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アイスランド火山噴火の影響で、大混乱に陥っていたヨーロッパ航空網は20日、英仏など各国の空港閉鎖が相次いで解除され、航空機の運航が再開された。EUが19日に飛行規制を緩和したことを受けた措置で、欧州空路の混乱は5日ぶりに正常化へ向かう。
EU加盟各国の航空当局は19日の運輸相会議で、火山灰が高濃度の空域を「飛行禁止空域」と定め、火山灰があっても低濃度の空域は「運航許可空域」とすることを決めた。
だが、火山の噴火活動は相変わらず続いている。
アイスランドの専門家は、火山活動は沈静化に向かい、火山灰の噴出量は減りつつあるとの見解を示したが、英航空当局は「新たな火山灰が英国に向かっている」と警戒。ロンドンのヒースロー空港は再開の見通しが立っていない。20日朝に再開された北部のグラスゴー空港は同日午後、再び閉鎖された。
19日に一部の空港を再開したポーランドも再び空港閉鎖に追い込まれた。
ドイツやデンマーク、フィンランドは空港閉鎖を継続。デンマークは航空会社による試験飛行すら認めていない。
目的地の空港閉鎖で欠航する便も多く、ヨーロッパ北部を中心に混乱は収まりそうにない。
一方、アイスランドはというと、今回の噴火による火山灰は噴火地点より東に広がっており、被害はそれほどでもないらしい。実際、ケフラヴィック国際空港はオープンしており、北米便などは正常に運行している。
レイキャヴィクでも、火山灰による大気汚染はなく、被害はアイスランド南海岸に限定されている。