THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

ロシアを去る

2015-09-30 | 北極圏旅行2015秋
早朝5時ごろ起床。今日はフィンランドへ出発だ。
宿から歩いてバルティック駅へ。2.6km、30分ほどの距離だ。

外はまだ真暗だ。



6:45バスは出発。LuxExpressというバス会社で、サンクトペテルブルグからヘルシンキまでセール中のチケットで16ユーロと破格だった。
トイレも付いていて、車内でのコーヒーも無料。WIFI完備だ。

10時前国境に到着。





ロシア出国とフィンランド入国は、私はまずまずスムーズにいった感じだが、他の乗客で時間がかかった人がいた。



50分ほどかけてフィンランド入国。

12時40分ぐらいにヘルシンキのカンピ・ショッピングセンター&バスターミナルに到着。



いい天気なので、バックパック背負ってインフォメーションまで散策する。



ヘルシンキ大聖堂はフィンランドの首都ヘルシンキのほぼ中央にある。
この大聖堂はフィンランド福音ルター派教会ヘルシンキ教区に属している。
1917年のフィンランドの独立までは「聖ニコラウス教会」と呼ばれていた。





プロビデンスの目‥‥

Wikipediaによると、18世紀の中期、スウェーデン経由でフィンランドに伝わった友愛団体フリーメイソンは、ロシア支配の時代には禁止され、独立後の1922年初めにフィンランド・ロッジが新たに設置されることになった、とある。
フィンランドを代表する音楽家シベリウスも最初のメンバー27人のひとり。シベリウスがフィンランド・フリーメイソンの委嘱を受けて作曲した「フリーメイソンの儀式音楽」というものある。



フリーメイソンの儀式音楽

インフォメーションで地図や1日トラム&地下鉄券をゲットし、トラムで宿に行ってチェックイン。
荷物を置いて、街を散策する。
カイサニエミ植物園に行ってみる。





「Freemason's Grave」著名なフィンランド人(スウェーデン人?)の砲兵将校を記念し、建立されたそうだ。

今日の宿

CheapSleep Hostel Helsinki

ヘルシンキで一番安いと思われる宿だ。
受付もアジア系の女性で、利用者も中東系、アジア系が多く、ヨーロッパ系はあまりいなさそうな感じ‥‥
混雑しているが、まずまず清潔にはしている。


ドストエフスキーの墓

2015-09-29 | 北極圏旅行2015秋
9月29日

サンクトペテルブルグの最終日は、ヨーロッパで最初に建造された仏教寺院、グンゼチョイネイ・ダツァンを見学する。
地下鉄スターラヤ・ヂェレーヴニャ駅を降り、道路を南に下っていくと目に入ってくる。



移動パン屋「100%ブレッド」を発見



チベットや中国青海省で見かけたようなチベット寺院が現れた。





ロシアの文化財に指定されているとのことだ。



ロシアで布教されている仏教はチベット仏教で、その地域は主に、ブリヤート、カルムイク、トゥヴァの3共和国だ。
中国のチベット寺院では売られていないダライラマの写真も、寺院の中のキオスクで販売されている。





カフェもあり、モモなどを食せる。



仏教寺院以外にも、多民族国家ロシアの首都だったサンクトペテルブルグにはいろいろな宗教建造物がある。
ゴーリコフスカヤ駅のすぐそば、ペトロパヴロフスク要塞にも近い場所に立派なモスクもある。





ウズベキスタンのサマルカンドのモスクのように、鮮やかな青色タイルが印象的だ。

入口を観察していると、オリエントな顔つきの人から、ロシア系のような金髪碧眼まで色々な民族の人が出入りしているのがわかる。





午後はロシアの有名な芸術家たちが眠るアレクサンドル・ネフスキー修道院を訪ねた。
地下鉄3号線か4号線で、修道院のすぐそばまで行くことができる。





この修道院は、ピョートル大帝が建てたもので、聖人アレクサンドル・ネフスキーの聖骸を納めているため、アレクサンドル・ネフスキー修道院と呼ばれている。
敷地は広く、聖堂や教会、墓地の他、神学校もある。



入ってすぐの参道途中左右に墓所があり、修道院に向かって右手が歴史上の著名人の墓が多数あるチフヴィン墓地。ドストエフスキーの墓は、ここの墓地にある。
入場料は300ルーブルと以前より高くなっているようだ。英語の簡易マップがもらえるのでそちらで目当てのお墓を確認できる。
墓碑銘は“カラマーゾフの兄弟”のエピグラム「ヨハネ福音書12章24節」が刻まれている。葬列には2~3万人が参加し作家の葬儀では空前のものだったらしい。
この墓地には他に、音楽家ではチャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキーコルサコフ、ボロディン等、振付家のプティパの墓もあった。





次にドストエフスキー記念館を訪問することにする。
メトロのドストエフスカヤ駅歩いてすぐだ。
この家にてドストエフスキーは最後の作品「カラマーゾフの兄弟」を執筆している。

駅のそば、記念館に行く途中に市場があったので寄ってみた。







ドストエフスキー記念館を発見。



1878年1月28日に死去するまでの間住んだアパートで、直筆の原稿や彼自身の蔵書、机等が数多く残されているということだが、改装中で休館・・・



宿に向かって、散策を兼ねて歩こうと思い歩いていると、突如アジアティックな街が出現‥‥



いったいどこに迷い込んだというのだ‥‥?ショッキングな光景が広がる‥‥





あまりにも今までのヨーロッパ的な街並みと異質だ‥‥
商売してるのは中近東の方々だろうか?客もロシア人は少ない感じ。
それにしても、かなりの大きさの市場だぞ‥‥

市場の建物の中にも入ってみると‥‥
中国食堂兼雑貨屋を発見‥‥



‥‥世界中幅を利かしている中国人は、この場所では控えめな存在のようだ。

晩はかの有名なマリインスキー劇場へ。
今日の演目は「バフチサライの泉」。プーシキンの詩に基づくバレエ作品だ。
出発前にウェブで購入した最前列の席が4200ルーブル、約7800円と、ルーブル安のおかげでお買い得だった。









さすが、この前の劇場とは違って観光客が多い。ラフな格好の人もいて、少々安心した‥‥





ホワイエでは絵の展示も‥‥




ユスポフ宮殿

2015-09-28 | 北極圏旅行2015秋
9月28日

今日はシナゴーグを見学に出発。



ところが、今日は何かの行事でユダヤ人以外は入れないらしい‥‥明日や明後日もダメとのこと‥‥

次はユスポフ宮殿へ。ユスポフ家は14世紀タタールの雄エディゲの血を引くロシア屈指の名門で、ロマノフ家よりも金持ちだったといわれている。



「ユスポフ宮殿はモイカ川の河岸通りに面しているサンクトペテルブルクで最も美しい宮殿のひとつ」とのこと。
しかし、外観は特別豪華には見えないが‥‥



宮殿内には私設劇場もある。19世紀後半のロシア宮殿建築の記念建築物としてだけでなく、ロシア史でも非常に興味深い場所だ。
「怪僧」ラスプーチンの有名な歴史的事件が起こったのは、この宮殿の地下室である。



トルコ式の書斎



アラビア風?の間



この扉の向こうの廊下を行くと、とラスプーチンが暗殺された小部屋があるらしい。



ここへの入場は別料金で、見れる時間も決まっているようだ。

次は世界で3番目に大きな聖堂と言われる、聖イサーク大聖堂の展望台へ登ってみる。



エルミタージュやペトロパヴロフスク要塞が見える。



すぐそばにはマリインスキー宮殿(サンクトペテルブルク市議会)が見える。

終わりはネフスキー大通りを散策した後、カザン大聖堂へ。




エカテリーナ宮殿

2015-09-27 | 北極圏旅行2015秋
9月27日 

今日は郊外の街プーシキンに行ってエカテリーナ宮殿を見学。
地下鉄Moskovskaya駅からプーシキン行きのマルシュルートカがあるようだ。広場の巨大なレーニン像の後ろぐらいが乗り場。

出発すると、サンクトペテルブルグ中心街では見られない、ソ連チックな団地群がずらり見える。

マルシュルートカが大きな公園のようなところに差し掛かると観光客がちらほらいた。
マルシュルートカを降り、歩いてエカテリーナ宮殿へ。チケット売場には10時前到着。ちょっと並んでチケットをゲット。
個人旅行者は12時からしか宮殿には入れないらしい。まず庭園を散策する。







近くのカフェで一服してから、12時に宮殿へ。





琥珀の間は撮影禁止。琥珀の間を出たところで、振り返って素早く撮影‥‥

北朝鮮の団体も見学している‥‥



金日成・金正日バッチを付けているので一目瞭然。顔までの画像をアップロードすると彼らにとって都合が悪いかもしれないので、顔を省いてアップロードしました。ご了承ください‥‥



皇帝ニコライ2世一家が皇宮として好んで使用したアレクサンドロフスキー宮殿にも寄る。



帰りは20分ほど歩いてTsarskoye Selo駅から近郊列車に乗った。
ちなみに、このTsarskoye Selo Railway は、ロシア最古の鉄道路線だそうだ。
駅近くでは、おばちゃんたちが近くで取ってきたのか、キノコや果物など、路上で売っていた。







サンクトペテルブルクのヴィチェプスク駅に着いた。歩いて宿まで戻る。



宿のすぐそばの、ドストエフスキーが住んだというアパート。記念碑が埋め込まれている。





主人公「ラスコーリニコフ」のアパートらしい。


エルミタージュ美術館

2015-09-26 | 北極圏旅行2015秋
9月26日

サンクトペテルブルグ2日目はエルミタージュ美術館へ。
入場だが、ウェブで事前に調べたように、チケット売り場は長蛇の列だった。
多くの方が言うように、ウェブでチケットを購入したほうがはるかにスムーズで時間の節約になるかと実感した。ただ冬のオフシーズンだと、結構すんなりチケットを買えるのかもしれないが・・・
ただ、ウェブで買うのとエルミタージュのチケット売り場で買うのとでは若干の違いがあるようだ。

エルミタージュ美術館の公式ウェブサイトからチケットを購入すると$17.95で、入場できる場所は

the Main Museum Complex(エルミタージュ本館)、the General Staff Building(別館。旧参謀本部ビル。エルミタージュ本館から広場を挟んで向かい側に建つ湾曲した建物。やや左側に入口がある)

チケットブースで買うチケットは、600ルーブルと今のルーブル安ではウェブでの購入よりかなり安くなる。しかも入場できる場所が

the Main Museum Complex(エルミタージュ本館), the General Staff Building(別館)の他
Winter Palace of Peter the Great(本館に隣接する建物), Menshikov Palace(メンシコフ宮殿), the Museum of the Imperial Porcelain Factory(磁器博物館)
と、ウェブ購入チケットより多いようだ。

地球の歩き方を読むと、券売機もあるようだが、結局探す暇がなかった・・・

チケットはエルミタージュ美術館の公式ウェブサイトで簡単に購入できる。申し込みフォームはロシア語か英語だが、とても簡単でカード払いの情報確認ができると美術館からメールでバウチャーが送られてくる。
プリントアウトしたバウチャーを見ると、インターネットチケットブースの場所が記載された地図もあり、当日の参考になる。なおバウチャーは購入後半年間有効。つまり購入してから半年以内にエルミタージュに行けばよいということだ。
バウチャーに有効期限日も記載してある。

当日は、宮殿広場のほうから中庭ヘ入り、一般の行列を横目にインターネットチケットブースに直行する。シーズンだとここでも若干行列ができているかもしれないが、普通に並ぶよりはるかに早いと思われる。私のときは前に2、3人並んでいたのみ。
インターネットチケットブースの窓口で、パスポートと共にバウチャーを提出すると、すぐチケットに交換できた。




チケット表





チケット裏。 入場可の場所がプリントしてある。


そのあと奥の入口から建物に入り、手荷物のチェック、チケットの確認があって入館となる。

とにかく広く、一日ではとても見切れないボリュームだ。
自分が何を優先して見ておきたいのかを事前に予習しておくことをお勧めする。
そのとき、非常に便利なのがエルミタージュ美術館の公式アプリだ。無料でスマホやタブレット端末にインストールできるし(一部有料)、何が展示してあるかわかるし、どの作品がどこにあるかもすぐわかる。
当日鑑賞するときも非常に役に立つと思う。









「ブノワの聖母子」 ダ・ヴィンチ



「うずくまる少年」 ミケランジェロ



展示場所がわかりづらいが、スキタイの貴重な展示もある。

旧参謀本部ビル(the General Staff Building)も行ってみる。エルミタージュを出て、向かいだ。







日本刀の展示が‥‥

晩はミハイロフスキー劇場へ。



演目は「Le Corsaire」、つまり「海賊」。クラシックバレエの定番だが、全幕を観るのは初めてだ。
ドレスコードはないとは思うが、観客はみなそれなりの格好をしている。トレッキングシューズにトレッキングパンツ、フリースを着た私はかなり浮いた存在だ‥‥
公演が始まる前に、劇場内のカフェでちょっと軽食‥‥



ロシア産のワインはない‥‥経済制裁でもイタリアワインは飲めるようだ‥‥



ミハイロフスキー劇場は血の上の救世主教会の近く。この辺りは夜もにぎわっている。



今日の宿

Hostel Club Chao Mama

センナヤ広場から歩いて5分ぐらい。入口は少々分かりづらいが、綺麗でキッチンも充実している。
ドストエフスキーが「罪と罰」を執筆したアパートも近所。「ラスコーリニコフ」、「ソーニャ」のアパートもそばだ。