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“ 浮かぶ原発 ” 北極圏へ

2015-04-22 | 北極圏ニュース


完成が遅れていたフローティング原子力発電所が2016年10月までに北極圏で稼働する予定となった。

ロシア副首相のドミトリー·ロゴージンは言う。
「この原子力発電所は、北極圏のあらゆる陸上のインフラストラクチャーにケーブルを介して接続することができ、電力を供給することができる。
フローティング原子力発電所は北極圏の港湾都市、産業インフラ、石油·ガス掘削リグや製油所に使用され、北極圏開発に大きな役割を果たすことが可能だ。」

ロシアの原子力機関ロスアトムによると、中国、アルジェリア、インドネシア、マレーシア、アルゼンチンなど15カ国がこの発電所の購入に関心を示しているらしい。

このフローティング原子力発電所「Academic Lomonosov」は、長さ144メートル、幅30メートルほどの非自走式船である。
排水量が21,500トン、原子炉を2炉保有し、69人の乗員を予定しており、約2万2千世帯に電力を供給するのに十分な70メガワットの発電量を誇る。

この開発は、ロシアの原子力砕氷船の北極における長年の運用の経験に基づいており、史上初の量産水上原子力発電所として、移動式発電所の旗艦事業になりうると期待されている。