THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

イルリサット(Ilulissat)

2008-12-29 | 南&西グリーンランド


Ilulissatはグリーンランド西岸中部に位置するグリーランド最大の観光地だ。グリーランドで三番目に大きい町であり、人口は約4000人。北緯69度の北極圏内にある。Ilulissatのグリーンランド語における意味は「氷塊」である。

 この町では約6000頭もの犬ぞりで活躍する犬たちが飼われている。町にはホテルもたくさんあり、キャンプ場もある。その他中華料理屋やディスコテックなんかもある。また郵便局と併設された大きなスーパーもあって、ここで食料やたいていの日用品は揃う。

 Ilulissatは世界最大級の氷河、Ilulissat氷河の河口にある。Ilulissat氷河は2004年に世界遺産に登録されており、この町一番の見どころである。ディスコ湾にはIlulissat氷河から流れ出た巨大な氷山が浮かんでいる。

World of Greenland http://www.worldofgreenland.com/

宿

◇Ilulissat Youth Hostel  http://www.ilulissathostel.dk/

シングル400DKK、ツイン500DKK。シーツは別料金。
一年中開いているがオフシーズンの受付時間に注意。

◇Cab Inn Hotel

シングル500DKK、ツイン800DKK。近くにパブがあり夜うるさいらしい。



IlulissatへはKangerlussuaqから約45分のフライト。

フェリー

NuukやUpernavikへフェリーで行くことも可能だが、天候、流氷の影響でスケジュールはよく変動する。


カーナーク(Qaanaaq)

2008-12-25 | 北グリーンランド



グリーンランド北西岸にある極北の村。かつてはデンマーク語でチューレ(Thule)と呼ばれていた。
人口は約600人で、周辺にある村の人口も含めると800人ほどである。150KM南にアメリカ軍のチューレ空軍基地がある。

インフォメーション http://www.turistqaanaaq.gl/

宿

◇Hotel Qaanaaq

簡素な宿。5つのツインルームがある。



チューレ空軍基地(Pituffik)よりヘリコプター便(40分)あり。





チューレ空軍基地。アメリカ空軍の基地では最北にある。
人口1万5千人の規模で作られた。今は人口約200人。
 1968年に核ミサイルを搭載した爆撃機が近辺で墜落し、清掃作業に当たった人達の多くが被爆した。まだ放射性物質は全部は回収されていないようだ。



チューレ空軍基地から見えるドンダス山。
麓には村があったが基地建設の際、4日以内に立ち退く命令が下された。



グリーンランド独立?

2008-12-25 | 北極圏ニュース
デンマーク領グリーンランドで2008年11月25日行われた自治拡大を問う住民投票は開票の結果、賛成75・54%、反対23・57%で承認された。投票率は71・96%だった。グリーンランド自治政府のエノクセン首相は「遠くない将来に完全独立が実現することを望む」と語った。

 自治拡大案の柱は、これまでデンマーク側と二分していた地下資源の開発収入を、最初の7500万デンマーク・クローネ(12億4600万円)までは自治政府の取り分とし、超過分はデンマーク側と折半する。このほか公用語をグリーンランド語と定め、警察と司法、沿岸警備などの権限を中央から自治政府に移譲する。来年6月に法制化される。

 グリーンランドは1979年にデンマークから外交・安保などを除いて自治を認められた。しかし、漁業や観光以外に産業がなく、現在もデンマークから年間32億クローネ(530億円)の経済支援を受ける。グリーンランドの国内総生産(GDP)の30%にあたる額だ。

 近年温暖化で氷が溶けて地下資源を採掘できる期間が長くなったうえ、希少金属や原油の価格が高騰。自治政府によると、2002年の鉱物の探鉱・開発許可数は23件だったが、今年は3月までに78件が許可され、現在も22件が申請中と急増した。周辺海域にはサウジアラビアの原油埋蔵量の4割に当たる油田と北海油田の3分の1に相当する油田があるとみられている。

 デンマーク国民の8割強が経済支援の打ち切りなどを条件に「グリーンランドの完全な独立」を支持している。しかし、北極圏の地下資源をめぐるロシア、カナダなど沿岸5カ国の権利争奪戦が過熱する中、グリーンランドで独立の動きが加速すれば、複雑な波紋を広げそうだ。

燃油サーチャージ改定

2008-12-21 | 北極圏ニュース
19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は一時、1バレル=32.40ドルまで下落した(WTI1月渡し)。今年7月につけた最高値=147.27ドルからわずか5ヶ月で4分の1以下まで下落するという異常事態だ。

 これであの悪名高い燃油サーチャージもこれから順次下がっていくものと思われるが今現在の燃油サーチャージの状況を調べてみた。

◇スカンジナビア航空

直近3カ月(8月から10月)の航空燃料市場価格に基づき燃油サーチャージの改定をする。

日本発着国際線(成田→コペンハーゲン)

2009年1月1日より

燃油サーチャージ 172US$→125EUR

航空保険料 8US$→6EUR

安くなったのかどうかわからん改定の仕方だ。ヨーロッパの航空会社なんでユーロで換算した方が都合がいいということなのか?しかしなんで今までドル換算だったのだろう?

2009年4月から発券分の燃油サーチャージについては、2008年11月から2009年1月の3ヶ月間のシンガポールケロシン平均価格に基づいて適用額を決定する、とのこと。

◇フィンランド航空

日本→フィンランド

2009年1月1日より 燃油サーチャージ 150US$→1万5千円

なんだこれ?これって値上げじゃん!!

◇中国国際航空

日本→中国 燃油サーチャージ 10500円→6000円  (2009年1月1日~)

中国→ヨーロッパ 900元 (2008年11月10日~)

◇日本航空

日本→北米・欧州・中東・オセアニア 燃油サーチャージ

33000円→22000円  (2009年1月1日~)

ヨーロッパで購入の場合   

312US$→144EUR

なんで日本の航空会社は燃油サーチャージバカ高いんでしょうか?

◇タイ航空

日本→バンコク

100US$→49.5US$ (2009年1月1日~)

バンコク→コペンハーゲン、ストックホルムなどヨーロッパ

149US$→76.5US$ (2009年1月1日~)

かなりの大幅値下げだ。


まあ、どの航空会社も燃油サーチャージはいずれ下げてくるとは思うが(原油がまた高騰しなければ)、ガソリンの価格のようには急には下げれないようだ。

北極の氷が観測史上最小規模に

2008-12-17 | 北極圏ニュース
世界気象機関(WMO)は12月16日、北極地域周辺の氷の量が観測史上最小の規模に縮小したと発表した。また、2008年の世界の平均気温は14.3度と21世紀に入って最も低かったものの、温暖化の傾向は変わらないとしている。

 北極海の氷は今年の9月に、衛星観測を開始した1979年以降で2番目に小さい面積の平均467万平方KMとなった。氷は2008年にさらに薄くなったので全体的な氷の量は過去のどの年よりも少ない、と報告書は指摘している。北極海の氷は30年来の縮小傾向に拍車がかかっているということだ。

 北極海の海氷が2013~40年に、夏には完全に消失する可能性があるとの予測もある。北極海の海氷が夏に消失するのは、過去100万年以上なかった現象だという。