THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Trolljon

2015-09-12 | 北極圏旅行2015秋
9月12日

6時前起床。今日も相変わらず晴れのようだ。
ベランダに出て、6時過ぎ山から陽が登るのを眺める。
8時に宿を出て、今度はE10をアビスコ方面ではなく、ノルウェーのナルヴィク方面へ車を走らす。今日も雲一つ無い快晴。
しばらく行くと、木々がまばらに、しかも低くなっていき、視界が開けてくる。一部の木は、すでに葉も落ちアビスコやビョークリデンとは風景がかなり違ってくる。しかし散らばる湖と木々や草が黄色や赤に染まって、庭園のように美しい。
Laktajokkのサインを過ぎると、両側に狭いパーキングがあり、すでに車が7、8台留めてある。
なんとか駐車を済ませ、事前に調べた通り、木のサインを道端に発見。8時半、Trolljonと書かれたサインの示す方角へ歩き始める。



もう葉の落ちた林を通ると視界が開けて、木道のある湿地へ出る。
進むと無人駅があり、線路をまたいで駅を素通り。Trolljon5と書かれた木のサインの示す方角へ歩く。







進むと木々も背が低くなり、遂に木がなくなってしまう。あとは地面を這うように茂る植物のみ。
もうすぐ冬が来るが、色々な小さな花々が咲き誇っている。日本では春に咲くタンポポも咲いている。







しばらく登りを進み、フィヨルドの谷間を歩く。歩きやすい、よく踏まれた道だが、本格的な登山道を歩いているような雄大な風景だ。トレイルの両脇に大きな岩がゴロゴロしており、オブジェがずっと陳列されているようで楽しい。











アビスコを散策してても思ったのだが、犬を連れでハイキングしている人が多い。日本ではあまり見かけないが、こちらでは非常に多いように思える。



写真を取りながら、休憩しながらゆっくり歩いて3時間弱でTrolljonに到着。







山々の絶壁に囲まれたブルーの透明な美しい湖だ。
もうすでに多くのグループが昼食を取ったり日光浴したりしてくつろいでいる。
こちらも、ビスケットとチョコレートで簡単にブレイクを取っていると、次から次へと新しいグループが到着。犬達も次第に数が増して来る…
1時間後に帰り支度する頃には、湖はかなりの賑わいになっていた。土曜日だからなのか?それにしてもこんなラップランド奥地の秘境のような湖に、よくこれだけ人(と犬)が集まるものだ。
元来た道を行くと、これから湖に向かう人達と犬達にたくさんすれ違った。ほとんどの人は車で来ているだろうが、どこに留めているのだろう?自分達が留めたパーキングは、すでにスペースが限られていたが。



残りあと30分の地点で、遠くの山々まで見渡せる台地の端に辿りつき、パーキングの辺りまで見渡すと、パーキング周辺の道路脇は駐車している車でびっしり覆われている…
自分達の車のすぐ後ろにも車が強引に割り込んで駐車しており、果たして無傷でパーキングから脱出できるのか…
午後2時半、パーキングに到着。自分たちの車の前と後ろには数十センチの間隔で車が駐車してあるが、うまく切り返しをやれば何とか脱出できそうだ‥‥




なんとか無傷でパーキングを出、ビョークリデンへ向かう。しかし、両側にびっしり駐車してあるので、ほぼ一車線分の幅しかない部分もあり、一方通行状態になってしまっている。




ビョークリデンへ車を走らせていると、次のパーキングも満車状態。ここで停めて、Trolljonへ向かったのだろうか?ただこの辺はどこも風景が美しいので、他にトレイルがあるのかもしれない。
キャビンに戻り、サウナに入り、早めの夕食。
7時ごろベランダに出てみると、雲一つない快晴だ。



夜ベランダからオーロラが出ているのを確認すると、またゴルフ場へ向かう。
今日は、ちょっと薄いようだ‥‥
ゴルフ場を越え、さらに上り坂を行くと、ビューポイントがあるのだが、そこに行くことにする。
真暗な中、丘を上りきるとすでに三脚に一眼レフをセットしたオーロラウォッチャーが7、8人陣取っていた。
空を見上げると、薄いオーロラがずーっと伸びている。ちょうど東の山から南西の山まで途切れず微妙に動いている。
なるほど、ここなら遮るものが全くないし遠くに村の明かりが見えるもののほぼ真暗だ。薄いオーロラでもここだったら充分楽しめる。
オーロラ鑑賞にはこれ以上ベストな場所はないだろう。
しかし、今日のはちょっと薄いな‥‥
みんな、じっと静かにカメラを構えている。カメラの液晶の明かりのおかげで、なんとか人が確認できる。
しばらくオーロラを鑑賞後、さらにだんだん薄くなっていくようだったので、丘を下りキャビンに戻った。