1.いいいろ塗装の日
1998年に創立50周年を迎えた一般社団法人日本塗装工業会が社会に対してペインティングの
正しい理解をより深めてもらおうと制定。日付は公募による結果から、色彩などについての関心を高
めもらう意味も込め、11と16を「いいいろ」と読む語呂合わせの日に決定。
2.いいいろの日
愛知県下で塗装と塗料に関する事業を営む業界の団体「愛知昭和会」が1991年11月16日に制
定した日。「色」が日常生活に与える影響を見直すとともに、塗装の持つ(1)美装性(2)機能性(3)
簡易性などを広くアピールするのが主な目的。
3・自然薯の日
冬に備えて、体に良い自然薯を食べて体力をつけてもらおうと自然薯のお食事処「麦とろ童子」を、
静岡県熱海市で営む清水元春氏が制定。日付は11月16日を「いいいも」(6=もの字に似ている)
と読む語呂合わせと、自然薯の最盛期であることから。
4.幼稚園記念日
1876年のこの日、東京女子師範(現お茶の水女子大学)の構内に、日本で初めての官立幼稚園
である東京女子師範学校附属幼稚園が開園したことに由来する。入園したのは、当時の上流階級
の幼児50人ほどであった。
5.録音文化の日
日本記録メディア工業会が制定。東京大学にお雇い外国人教師として招聘(しょうへい)されたイギ
リスのジェームズ・ユーイングが、持参した蓄音機を使って、日本で初めての録音・再生の実験を行
った。
6.国際寛容デー(International Day for Tolerance)
1996年12月、国連総会で制定。国際デーの一つ。1995年のこの日、ユネスコ総会で「寛容原則
」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」が採択された。
7.エコの日
2005年2月16日、二酸化炭素の排出量削減を先進国に義務付ける「京都議定書」が発効したこ
とに因んで、京都市が毎月16日を「DO YOU KYOTO?デー」と定めたことにより一般化したも
のである。「環境にいいことをする日」とも言われる。
塗料
塗料(とりょう:paint)とは、対象物を保護・美装、または独自の機能を付与するためにその表面に
塗り付ける材料のこと。日本には古くから漆塗りに代表される塗料の歴史はあったが、洋式塗料の
歴史は明治初期に始まった。
■塗料の役割と効用
私たちのまわりを見ると、鉄やアルミなどの金属、コンクリート、プラスチック、木材など塗料が塗られ
ているものを数多く見掛ける。塗料の働きは、物の表面に乾燥した膜を作ることによりおよそ次のよ
うな効果をもたらす。
1.物を保護する
物は風雨、日光に晒されると錆びが出たり、風化して脆くなったり、腐食したりする。また、空気中の
硫黄・窒素酸化物など環境汚染物質に侵される。塗料は乾くと薄い皮膜を作り、物を保護する。
2.物を美しく見せる
色々な素材に塗料を塗ることによって、自由な色彩を与え光沢の有無、模様で外観を整えて物を美
しく見せる。また、色の働きによって事故や災害の防止、効率の向上など快適な環境づくりにも役だ
っている。
3.物に特別な効用を与える
塗料に防カビ、防虫、防腐、防さびの機能を与えたり、結露防止貼紙防止機能お付加したり、蛍光、
蓄光、光電導機能をもたしたり、物の価値を高めることができる。
※塗料は物の形や施行場所、厚さ、重量に関係なく塗ることができること、定期的に塗り替えること
によって、物を半永久的に保護できることが塗料の大きな利点ということができよう。
■塗料の原材料
一般に塗料は液状であるが、その組成は膜になって残るものと、揮発して膜にならないものに分け
ることができる。膜になって残るものには塗料と樹脂、添加剤がある。膜にならずに揮発してしまうも
のには、有機溶剤や水、一部の添加剤がある。
(1)顔料は物に色付け、物を隠す作用があり水や有機溶剤には溶けない。
(2)体質顔料は塗膜の補強、コスト低減に用いる。
(3)樹脂は物に付着する役目を果たし、塗料の性質を決定づける。
(4)添加剤は塗料の性質を補助するために必要なものである。
(5)有機溶剤や水は塗料の粘度を調節して塗りやすく働きもある。
※膜になって残るもの・・・*顔料 *樹脂 *添加剤
※膜にならないもの・・・*一部の添加剤 *溶剤 *水
●代表的な着色顔料
*白色(チタン白) *赤色(パーマネントレッド、トルイジンレッド) *さび色(酸化鉄;ベンガラ)
*黄色(ハンザーエロー、酸化鉄エロー) *青色(フタロシニンブルー・紺青) *黒色(カーボンブ
ラック) *銀色(アルミペースト、アルミニウム粉) *金色(しんちゅう粉)
●代表的な体質顔料(膜厚を増やす)・・・炭酸カルシウム、炭酸バリウム
●代表的な特殊顔料・・・サビドメ顔料(亜鉛末、鉛丹) 蛍光・蓄光顔料(蛍光石・蓄光石)
◎代表的な樹脂とその特性
1.アクリル樹脂(耐用年数:5~8年)
耐候性がよく、光沢保持性がよい。変色しにくく耐水、耐薬品性がよい。耐久年数が短い分コストパ
フォーマンスに優れている。
2.ポリウレタン樹脂(8~10年)
付着性が優れ、耐衝撃、耐磨耗性、耐薬品性がよい。スタンダードな機能で外壁・木部・鉄部など
幅広い用途に採用されている。低価格での工事に適している。
3.アクリルシリコン樹脂(10~15年)
住宅の塗装特に外壁塗装で広く使用されている。
*下地に対する付着力が強い。*光沢保持性、捕食性が大きい。*耐水性、耐薬品性、耐油性が
大きい。*耐汚性が大きい(もともと汚れが付着しにくい)。*耐候性が大きい。*亜鉛鍍金面の
直接塗装が可能。
4.フッ素樹脂(15~20年)
塗膜の寿命が非常に長く高耐候性で塗膜はガラス質に近く、汚れは付きにくい。高価。
亜鉛鍍金面の塗装に不適。