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皆既日食 IN 北極圏

2015-03-10 | 北極圏ニュース
2015年3月20日に起こる皆既日食のため、北極圏が熱い視線を浴びている。今回の皆既日食は北大西洋から北極にかけて起こり、それを観測できる地球上で唯一の​​人口集積地が、フェロー諸島、スバールバル諸島となるからである。
日本でも複数の旅行代理店がツアーを開催しているが、お値段もかなり高めである。

ロシアのアルハンゲリスクを拠点とする航空会社ノルダヴィアは今回、ムルマンスク空港発のバレンツ海とノルウェー海上空を飛ぶ、4時間の皆既日食観測ツアーを企画した。
ツアーに使用する機材はボーイング-737。1席1万ルーブル(約2万円)と近頃のルーブル安も手伝って、割安と感じる人もいるかもしれない。

フェロー諸島やスバールバル諸島の全てのホテルは天文愛好家によってかなり前から予約で満室。このイベントでホテルに最初に予約を入れた人は2007年だったらしい。ロングイェールビーンに住む人々は、その週末に限り1万クローナ(約15万円)で彼らのアパートを貸し出している。スバールバル諸島の知事はこのイベントに関連して、天気、衣料品、ホッキョクグマ、レストランのキャパシティに関して特別に警告を発している。

今回の日食は、スコットランド、北アイルランド、ノルウェー、グリーンランドでは太陽の90%以上が月にカバーされる日食が見れる。ヨーロッパ、カナダ、ロシア、北アフリカのほとんどの場所でも、少なくとも40%月によってカバーされる日食を見ることができる。

次にヨーロッパで見ることが可能な皆既日食は、2026年8月12日ということだ。



ロングイェールビーン