THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Kiilopaa

2015-09-04 | 北極圏旅行2015秋
9月4日

6時に起床。
空を確認すると、昨夜同様曇っている。
今日は空港まで、ここから歩いて行かねばならない。
9時にレンタカー受け取りの予約をしており、イヴァロの空港で受け取れとることになっている。この宿からは、空港行きのバスもない。
宿から7キロぐらいだろうか。1時間強の歩きは、晴れていれば気持ちいいが、雨が降ったら惨めだ。
日頃の行いがいいからか、8時前に宿をスタートすると、周りが徐々に明るくなり、雲の合間から、陽が差し始めた…
黄葉は、まだ本格的でなく、青葉と黄葉の割合は、針葉樹の葉の緑の割合もあって、ルスカのシーズンはまだまだ先の印象だ。
E75沿いは、広い歩道兼自転車道が整備されており、周りはぽつぽつ民家がある程度でずっと林を歩く感じで気持ちいい。
ただ大型トラックや乗用車が高速で横を横切るので、今ひとつハイキング気分にはなれないが。
9時過ぎ空港に到着。中に入るとひと気はなく、見渡すとレンタカーカウンターそばのベンチで、一人若い男が携帯をいじっていた。
私に気がつくと、男はカウンターの背後に回り、書類に目を通した…
空港の入口前に、白のプジョーが目に入った。Webで予約時には、2ドアと表示されていたが、若干小型だが4ドアだ。相変わらず青空なので、早く宿に戻って、晴れのうちにハイキングをせねば。



宿を出発し、一路南へ。Saariselkaを越え、しばらく行くと左へ曲がる道があり左折。その道を奥へと進み、終点がFell Center Kiilopaa だ。30分ほどで到着。



11時、6年前も周ったAhopaatの6キロの散策路をスタート。



以前は、地面が真赤に紅葉し晩秋の面影だったが、今回はそれほど赤くないが、部分的に赤かったり黄色かったりと美しい。標高が高くなると赤みもまして、いい感じだ。







しかし今回、前回出会えた雷鳥やトナカイの群れは出会えなかった。
Kilopaaのレストランで昼食。





今日のランチ14.9ユーロは、ポークステーキ又はサーモンステーキ、サラダ、コーヒー付きでボリュームを考えるとリーズナブルだ。
マッシュポテトの上に薄いポークが載っかって、日本ではお目にかかったことのない盛り付け方。ラップランドふうなのか?
しかし、さすがフィンランドらしく盛り付け方もセンスに溢れている。
レストランで出会った日本人女性が、下の階で生花の展示があるので日本人なら喜ばれるので覗いてみればと教えてくれた。
下へ降りると、生花がずらりと展示してあり、見学者も多く、思った以上に盛況だ。



日本へ何度も通った草月流生花の先生だという女性の旦那が我々のために色々説明を一方的にし始めた…
なかなか展示のレベルも高く、ラップランドの草花やヘルシンキの自宅で栽培しているという草花、ポルトガルのマデイラ島から一本15ユーロで輸入したという花を大胆にあしらったポストモダンな作品群だ。こんなラップランドのど真中で日本の伝統とフィニッシュデザインの融合を垣間見れるとは想定外。
サーリセルカのインフォメーションに寄って、イヴァロで食料を調達して、3年前も泊まったイナリの宿へ。
3年前と同じNo.1のコテージを予約しているので、コテージ前の空き地に車を留めると、宿のおばさんが現れた。ようこそ!また戻ってきてくれてと大歓迎の表情だが、私の顔を覚えていたのだろうか?
曇り空だが、相変わらず心地よい場所だ。夜は照明がないので周りは真暗になり、外のトイレ行くのに懐中電灯が必要だが、オーロラが出るのなら、これ以上の環境はない。
夜は曇り時々晴れの予報だったが、星一つ見ることができない。
疲れていたし、早めに就寝するとする。

今日の宿 Toivanen Cottages

イナリ湖の湖畔にある宿。夜は照明がないのでオーロラ鑑賞向き。