THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

世界一広い国立公園

2009-03-16 | 東グリーンランド



北東グリーンランドに位置する世界で最も広い国立公園(Northeast Greenland National Park )は972,000km2をカバーする広大なエリア。グリーンランド唯一の国立公園で、世界で最も北にある国立公園でもある。しかし訪れる人は最も少ない公園かもしれない。果てしなく広がるツンドラの平原にジャコウウシ、ホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、トナカイ、セイウチなどが生息する。

 この国立公園に入るには許可が必要になる。東グリーンランドの気象測候所および監視パトロール隊の人員以外は、人間はそのエリアに住んでいない。

 ゲートウェイとなる町は国立公園の南の町Ittoqqortoormiit だ。約550人が、Ittoqqortoormiitおよび2つの村Ittaajimmiit(Cape Hope)およびUunarteq(Kap Tobin。Ittoqqortoormiitから7KM)に住んでいる。

 Uunarteqの村にはグリーンランドで一番熱い温泉がある。小さなプールで62℃なのでかなり熱いが冬なら周りの氷で冷まして入ればちょうどよいかも。

宿

◇Ittoqqortoormiit Guesthouse http://www.simonsen-holtz.dk/

シングル400DKK、ツイン550DKK。キッチンあり。

Constable Pointにも宿があり、テントを張ることもできる。



レイキャヴィク又はクルスクからConstable Point(Ittoqqortoormiitから45KM北東の空港)へエアーアイスランドの便あり。Constable PointからIttoqqortoormiitへはヘリ便となる。国立公園へは飛行機をチャーターするか、夏季ならIttoqqortoormiitで船をチャーターして行ける。

 Ittoqqortoormiit

Tasiilaq(Angmagssalik)

2008-10-22 | 東グリーンランド
東グリーンランド最大の町、といっても人口2000人にも満たない。
 ここへは2006年4月アイスランドからクルスク経由で来たのだが、空から見ると海はずっと凍っていて氷山らしきものも凍った海の中にぽつぽつ見える。見渡す限り真白な世界だが空は抜けるように青い。とんでもないところに来てしまったと思った。
 ごつごつした岩山が点在する中カラフルなヨーロッパ風の家々が集まっており、住民はアジア顔で日に焼けてはいるが日本人そっくりだ。先ほどまでいたアイスランドとは地形も雰囲気もまるで違う。
 町の大きさは1時間あれば隅から隅まで歩ける大きさ。街中にちっちゃなスキー場もある。スーパーに入ると売っているものはヨーロッパとあまり変わらない。みんな焼きたてのパンを買って行ったりしている。個人の家を訪ねたこともあるが生活様式はすっかりヨーロッパという感じだ。
 物価はアイスランド並に高いが、輸送費を考えるとそれほど高くない気もする。
 ワタシが来た時はちょうどイースターでヨーロッパ人観光客で非常に賑わっていた。それにイースター中は銀行のATMも使えず、スーパーも休みだった。このような辺境の地へ来る時は注意したい。
 ところでグリーンランドはデンマーク領なんで、通貨もデンマーククローネを使う。
 シロクマの危険は滞在中聞いたことないし、ロンリープラネットを読んでも見当たらない。しかし空港ではシロクマの全身の毛皮が飾ってある。宿の近くの家でもシロクマの全身の毛皮がなぜか寒空の下、干してあった。

犬ぞりツアー

町の外に出るには、海が閉ざされている間は犬ぞりかスノーモービルということになる。ここに来たからには町の外へグリーンランドの大自然を満喫して欲しい。スノーモービルは環境によくないということであまり観光客、地元の人ともに尊ばれない。やはり伝統的交通手段である犬ぞりでこの地方を探検したい。
 犬ぞりが新雪の上を山々を縫うように進んでいく。まさに雪と氷の世界。あたりにはそりを引く音しか聞こえない。ワタシの生涯の中で、最も印象に残る美しい体験の一つだ。

※注意

①犬たちは走りながらウ●コします。そりは犬とロープで繋がっているのでウ●コの下をそりが走ります。結構臭い漂ってきます。犬たちは小●もするのでかかる恐れもあります。そり自体も小●臭かったりします。

②たまにガイドが犬たちを制御できない場合があります。暴走して違うところ行ったり、段差の大きいところを飛んだり、猛スピードで駆けたり。そりにはしっかり摑まっていましょう。

宿

◇Hotel Nansen  http://www.arcticwonder.com/

ヘリポートのそば。だが予約してれば車で迎に来てくれる。キッチンがあり自炊できる。

◇Red House

ホステル風。犬ぞりのアレンジ、スキー用具貸し出しなどしている。

◇Hotel Angmagssalik  http://www.arcticwonder.com/

ここで一番のホテルだが http://www.activehotels.com/ で安く予約できる。ダブル朝食付で80ユーロ~。見晴らしがよい。



夏場はクルスクから船でも来れるらしいが、普通クルスクからヘリで来ることになる。



クルスク(Kulusuk)

2008-10-22 | 東グリーンランド


レイキャヴィクから飛行機で2時間。2006年4月に来た時は、雪と氷の白一色で他の惑星に来てしまったという感じだった。
 300人ほどの村なのだが、ここへはアイスランドのレイキャビクからの便がありグリーンランドの空の玄関の一つである。
 スーパーもあり、こんな辺境の地にしては品揃えは豊富だ。

 冬至の頃の東 Greenland では、地理的緯度が高い (極夜になる) のに、地磁気極の緯度は低いので、昼にも(といっても暗いが)オーロラを見ることが出来るらしい。しかしここやTasiilaq などは、冬季の降水量が比較的多く、晴天の日が少ないかもしれない。

宿

Hotel Kulusuk  http://www.arcticwonder.com/

空港と村の間にあり、まわりにはなにもない。村まで歩くと結構ある。オーロラ観測には絶好の場所だが、夜遅くホテルの玄関を閉められた。いろいろツアーがあり参加できる。
 http://www.activehotels.com/ で安く予約できる。ツイン朝食付120ユーロ。
 朝食はビュッフェ形式だが、なんとスイカ!!が出てきた。グリーンランドでスイカとは、果物のなかで一番出てくる可能性が低いような気がするが。。



レイキャビク、グリーンランドの首都ヌークへの便がある。タシーラクへはヘリコプター便となる。

レイキャヴィクからクルスク日帰りツアーというのもある。クルスクに4時間ぐらい滞在。

エアーアイスランド   http://www.airiceland.is/

Nonni Travel  http://www.nonnitravel.is/