THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

Polyarnye Zori

2011-03-28 | ロシア北極圏&北極
Polyarnye Zoriはコラ半島に位置する人口1万5千ほどの町。1968年に原子力発電所に勤務する労働者のために作られた。
 コラ原子力発電所は、北極圏にある世界唯一の原子力発電所だ。Polyarny Zoriの近くのImandra湖の湖岸に位置している。

 ムルマンスク州(Murmansk Oblast)の60%の電力を供給している。

 ノルウェーやフィンランド国民にとって、この老朽化した4基の原発は頭痛の種である。
 ノルウェー政府は、四基のうち2003年と2005年に30年の耐用年数を過ぎた2基の原発(第一、第二原子炉)の閉鎖を強く求めている。だが、エネルギー事情が許さないロシア政府は、それぞれ15年間の使用延長を決定した。



 第三原子炉は1981年3月24日に就役し、2011年3月24日、30年の耐用年数を過ぎた。ロシアの国営原子力企業、ロスアトムは第一、第二原子炉同様、閉鎖する計画はないとしている。第四原子炉は1984年に就役し、まだ30年の耐用年数を過ぎていない。



「コラ原子力発電所を閉鎖してください!チェルノブイリ、福島、コラ原子力発電所?」
3月25日ムルマンスクで

ドゥディンカ(Dudinka)

2009-09-07 | ロシア北極圏&北極
クラスノヤルスクから北に2021KM。人口は2万5千。位置は北緯69度29分、東経86度17分。タイミル自治管区の行政の中心である。
 エニセイ川の河口を形成するエニセイ湾の右岸に位置し、北極海に通じる港を持つ。石炭や鉱石の積出港で、港の規模はロシアの中でも五本の指に入る。アルハンゲリスクやムルマンスクとのあいだで冬季も砕氷船による通航がある。クラスノヤルスクとDiksonとの間は夏季にのみ通航している。

 ここもNorilskと同じく旅行者には普通は閉鎖されている。しかし特別な許可を得たクルーズ船で訪れるのは可能なようだ。

ツアー

DulaTour http://www.dula.ru/

クラスノヤルスク発。エニセイ川を北上しDudinkaに至る13日間のクルーズ。

宿

◇Yeniseyskie Ogni Hotel

Sovietskaya 41

◇Severnoye Siyanie Hotel

Ul. Gorkovo 47 と Ul. Matrosova 14 にあるらしい

鉄道

Norilskとの間に世界最北の電化鉄道が走る。

道路

Norilskとの間に道路が走っている。タイミル自治管区唯一の道路。



ソロヴェツキー(Solovetsky)諸島

2009-06-25 | ロシア北極圏&北極


白海に浮かぶ6つの島で構成される諸島。人口は約千人。

15世紀後半に設立されたソロヴェツキー修道院で有名な島だ。二人の修道士によって建立されたこの凍てつく島の修道院は、みるみるその規模を拡大し、16世紀にはロシア正教を代表する巡礼地の一つとなった。

 ロシア革命後は、ソビエト最初の強制収容所が置かれたりもした。
 1992年、ソロヴェツキー諸島の文化と歴史遺産群は世界遺産に登録された。

ホテルなどは夏のみ(6~8月)の営業のところが多いので注意。7~8月は蚊対策も必要だ。

アルハンゲリスク&ソロヴェツキー諸島インフォメーション  http://www.pomorland.info/



アルハンゲリスク、ムルマンスク(夏のみ)からフライトあり。



Kemiから10KMのRabocheostrovskより夏のみ船あり。2時間半。

ヤマル(Yamal)半島

2009-06-07 | ロシア北極圏&北極
トナカイ遊牧民ネネツの言葉で「世界の果て」を意味するヤマル半島。
 ロシア連邦・シベリアのヤマロ・ネネツ自治管区にある半島である。
 長さは約700KMで、西のカラ海と東のオビ湾に挟まれている。この半島の大部分は永久凍土に覆われている。

 ここは伝統的な大規模なトナカイの遊牧の伝統が最もよく保存されている場所だ。数千人のネネツ人やハンティ人が約50万匹のトナカイを飼育している。また数多くの種類の渡り鳥が生息する地域でもある。

 同時に、ヤマル半島にはロシアで最大量の天然ガスが埋蔵されているところでもある。ロシアの巨大ガス企業ガスプロムにより2011~2012年までにヤマル半島最大のガス田Bovanenkovoを開発することが計画されているが、伝統的なトナカイの遊牧への重大な影響が心配されている。

 Bovanenkovoガス田の開発にはシュトックマンガス田と同じ2011年の生産開始を目指し、200億ドルの総コストが見込まれている。またYamal半島全体でのガス開発には 570億ドルを要すると見られる。

 


インフォメーション

Tourism Agency of the Autonomous Area  http://www.yamaltour.net/

YNAO site http://www.geocities.com/benselig/

 Bovanenkovoガス田


ノリリスク(Norilsk)

2009-03-29 | ロシア北極圏&北極


ニッケル、銅、プラチナを産出する北緯69度21分、東経88度12分に位置する鉱業都市。中央シベリア高原の北西部、タイミル半島の南部に位置し、エニセイ川から東に90KM。

 人口は12万。人口が10万人を越える都市では世界で最も北に位置する(ムルマンスクよりわずかに北)。
 不名誉にも「世界一汚染の激しい町」と米雑誌「TIME」に以前書かれていた。コンビナートから排出される二酸化硫黄ガスが周囲に深刻な公害を引き起こしている。しかし一歩市街地に入ると洗練された都会の町並みが広がる。

 地域的にはタイミル自治管区のなかにあるが、クラスノヤルスク地方の直轄市である。クラスノヤルスク地方では人口92万のクラスノヤルスク市の次に大きい。

 ノリリスクの住民の10%は外国人ということらしい。高給に釣られて多くの人たちがここにやってくる。

 気候は厳しく、最低気温は-58度を記録したこともある。冬は9ヶ月続き、7月に吹雪に会うこともある。

 現在この町は旅行者には通常オフリミットとなっている。許可証を持った人のみ入ることが許される。許可証はノリリスクの会社に招待されるか親戚が住んでいれば発行される。
 ここへの航空券も許可証がないと売ってくれないようだ。

Norilskインフォメーション  http://norilsk.net/

DulaTour http://www.dula.ru/

クラスノヤルスクの旅行会社。エニセイ川を北上し最後にNorilskに寄るクルーズツアーを扱っているらしい。


宿

◇Mini Hotel Zherminal

Pr. Leninsky 29-101

◇Hotel Norilsk

Talkhanskaya Ul. 39а

◇New Norilsk Hotel

Pr. Leninsky 2

鉄道

ドゥディンカ(Dudinka)との間に電化鉄道(85KM。世界最北の鉄道)が走っているが貨物のみ。

道路

ドゥディンカ(Dudinka)との間に道路が走っている。タイミル自治管区唯一の道路。




Norilskは非鉄巨大企業Norilsk Nickel社の拠点だ。