を用いて電気信号を増幅・発振させることができ、真空管と同じ働きをしながら小型・軽量・長寿命で消費電力が小さい等の利点があり、急速に普及していった。
○アインシュタイン記念日
1905年のこの日、アインシュタインが相対性理論に関する最初の論文「運動物体の電気力学について」をドイツの物理雑誌『アナーレン・デル・フィジーク』に提出した。当時、アインシュタインはスイス連邦特許局の無名の技師だった。
○集団疎開の日
1944年のこの日、東条英機内閣が集団疎開の促進要綱を閣議決定した。
※光晴忌
詩人・金子光春[かねこみつはる]の1975(昭和50)年の忌日。
詩集:『鮫』『落下傘』『蛾』『人間の悲劇』『IL』など
□夏越祓[なごしのはらえ]、大祓[おおはらえ]
大祓は、罪・穢れを祓い清める神事で、6月と12月の末日に行われる。
・夏越大祓式(宮城県塩竈市・志波彦神社 鹽竃神社)
人は日々の暮らしの中で知らず知らずのうちに過ちを犯し、本来持って生まれた清らかな心に穢れや曇りをきたす。形代(かたしろ)に心の穢れを移し、清らかな心を取り戻して家内安全、無病息災を祈願する。
・夏越大祓式(茅の輪くぐり神事)(茨城県水戸市常磐町・常磐神社境内)
夏越の祓は身についた半年間の罪穢れを祓い無病息災を祈るため、茅(かや)を束ねた茅の輪を神前に立てて、左右左と3回くぐって回るのが特徴。
・夏越大祓式(茨城県大洗町磯浜町・大洗磯前神社、15時~)
神職をはじめ一般参列者とともに大祓式を執り行い、身も心も祓い清める。次に茅の輪くぐりの神事を行い、元の清々しき人に蘇る。
・大祓式(茨城県鹿嶋市宮中・鹿島神宮、15時~)
大祓は、人が生きていく上で知らず知らずのうちに犯している罪穢れを、人形に託して水に流す除災招福の伝統的な神事。鹿島神宮の大祓は、神祓いに最も強い力を示される鹿島の大神の「ふつのみたまのつるぎ」の御神威に基づくもので、後に「鹿島人形」としても広く世に流布した。
・氷川神社の茅の輪くぐりと植木草花市(埼玉県さいたま市大宮区・武蔵一宮氷川神社参道および境内)
武蔵一宮氷川神社の茅の輪くぐりの神事に合わせ、氷川神社参道において植木草花市などを実施する。
・玉前神社夏越大祓(千葉県一宮町一宮・玉前神社)
境内に、千葉県で最大級の直径3mの大きな茅の輪をつくり、その輪をくぐることによって罪や穢れを除き心身の清浄を祈る「茅の輪くぐり神事」が行われる(15時~)。なお、茅の輪は6月中旬より設置されている。
・大祓茅の輪くぐり(東京都文京区根津・根津神社)
「茅の輪くぐりの神事」といい、奈良時代の記録に登場する古い行事。主にスサノオノミコトを祀る神社で行われるもので、同命の神徳により、茅でできた輪をくぐることで心身を祓い清める信仰。6月30日の大祓という行事の中で行われ、境内で自由に参加できるため多くの参加者がある。
・茅の輪くぐり(東京都台東区鳥越・鳥越神社)
境内に作られた茅の輪をくぐり、無病息災、子孫繁栄を祈る。形代をその時納め、罪穢を祓う夏越の祓いが斎行される。翌日、水上祭形代流しが行われる。
・茅の輪神事(愛知県西尾市伊文[いぶん]町・伊文神社)
素盞嗚尊(スサノヲノミコト)が旅した途中、貧しいながらも精一杯のもてなしをした蘇民将来に、悪疫除けのお守りとして茅の輪を与えたのが始まりと伝えられている。伊文神社では、昇殿祈祷を受けた後、葦をもって自祓いを修め、境内に設えられた直径約3mの茅の輪をくぐる事で、半年間の罪穢れを落とし、夏病除けの祈願をする神事として斎行されている。境内には夜店が並び、西尾の夏の初めの風物詩として親しまれているお祭だ。
・茅の輪くぐり(岐阜県高山市一之宮町・ 飛騨一宮水無[みなし]神社)
参加者はお祓いを受けた後、神職に続いて茅輪(ちのわ)をくぐり、年末まで半年間の無病息災を祈る。14時から祭典執行。※自分の罪穢を移すための人形(ひとがた)は有料。
・貴船神社 水無月の大祓(京都市左京区・貴船神社、15時~16時頃)
茅の輪くぐり 6月25日~6月30日まで
・夏越大祓式(京都市北区・上賀茂神社、神官先頭に茅の輪くぐり 10:00~、人形流し 20:00~)
境内を流れる楢の小川で人形(ひとがた)流しも行われる。
・茅の輪くぐり(京都市北区・建勲[たけいさお]神社 大鳥居内広場、17時30分~)
茅(かや)で作った直径2m余の大きな輪をくぐって無病息災を祈る古来からの神事。茅の輪くぐりの和歌(その場で配布される)を皆で唱和しながら、左まわり、右まわり、左まわりと皆で一緒に3回くぐる。
・白峯神宮 夏越大祓(京都市上京区・白峯神宮、17時~)
人形(ひとがた)祓い、水無月の授与(無料。数量限定)、手づくりの茅の輪も有料であるが授与される。
・大祓式(水無月)(京都市右京区・愛宕神社、14時~)
・夏越の大祓式( 京都市右京区・車折[くるまざき]神社、18時~)
1ヶ月間に渡って茅の輪くぐりができる唯一の神社(6月1日~6月30日)
・夏越の大祓祭(京都市東山区・地主[じしゅ]神社、15時~)
本殿前に直径約2mの茅の輪をしつらえ、3度この輪をくぐる『茅の輪くぐり』の神事や、人形(ひとがた)を流して、半年間の厄落としを祈願する。当日は茅の輪守り(500円)が授与される。
・夏越の大祓(京都市東山区・新日吉神宮)
人形に息を吹きかけ、これを祓い清めて災厄解除を祈願する。さらに、社頭に設けられた茅の輪をくぐって心身を清め、災厄を祓い去る。
・夏越大祓式(京都市伏見区・藤森神社、15時~)
本殿前に立てられた、大きな輪(ちのわ)をくぐる。
・城南宮 夏越の祓(京都市伏見区・城南宮、15時~)
・石清水八幡宮 夏越大祓(京都府八幡市・石清水八幡宮、15時~)
8の字にくぐる茅の輪くぐりの神事。10cmくらいの人形(ひとがた)に自分の息を吹きかけて、半年間の自分の罪・汚れをつける。人形は神職が木津川に流して厄を落とす。
・大和神社 茅の輪くぐり(奈良県天理市新泉町・大和[おおやまと]神社、、6/30〈火〉~7/3〈金〉 8:00~18:00※6月30日は17時から祭典 茅の輪くぐりは祭典終了後から7月3日までの間自由に可能)
・夏越大祓(和歌山県田辺市・熊野本宮大社、16時~)
・夏越大祓式(大阪府東大阪市・石切劔箭[いしきりつるぎや]神社内、14時~16時)
・夏越大祓式と茅の輪神事(兵庫県神戸市中央区・湊川神社、16時~)
日々の運転の中で気づかぬうちに車に降りかかったさまざまな禍事、罪ケガレを祓い清める車形代も用意されている。参加自由。
・曽根天満宮 輪抜けさん(兵庫県高砂市・曽根天満宮、17時~)
・高砂神社 輪抜けさん(兵庫県高砂市・高砂神社)
・鹿嶋神社 輪抜け祭(兵庫県高砂市・鹿嶋神社)
・熊野大社 大祓夏越祭(茅の輪神事)(島根県松江市・熊野大社、16時~)
□初山参り(東間浅間神社の例大祭)(埼玉県北本市東間・東間浅間神社、6/30〈火〉~7/1〈水〉※6月30日:正午から午後8時まで、7月1日:午前9時から午後6時頃まで)
「初山参り」は、毎年6月30日・7月1日に浅間神社で行われる。1歳の誕生日前の子どもが、浅間様へお参りすることを初山参りという。すこやかな成長を願って赤ちゃんの額に朱印が押され、お札やうちわを頂く。
○松竹大歌舞伎 中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露(東京都江戸川区中央・江戸川区総合文化センター 大ホール 12:00~20:00※昼の部 12:00開演(11:30開場)/夜の部 17:00開演(16:30開場))
今年1月に襲名したばかりの四代目中村鴈治郎が早くも登場。「双蝶々曲輪日記」(ふたつちょうちょうくるわにっき)の八段目、親子の情愛が印象的な『引窓』と、勇猛で華やかな歌舞伎舞踊の代表作『連獅子』を送る。演目:双蝶々曲輪日記 玩辞楼十二曲の内『引窓』『襲名披露口上』『連獅子』。 ※未就学児の入場不可、学生券は26歳未満で学生が対象(公演当日に学生証を持参)
○東アフリカの主張する布 KANGA~生活に鮮やかな彩りを(東京都台東区谷中・ザ・エスノース・ギャラリー、6/30〈火〉~7/12〈日〉※月曜定休 11:00~19:00)
今回の企画展では、アフリカ布の専門家でもあるポレポレオフィス代表が現地を歩いて集めてきたアフリカ布「カンガ」を中心に東アフリカの豊かな文化を紹介する。7/5にはお話会とカンガ巻き巻き体験も開催。7/5(14:00~15:00)、完全予約、定員13名。申し込みはザ・エスノース・ギャラリーまで。
○夢の島アロハ・フェスタ(東京都江東区夢の島・夢の島熱帯植物館、6/30〈火〉~7/20〈月〉※月曜日休館(祝日の場合は開館、翌平日休み) 9:30~17:00 入館は16時まで)
夢の島熱帯植物館で、青い空と海、真っ赤なハイビスカス、大自然の宝庫ハワイを特集。ハイビスカスの花々が館内を彩る「ハイビスカス展示」も併せて開催。7月20日には、フラダンスショーも行われる。
□富士山開山前夜祭(富士講行者パレード)(山梨県富士吉田市・北口本宮冨士浅間神社)
「富士山お山開き」前日、歴史的な吉田口登山道の宣伝のため、古来より富士山信仰に代表される富士講行者パレードを実施し、前夜祭を盛り上げる。富士講パレードは、金鳥居市民公園から北口本宮冨士浅間神社まで約200名でパレードする。
□清水のチョウチン祭り(愛知県設楽[したら]町・清水 津島神社、18時~21時頃)
島市の津島本社の祭りを模したもので、牛頭天王[ごずてんのう]に関係する祇園祭。昔、悪疫が流行したとき、村が3軒になってもチョウチン祭りは続けると津島様に祈願し、現在に至っている。200張りにおよぶチョウチンのろうそくに火を灯して、頭屋から神社までの笛太鼓の打ち囃しが行われる。
□近江神宮 饗宴祭[みあえまつり](滋賀県大津市・近江神宮、10時~)
近江大津宮・大津京の時代に食膳に供されたと想像される湖国近江国の特産物などを特殊神饌としてお供えし、大津宮の盛時を偲ぶ祭典。1年を2つに分ける夏越(なごし)の6月30日、無病息災で夏を乗り切るよう健康祈願の意味をも込めて行われる。
大膳職以下の大人の所役のほか保育園の園児20余名が稚児として神饌を奉献する。清和四條流の庖丁式では、鮑が調理される。
祭典後の直会昼食では、健康で幸多く過ごされるよう、夏越の薬膳料理を賞味し、「神々とともに歌い遊ぶ」をコンセプトに演芸を楽しんでいただく。
□神剣渡御祭(でんでん祭)(奈良県天理市・石上[いそのかみ]神宮、13時~)
境内末社の神田(こうだ)神社に、御神剣が渡御し、神田神社の例祭を斎行した後、神前に設けられた斎場で御田植の神事を行う祭典。太鼓を「でんでん」と打ち鳴らしながら行列が進むため「でんでん祭」とも呼ばれ、大和の夏祭りの先駆けとして古くから親しまれている神事。
□愛染まつり(大阪府大阪市天王寺区・愛染[あいぜん]堂(勝鬘[しょうまん]院、6/30〈火〉~7/2〈木〉)
大阪三大夏祭りの一つで、大阪に夏を告げる風物詩。別名「浴衣祭り」。愛敬・人気・縁結びの神、愛染さんの夏祭り。紅白の布と朝顔などの造花で飾った宝恵駕籠に12名の浴衣姿の愛染娘を乗せ、「愛染さんじゃ~、ホエカゴ」の掛け声とともに、練り歩く宝恵かごパレードが人気。初日17時~は、四天王寺管長以下一山僧侶による厄除開運・良縁成就の大法要が行われる。公共交通機関を利用のこと。
○香りの植物展(兵庫県神戸市中央区諏訪山町・神戸市立花と緑のまち推進センター、6/30〈火〉~7/12〈日〉※月曜日休園(期間中は開館) 10:00~17:00※展示最終日は片付けの為定時より早めに閉館)
香りのあるハーブ等の植物を展示。7月12日(日)10:00~12:00は、「ハーブの楽しみ方(入浴剤づくり含む)」の講習会も開催される。ハーブの効能を学んだあと、ハーブを使ったティーや入浴剤を作り、家庭での役立つ使い方も学ぶ。電話にて事前申込み。
○第2回 創作人形展 『風少女 in Kochi』(高知県高知市九反田・高知市文化プラザ かるぽーと 7F 第3展示室、6/30〈火〉~7/5〈日〉 10:00~18:30※最終日は15時閉場)
日本屈指の球体関節人形作家 大竹京とその門下の作家の作品展。100体以上の作品が並ぶ、四国最大規模の球体関節人形展。
○平成27年度高千穂町古文書講座第7回 「黒木久兵衛宛、佐藤半左衛門書状」(宮崎県高千穂町三田井・高千穂町コミュニティセンター 10:00~12:00)
平成27年度の高千穂町古文書講座、第7回は杉本晃一さんが講師。上野の後藤家文書から黒木久兵衛さん宛の手紙5通を解読する。佐藤半左衛門さんからの手紙には、「高千穂神領運動を起こした杉山健吾の手配書」という面白い内容。お楽しみに。※事前申込必要
□真謝稲穂祭・角力大会(沖縄県久米島町真謝[まじゃ]・真謝菩薩堂 15:00~21:00)
毎年、旧暦5月15日に行われる五穀豊穣を祈願する伝統行事。全島の力自慢が集まり沖縄角力(おきなわずもう)を行う。久米島では全島大会が年に5回行われほど、沖縄角力が盛んである。沖縄角力は日本相撲とは違い、互いに組んだ体勢から始まり、相手を倒して背中をつければ勝ちとなる。試合は迫力ある対戦。当日の参加申し込みとなるため、力に自信がある人は挑戦してみては?
スカビオサ(セイヨウマツムシソウ[西洋松虫草])
【花言葉】「不運な愛」「魅力」「朝の花嫁」「風情」
【概要】
西洋松虫草(セイヨウマツムシソウ)〔Scabiosa atropurpurea〕はマツムシソウ科マツムシソウ属の一年草。原産地は南ヨーロッパである。日本へは明治時代の初期に渡来した。
和名は、わが国在来種のマツムシソウと同じ仲間でもあり、花姿も似ており、渡来植物であることから。
属名の○「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、セイヨウマツムシソウであることが多い。
属名の Scabiosa はラテン語の「scabiea(疥癬)」からきている。この属の植物に皮膚病に効くものがあることから名づけられた。
種小名の atropurpurea は「暗い紫色の」という意味である。
【特徴】
草丈は30~100cmくらい。葉は披針形(笹の葉のような形)で、羽状に裂ける。葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月~10月。花の色は元々は暗い紫色だが、改良が進んで青、ピンク、白、黄色などのものがある。日本原産の松虫草(マツムシソウ)に比べて花弁は短く、中心部の頭状花も周辺の花弁も密で盛り上がっている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/Scabiosa_atropurpurea_3.jpg
・根生葉
http://keyserver.lucidcentral.org/weeds/data/03030800-0b07-490a-8d04-0605030c0f01/media/Images/Scabiosa_atropurpurea/scabiosa%20atropurpurea19.jpg
・葉
http://botany.csdl.tamu.edu/FLORA/pic1/scabiosa-061.jpg
・花
http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/200504_img_27[1].jpg
【主な原種・園芸品種】
コーカサスマツムシソウ 〔Scabiosa caucasica〕
名前の示すとおりコーカサス地方を原産とする種で、毎年花を咲かせる多年草。野生種は青紫色の花を咲かせるが数多くの園芸品種があり、クリーム色の花を咲かせるものもある。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/21/Scabiosa_caucasica.JPG
マツムシソウ 〔松虫草、Scabiosa japonica〕
唯一日本に自生するスカビオサの仲間。秋の高原を彩る花として親しまれている。高山性の「タカネマツムシソウ」や草丈の低い「ソナレマツムシソウ」などの変種がある。
http://pcweb.hobby-web.net/7106/0602302b.jpg
・シロバナマツムシソウ 〔白花松虫草、Scabiosa japonica f. albiflora〕
白花品種。
・ソナレマツムシソウ 〔磯馴松虫草、Scabiosa japonica f. littoralis〕
草丈が10~25cmと低い海岸型品種。関東地方の海岸に分布する。
http://sgjk.sakura.ne.jp/2007best/nazuna/sonarematumusinazuna.jpg
・タカネマツムシソウ 〔高嶺松虫草、Scabiosa japonica var. alpina〕
丈が30~35cmと低く、頭花が大きい高山型変種。本州中部以北と四国の高山に分布する。
http://blog-imgs-68.fc2.com/h/i/r/hirokoflower/140819ma1s.jpg
スカビオサ・オクロレウカ 〔Scabiosa achroleuca〕
高さ60~80cmの二年草または多年草。茎は分枝し、軟毛をもち、下部の葉は倒卵形、上部の葉は羽状分裂している。長い花柄の先に花序がつき淡黄色の花を群れ咲かせる。10~11月に多く開花する。ヨーロッパ(東南部)・西アジアに分布。
http://stat.ameba.jp/user_images/20100803/00/spice-of-my-life/8f/0a/j/o0640048010672489020.jpg
【詳しい育て方】
■主な作業
花がら切りのほか、S・アトロプルプレアの高性種では、必要に応じて支柱を立てる。
■栽培環境
日当たりと水はけのよいことが大切で、多くのものは比較的冷涼な気候を好む。高温多湿では株が弱り、枯れやすくなるため、多年生のものでも多くは一・二年草として栽培される。耐寒性は強く、よほどのことがないかぎり防寒の必要はない。(ただし、南アフリカ原産のS・アフリカーナやS・インシサは半耐寒性で、-5℃以下では枯れる。)
■水やり
根が張るとかなりの乾燥に耐えられる。多湿に注意し、鉢では用土が乾いたらたっぷり水やりする。
■肥料
植え付け時に腐葉土などを混ぜておけば、それほどは必要ない。秋と春、気温の低いときに、緩効性の肥料を少量施しておくとよい。
■用土
市販の草花用培養土が利用できるが、これに鹿沼土や山砂などを3割くらい混ぜて水はけをよくしておくと、株が長もちする。宿根性のものを何年も栽培するには、山野草向けの用土を使う。
■植え付け・植え替え
S・アトロプルプレアやS・コーカシカなどの高性種は、株間を30cmくらいあけて植え付ける。コンテナの寄せ植えでは小さく仕立てることもできるので、短期間であれば詰めて植えてもかまわない。
■ふやし方
タネまき:発芽適温は15~20℃ぐらい。発芽まで7~10日くらいかかる。水をはじきやすいタネなので、砂などで少しもんでからまくと発芽がよくなる。また、タネの寿命は短く、古くなるほど発芽率が低下するので注意する。
刺し芽:花芽になっていない若い芽を挿す。挿し芽による繁殖は古株の更新にもなる。
■病気と害虫
病気:灰色かび病
多湿や風通しが悪いと葉にカビが生える灰色かび病が発生しやすくなる。
■まとめ
1・2年草のものと多年草のものがある
冷涼な環境を好む
乾燥に強く過湿に弱い
https://www.youtube.com/watch?v=9-RotWHWxRQ