THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Jukkasjärvi

2015-09-07 | 北極圏旅行2015秋
9月7日
朝起きると、まだ空は曇っている。しかし予報ではラップランドは晴れていくということらしい。
出発まで、そばのPalojärvi湖岸を散策。







9時前宿を出発。Hettaでガソリン給油。もちろんセルフサービスで料金はガソリンスタンドに併設している売店で払う。1リットル220円ぐらいだ。
途中から晴れて道路沿いの黄葉が素晴らしい。
11時前、Karesuvantoの町から橋を渡りスウェーデン入国。対岸のKaresuandoの町へ。










3年前も寄った橋のすぐそばのインフォメーションでWIFI接続。天気予報をチェックし、キールナへ向かうことに決める。
キールナの宿は事前にあまり調べていなかったので、インフォメーションにある資料を見てオーロラ鑑賞向きの宿を探す。
キールナ市内の宿はできるなら避けたい。昔泊まったキールナ市内のCamp Ripanでも悪くないが、車があるのでもっと郊外で滞在したい。
Jukkasjärviのアイスホテルも、悪くはないが前泊まった時は道路の照明が気になったし、キッチンがついていなかったし、少し割高だ。
A4でプリントされた宿泊施設の冊子にReindeer Lodgeというのを見つけた。ウェブで確認すると、9月1日から10月31日までは1泊800クローナ。Jukkasjärviの中心から3キロ離れているらしい。
ただ具体的にJukkasjärviのどこにあるのだ?地図も住所も載っていないぞ。
インフォメーションのおばさんに、この宿のこと知っているか聞いてみた。
「ああ、この宿でいとこが働いているのよ・・・この宿に泊まりたい?」
と、さっそく電話で空きがあるか聞いてくれた。
「3時から4時の間にNutti Sámi Siidaに来てくれれば宿に案内するって」
スウェーデンはフィンランドと時差1時間あるので、時計を1時間遅らせなければならない。ここからだと、ゆっくりドライブしても3時には着くだろう。
途中の町ヴィタンギで、3年前も寄ったCOOPの前のレストランで昼食。ドリンクとサラダもついて1人90クローナ。



魚のフライ



シュニッツェル

ヴィタンギからキールナへの道は、3年前もそうだったが、まだ工事中のようだ。鉱山会社LKABの看板があったので、それに関連した工事かもしれない。なんといってもキールナは世界最大で最先端の鉄鉱石採掘場だ。
とにかく、結構な距離の砂利道を行かねばならない・・・いままで時速100キロぐらいでドライブしていたが、40キロくらいにスピードダウン。
途中3匹のトナカイが砂利道でたたずんでいた‥‥スウェーデンでは今まであまり見かけなかったトナカイだが、工事の影響で迷い込んだのだろうか?
E10をキールナの町の手前で右折し、しばらく行くと懐かしいJukkasjärviの町が現れた。3年前泊まったアイスホテルを越え、よく買い物したCOOPを越え、行き止まりが教会だ。その左隣がNutti Sámi Siida。ちょうど3時に到着した。
車を降り、入ろうとするが門が閉まっている‥‥
30分ぐらい周りをうろついた後、だれも門を開けそうにないので、しかたなくアイスホテルへ。受付で事情を話すとNutti Sámi Siidaに電話してくれた。
しばらくすると、Nutti Sámi Siidaの車がやってきた。サーミ人の男性が出てきて私と握手する。アイスホテルの受付の人とも顔見知りのようだ。狭い村で同じ観光業に携わっていれば当然そうなるだろう。
彼の車を追って、車でついていく。アイスホテルからロケット発射場で有名なEsrangeの方へ3キロ奥へ行って右折、砂利道をさらに奥に進むと林の中にキャビンが点在しているのが見えた。
第一印象はちょっと殺風景に見えたが、湖の畔だし、キャビンは綺麗で居心地は良さそうだ。
支払いを済ませ、荷物をキャビンに運び、またJukkasjärviのCOOPに戻り買い物する。
宿に戻り、少し疲れたのでオーロラ鑑賞に備え、仮眠をとることにする・・・
今晩は狙い通り快晴。午後10時40分、案の定オーロラが現れた。
薄いが真上、放射状に降るように広がっていく。
夜食を12時ぐらいにとって、また外でオーロラ鑑賞再開。
今夜はまだまだイベントは続きそうな感じだ・・・
仮眠もとったし、今回初めてのオーロラということもあって、午前3時前まで鑑賞してしまった。



今日の宿 Reindeer Lodge

Nutti Sámi Siidaというサーミ人のエコツーリズム会社が経営する宿。Torneälv川の畔の林の中にある。
キャビンにはトイレはあるが、キッチン、シャワー、サウナは別棟だ。キャビンの暖房は、ヒーターもあるがストーブで薪を燃やして暖もとれる。
サウナは自分でマッチで火を起こし薪を燃やし利用する本格派。
キッチンは綺麗で充実しているので、クッキングも楽しめる。